スキージャンプ・ワールドカップ (The FIS Ski jumping World Cup) は国際スキー連盟が主催するスキージャンプのシーズンごとの大会である。1979-80年シーズンから始まった。2011-2012シーズンからは女子の部も開始された。ワールドカップ競技大会の一つ。
概要
参加資格は男女ともに
- FISの登録を受けている選手であること
- シーズン開始時の暦年 - 15年以前の生まれであること (2022-23年シーズンの場合2007年以前生まれであること)
かつ
- これまでにサマーグランプリまたはワールドカップのポイントを取っていること
- 前シーズンまたは当該シーズンにコンチネンタルカップのポイントを取っていること
のいずれかが必要となる[1][2]。
国別の選手枠は原則として最大6人だが、開催国については男子は最大13人 (国ごとに2戦まで)、女子は最大12人 (国ごとに2戦まで) の出場が可能である。ワールドカップ最終戦のみ上位30人に出場者が限定されるが、開催国は出場資格を持つ選手が4人に満たない場合に限り4人まで補充できる[1][2]。
各シーズンにおおよそ25から30試合を行い、各試合の入賞者に順位に応じた得点 (ワールドカップポイント、下表参照)を与えてその合計により年間王者 (総合優勝) を決定する。
順位 |
WC points |
順位 |
WC points |
順位 |
WC points
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1 |
100 |
11 |
24 |
21 |
10
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2 |
80 |
12 |
22 |
22 |
9
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3 |
60 |
13 |
20 |
23 |
8
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4 |
50 |
14 |
18 |
24 |
7
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5 |
45 |
15 |
16 |
25 |
6
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6 |
40 |
16 |
15 |
26 |
5
|
7 |
36 |
17 |
14 |
27 |
4
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8 |
32 |
18 |
13 |
28 |
3
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9 |
29 |
19 |
12 |
29 |
2
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10 |
26 |
20 |
11 |
30 |
1
|
各試合において予選を通過できるのは男子50人、女子40人[注 1][注 2]である。2016-17年シーズンまでワールドカップランキングの上位10人には優先出場権[注 3]が与えられていた。
1本目の成績上位30人が2本目に進む。30位の選手が複数名いる場合はいずれも2本目に進む。ただし、1本目の最長不倒距離の95%以上を飛んだ選手は転倒・不転倒によらず31位以下でも2本目に進出できる。1995年-1996年シーズン以前は一本目の成績上位35名までが2本目に進めた。
また、男子団体、女子団体、混合団体も実施され、個人戦の成績とともに国別対抗戦(ネーションズカップ)の得点として加算される。2022-23シーズンからスーパー団体(2名がエントリーして3回の試技で競う)も実施される。
記録
男子シーズントップ3
- 2014/15シーズンはゼヴェリン・フロイント、ペテル・プレヴツが1729ポイントで並んだが、優勝回数の差でフロイントが総合優勝となった。
- トリビア:1996/97シーズンから2006/07シーズンまでの総合優勝者はすべて1977年から1979年のうちの2年間に生まれた選手である。
(ヤンネ・アホネン 1977年5月11日生、アダム・マリシュ 1977年12月3日生、マルティン・シュミット 1978年1月29日生、ヤクブ・ヤンダ 1978年4月27日生、プリモジュ・ペテルカ 1979年2月28日生)
女子シーズントップ3
男子ワールドカップ総合成績ランク
2024年3月22日現在
男子ワールドカップ通算勝利
2024年3月24日現在[3]
女子ワールドカップ通算勝利
2024年3月21日現在[4]
男子ワールドカップ表彰台登壇回数
2024年3月24日現在[5]
女子ワールドカップ表彰台登壇回数
2024年3月21日現在[6]
関連項目
脚注
出典
注釈
- ^ 男子フライングヒルは40人となり、シーズン最終戦は出場資格がワールドカップランキングの上位30人になるため予選はなく、出場選手全員が決勝2本目に進める。ただし、開催国はランキング上位者を含む4名分の参加枠があり、他の場合でも30位タイの選手が複数いる場合はエントリーが30人を超える場合があり、その場合2回目に進めない選手は出る。
- ^ 天候不良などで予選が行えなかった場合は予選と決勝1本目を兼ねる場合もある。
- ^ ワールドカップランキングの上位10人は予選は出場してもしなくてもよく、予選の成績に関係なく決勝1本目に進出できた。2006-2007シーズンまで優先出場権はランキング上位15人であった。
外部リンク
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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