ウリ科(うりか、瓜科、学名: Cucurbitaceae)は、被子植物の科である。
類縁については昔から議論があり、新エングラー体系では独立のウリ目 Cucurbitales にした(離弁花類と合弁花類のどちらに入れるか問題となっていた)が、クロンキスト体系ではスミレ目 Violales に分類していた。最新のAPG体系ではシュウカイドウ科などを含むウリ目とする。
ほとんどが巻きひげをもつつる性の草本からなる。ウリ科の植物の多くは熱帯に分布し、人類の歴史上最も古い作物を含む。キュウリ、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、ヒョウタン、ヘチマ、トウガン、テッポウウリ、ユウガオ、ツルレイシ(ニガウリ、ゴーヤー)、メロンなど多くの種が古くから果菜や果物として栽培されてきた。また、ラカンカ、キカラスウリなど、果実や塊根を生薬として用いられる種もある。
ククルビタシンは、ウリ科植物に特有のステロイドの一種であり、トリテルペンに属する。キュウリ、メロン、スイカなどのへたに近い部分に含まれる苦味成分である。特にツルレイシ(ニガウリ、ゴーヤー)に多く含まれ、モモルデシチンとともに強烈な苦味の元になっている。
伝統的に、カボチャ亜科 Cucurbitoideae と、ザノニア亜科 Zanonioideae または Nhandiroboideae の2亜科に分けられていた。ただし、Nhandiroboideae は不適格な名であり、Zanonioideae は Fevilleoideae のシノニムであることが指摘されている[1]。かつての全130属のうち、カボチャ亜科に111属、ザノニア亜科に19属が含まれていた[2]。しかし、この分類は系統的ではなく、これに代わる亜科分類も行われていない[2][1]。
伝統的に8~9連に分けられてきたが、系統的な15連に再編された[1]。
この表は、原始的な連から進化的な連の順に並んでいるが、一部の分岐順序は不確実である。
Gomphogyneae アマチャヅル連
Triceratieae
Zanonieae ザノニア連
Actinostemmateae ゴキヅル連
Indofevilleeae
Thladiantheae オオスズメウリ連
Siraitieae ラカンカ連
Momordiceae ツルレイシ連
Joliffieae
Bryonieae
Schizopeponeae ミヤマニガウリ連
Sicyoeae アレチウリ連
Coniandreae
Benincaseae トウガン連
Cucurbiteae カボチャ連
伝統的に、多数の亜連に分けられてきたが、そのほぼ全てが単系統ではなかった[2]。
連、各連の属、各属の種数は Schaefer & Renner (2011)[1]による。計、95属942–978種が知られている[1]。
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