ウースチー・ナド・ラベム・トロリーバス(チェコ語: Trolejbusová doprava v Ústí nad Labem)は、チェコの都市であるウースチー・ナド・ラベム市内に路線網を有するトロリーバス。2021年現在は路線バスと共に、ウースチー・ナド・ラベム市が全株を所有するウースチー・ナド・ラベム市交通会社(チェコ語版)によって運営が行われている[1][2][4]。
歴史
1970年に路面電車(ウースチー・ナド・ラベム市電)が廃止されて以降、ウースチー・ナド・ラベムの公共交通の需要は路線バスによって賄われたが、住宅団地の整備による需要の拡大に伴い、バスに加えて新たな公共交通機関が求められるようになった。そこで、ウースチー・ナド・ラベム市はそれ以前から計画されながらも却下されていたトロリーバスの建設を1981年に決定し、1984年から最初の路線の建設が始まり、1988年7月1日に最初の路線である51号線(Stříbrníky - Holoměř)の営業運転が始まった[1][2]。
それ以降、輸送力が逼迫していた路線バスの系統に代わる形で拡大が続き、1994年時点で7系統・総延長25 kmの路線網が築かれた。チェコ国内のトロリーバス網がモータリーゼーションの影響に晒された2000年代以降でも、2004年に路線バスを補完するグロバス(Globusu)方面へ向かう62号線が、翌2005年にも路線バス網の一部を置き換える形で新たな系統となる60号線が、そして2007年には60号線を延伸する形でエルベ川を跨ぐ区間が開通している[1][2]。
運用
2021年現在、ウースチー・ナド・ラベムには13系統のトロリーバス路線が存在しており、うち2系統は夜間に設定されている深夜バスである[5][6]。
系統番号
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起点
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終点
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備考
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51
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Mírová
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Skalka
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53
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Severní Terasa
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Dobětice
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54
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Všebořice
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Dobětice
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55
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Severní Terasa
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Žežická
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Severní Terasa - Mírová間は一部の便のみ運行[7]
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56
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Všebořice
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Pod Vyhlídkou
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57
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Klíše Lázně
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Mojžíř
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58
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Klíše lázně
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Mojžíř
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学校開校日のみ運行[8]
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59
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Klíše lázně
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Pod Vyhlídkou
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学校開校日のみ運行[9]
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60
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Mírová
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Karla IV.
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61
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Severní Terasa
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Staré Předlice
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62
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Globus
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Karla IV.
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43
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Severní Terasa
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Dobětice točna
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深夜バス[10]
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46
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Všebořice
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Pod Vyhlídkou
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深夜バス[11]
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車両
2020年12月31日時点でウースチー・ナド・ラベムに在籍するトロリーバス車両は以下の通り。これらのうち、シュコダ15Tr(15Tr、15TrM)は老朽化が進んでおり、シュコダ27Trの増備によって置き換えられる事になっている[2][13]。
脚注
注釈
出典
参考資料
外部リンク