クルードラゴン「エンデュランス」(ドラゴン C210)はスペースXによって製造されたクルードラゴン宇宙船で、NASAの商業乗員輸送計画の下で製造されて運用されている。2021年11月11日に、ISS第66次長期滞在の一部となるスペースX Crew-3ミッションの一部として国際宇宙ステーションに向けて人員輸送のために打ち上げられた。
2021年10月7日に、ドラゴンC210が「エンデュランス」(英語: Endurance、「忍耐力」「我慢強さ」)と呼ばれることが発表された[1]。ラジャ・チャリ(英語版)宇宙飛行士は、この名称が宇宙機を組み立て、それを飛ばす予定の宇宙飛行士を訓練したスペースXとNASAのチームの栄誉を称えたものであると述べている。この作業者たちは新型コロナウイルス感染症の大流行を耐え抜いた。この名称はエンデュアランス号(英語版)、シャクルトンの帝国南極横断探検隊の栄誉を称えたものでもある。3本マストの帆船は、南極到着前に氷に閉じ込められて1915年に沈没し[2]、Crew-3ミッションの期間中に発見された[3]。
エンデュランスは2021年11月11日(UTC)にファルコン9ブロック5に搭載されてケネディ宇宙センター、LC-39Aから打ち上げられ、国際宇宙ステーションでの6か月におよぶミッションに向けてNASAの宇宙飛行士であるラジャ・チャリ(英語版)、トーマス・マーシュバーン(英語版)およびケイラ・バロン(英語版)と、ESAの飛行士のマティアス・モーラー(英語版)を輸送した。
† 左記のマークが付いたものは失敗したミッションや機体など