トライプ(英語: Tripe)は食用の家畜の胃のこと[1][2]。ウシ、ヒツジ、ヤギ、シカ、ラクダなど反芻動物は四つに別れた胃をもつが、通常非反芻動物の胃と同様の働きを持つ第四胃はトライプとは呼ばない。
概要
ウシの場合には、第1胃、第2胃、第3胃の3つがトライプである。
食用にするためにはよく臭いを取らなければならない。その方法は、沸かした塩水(目安として水1リットルに大さじ1ぐらい)で2 - 3時間煮込むのが一般的である。
大規模な食肉検査場では胃の内容物は完全に洗い流して次の処理に回される。日本では滅菌しない内容物を市場に出すことは禁止されている。新鮮な反芻胃とその内容物はグリーントライプといい、無数の微生物の含む酵素やその産生物がイヌやネコの飼料として大きな価値をもつため、国によっては内容物だけ、あるいは胃壁ごと刻んだものが売られている。
部位
参考文献
外部リンク