ハヤトウリ(隼人瓜、学名: Sicyos edulis)は中央アメリカ原産のウリ科の植物。また、その果実のこと。果実を食用にする。別名センナリウリ(千成瓜)、チャヨテ、チョチョ。熱帯の高地で周年栽培され、日本の暖地でも一部野生化している。
特徴
日本で1917年(大正6年)に鹿児島に渡って来たため、薩摩隼人(さつまはやと)にちなんで「隼人の瓜」ということで、ハヤトウリという名前になった。台湾では「佛手瓜」とよばれる。高知県では「チャーテ」と呼ばれ親しまれている[5]。
つる性の植物。多数つけるセイヨウナシ形の果実は、数本の溝があり、外皮は緑色と白色の種類がある。果実の中央に大型の種子を1個生じ、発芽まで果肉と種子が分離しない。
利用
果実は白色種と緑色種があるが、白色種のほうが質がよいとされる。果実を食べるときは、皮をむき、種子を取り除いてから使われる。若い茎葉も食用になる。味は淡白でくせがなく、歯切れがよい。大きさが鶏卵より大きくなると、皮がかたくなる。アメリカ合衆国ルイジアナ州のクレオール料理やラテンアメリカ、カリブ海諸国の料理によく用いられる。味噌漬け・奈良漬け・福神漬けなどの漬物、炒め物、煮物、酢の物、汁の実、サラダなどにして食べることができる。
他のウリ類と同様ほとんどが水分で、炭水化物が約5%含まれる以外は、栄養的にすべての栄養素をごくわずかにまんべんなく含んでいる。
ギャラリー
脚注
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sicyos edulis Jacq. ハヤトウリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年7月26日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sechium edule (Jacq.) Sw. ハヤトウリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年7月26日閲覧。
- ^ “チャーテの和え物 高知県 | うちの郷土料理:農林水産省”. 農林水産省. 2023年4月6日閲覧。
参考文献
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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