テレンス・クロフォード 対 ジュリアス・インドンゴ戦(テレンス・クロフォード たい ジュリアス・インドンゴせん)は、2017年8月19日にアメリカ合衆国ネブラスカ州リンカーンのピナクル・バンク・アリーナで開催されたプロボクシングの試合。WBC・WBO世界スーパーライト級王者のクロフォードとWBA・IBF世界スーパーライト級王者のインドンゴが行う4団体王座統一戦。4団体王座統一戦は2004年9月18日に行われたバーナード・ホプキンスvsオスカー・デ・ラ・ホーヤ戦以来13年ぶりに実現した。
試合成立まで
2017年5月20日、クロフォードがマディソン・スクエア・ガーデンで北京オリンピックライトウェルター級金メダリストでWBC世界スーパーライト級3位でWBO世界スーパーライト級10位のフェリックス・ディアスと対戦し、ディアスの10回終了時棄権によるTKO勝ちでWBC王座の2度目の防衛と、WBO王座の5度目の防衛に成功した[1]。この試合には4月にWBA・IBF統一王者となったインドンゴが観戦しており、マニー・パッキャオとの対戦を希望していたクロフォードは対戦が厳しいのであれば「インドンゴがここに来てくれている。インドンゴと(統一戦を)やろうじゃないか。」とインドンゴに統一戦を呼びかけた[2]。
2017年6月29日、トップランク社はクロフォードvsインドンゴ戦が成立したことを発表した[3]。ウェルター級転向が噂されていたクロフォードであったが、スーパーライト級4団体統一戦を選び、一方のインドンゴはエドゥアルド・トロヤノフスキーに挑んだ初の世界戦、リッキー・バーンズとの統一戦に続く強行マッチメークとなった。
2017年8月4日、試合20日前にインドンゴ陣営がロサンゼルスに到着。翌日からフレディ・ローチのワイルドカードジムにて最終調整を行うこととなった。陣営にはスパーリングパートナーとして、元WBA世界ライト級王者のパウルス・モーゼスが同行していた[4]。
2017年8月7日、アンダーカードで元WBA世界フェザー級スーパー王者のニコラス・ウォータースがアルツロ・サントス・レイジェスを相手に復帰戦を行うことが発表されたが[5]、数日後にウォータースが高熱による体調不良によって欠場となった。
2017年8月17日、クロフォードvsインドンゴ戦の最終記者会見が行われた。会見の中でクロフォードが「この一戦に勝ち、全部のタイトルを統一したら、パウンド・フォー・パウンド最強と呼ばれるだろう」と胸を張れば、インドンゴも「これは歴史的なファイトになるだろう」と意気込んだ[6]。
2017年8月18日、前日計量が行われクロフォードが140ポンド、インドンゴが139ポンドで両者とも一発で計量をパスした[7]。
2017年8月19日、ピナクル・バンク・アリーナで行われたWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王座統一戦に於いて、クロフォードが3回1分18秒KO勝ちを収め4団体統一に成功した[8]。
対戦カード
^Note 1 WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王座統一戦、リングマガジン世界スーパーライト級タイトルマッチ
^Note 2 NABF・NABO北米ライトヘビー級タイトルマッチ
採点表
ネブラスカ州アスレチック・コミッション
公式採点表
王座:WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王座統一戦、リングマガジン世界スーパーライト級タイトルマッチ |
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主審:ジャック・リース(WBC) |
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立会人:ホセ・オリバー・ゴメス(WBA:ベネズエラ,会長付ゼネラルアドバイザー) トラビス・フォード(WBC:アメリカ,NABF副会長) リンゼイ・タッカー(IBF:アメリカ,USBA会長) ジョン・ダーガン(WBO:アメリカ,第1副会長)
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開催日:2017年8月19日 |
会場:ネブラスカ州リンカーン・ピナクル・バンク・アリーナ |
主催:トップランク マッチルーム・スポーツ MTC・サンシャイン・プロモーション
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テレンス・クロフォード |
対 |
ジュリアス・インドンゴ |
テレンス・クロフォード |
対 |
ジュリアス・インドンゴ |
テレンス・クロフォード |
対 |
ジュリアス・インドンゴ
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30
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2
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17 |
8
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計 |
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計 |
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計 |
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計
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副審:スティーブ・ワイスフェルド(WBA・IBF)
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副審:マックス・デルーカ(WBC)
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副審:ゾルタン・エンエディー(WBO)
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処分:なし
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減点:なし
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結果:クロフォードの3回1分18秒KO勝ち
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脚注
外部リンク