ミゲル・デ・セルバンテスは、『模範小説集(英語版、スペイン語版)』の中で、「ガラスの学士(英語版、スペイン語版)」(別訳題「びいどろ学士」、スペイン語: El licenciado Vidriera, 1613年)という、大望のある若い弁護士がガラス妄想にかかる物語を描いている[5]。主人公トマス・ロダーハは、媚薬だと思って飲んだ毒に侵されて6か月間寝たきりになった後、重いうつ状態になる。彼は、自分はガラスになり、肉でできた者たちよりも透き通った知覚を持っていると主張し、実際に機知に富んだ発言をして見せた。2年の後、彼はある僧によって病を癒された。治療の詳細については語られず、ただその僧が奇跡を起こす人物だったという伝聞が記されているのみである。
^Speak, Gill (1990). “An odd kind of melancholy: reflections on the glass delusion in Europe (1440–1680)”. History of Psychiatry2 (2): 191–206. doi:10.1177/0957154X9000100203.
^Enea Silvio Piccolomini (Papa Pio II), I Commentarii, ed. L. Totaro, Milano, 1984, I, p. 1056.
Speak, Gill (October 1990). “'El licenciado Vidriera' and the Glass Men of Early Modern Europe”. The Modern Language Review85 (4): 850–865. doi:10.2307/3732644. JSTOR3732644.