ストロンチウム89(Sr-89、89Sr)は核分裂反応で生成するストロンチウムの放射性同位体である。半減期は50.57日であり、原子力発電所事故で言及される90Srの28.79年に比べて約1⁄208と短い。β−崩壊してイットリウム89(89Y、安定同位体)となる。
89Srはウラン235またはプルトニウム239を熱中性子で核分裂させた際の生成物として、それぞれ4.73%または1.72%生じる[1]。またルビジウム89(89Rb、半減期:15.2ヶ月)のβ-崩壊でも生じる。