『TRUE KISS DESTiNATiON』(トゥルー・キス・ディスティネイション)は日本の音楽ユニット、TRUE KISS DESTiNATiONのファーストアルバム。
解説
- 当時のTRUE KiSS DiSCはまだSME傘下ではなかった為、インディーズとしての製作・発売となったが販売にはSMEが協力していたため全国のCDショップで購入が可能であった。そのため外装フィルムには識別用にSMEのCD番号とバーコードのシールが貼られていた。
- コンセプトは「ちょっと高いデモテープ」であり、5万枚限定発売だった[1]。
- キック・スネア・ボーカル・ゴスペル調のコーラス・アナログシンセサイザーを前面に押し出した構成を心がけ、低音の音圧を格段に上げたミキシングを施した[2]。
- 小室は「一部のFMラジオ局では小室哲哉プロデュースというだけでかけてもらえなかったけど、本作はそのラジオ局からも純粋に音が評価され、流して頂いたのが嬉しかった」と語っている[3]。
- 本作の収録曲の多くは、メジャーデビュー後に発売された次回作『GRAVITY』にも収録されている。
- 製作者の意図で、歌詞カードは掲載されていない。
収録曲
曲解説
1.RESPONSIBILITY
- アルバム『GRAVITY』に別ミックスで収録されている。
2.HOW DO YOU THINK?
3.VICTIM
- インディーズ3枚目のシングル。オリジナルバージョンで収録。
- 小室は「一見英語ですんなり入っていけるけど、日本語では『懺悔』という意味」と称している通り、歌詞は全体的に厳しい表現になっている[4]。
- 小室は「この曲を作った頃に、『僕はR&B・ヒップホップでもやっていけるな』とその分野の音色を作ることに自信を持てた。今までの曲は、歌詞に疑問符を多用する程に自分がR&B・ヒップホップでやっていけるかどうか自信がなかった」と語っている[4]。
- リミックス盤(インディーズ4枚目のシングル)が発売されている。
- 3rdシングル「OVER & OVER」にはリミックスが、5thシングル「FUTURE OF THE DAY」にはオリジナルバージョンがそれぞれ収録された。アルバム『GRAVITY』にも別ミックスで収録されている。
4.PURE MIND
5.CAN YOU DIG IT?
- アルバム『GRAVITY』に別ミックスで収録されている。
6.PRECIOUS MOMENTS -WHEN WILL I SEE YOU AGAIN-
7.HELLO AGAIN
8.EVERYBODY'S JEALOUS
9.OVER & OVER
- 後に3rdシングルとして別ミックスでシングルカット。アルバム『GRAVITY』にはシングルバージョンで収録されている。
10.LONG & WINDING ROAD
- CDのクレジットには『LONG & WIDING ROAD』とWINDINGではなくWIDINGと表記されているが誤植である。
- 歌詞は「小室視点による麻美像」を書いた[5]。
- アルバム『GRAVITY』にオリジナルバージョンで収録されている。
クレジット
参加ミュージシャン
- Background Vocals : Lisa Fischer, Babi Floyd, Paulette Mcwilliams, Muriel Fowler, Elisabeth Withers
- Guitars : 小室哲哉 & 松尾和博 (#1)
- DJ : DRAGON
- Synthesizer Programming : 村上章久, 岩佐俊秀
スタッフ
- Produced, Performed, Vocal Directed : 小室哲哉
- Mixed : Ken Kessie
- Mastered : Brian "BIG BASS" Garner (Bernie Groundman Mastering(LA))
- Engineered : 若公俊広, Troy Yen Gonzalez, Jan Fairchild, 小西賢治
- Assisted : Aaron Sprague, Jason Stasium, Jason Groucott, Jan Fairchild, Jenny Knotts, Andrew Nicholls, Mike Rew, Geoff Allen, Phil Blackman, Howard Karp, Greg Collins, 佐竹央行
- Executive PR : 遠藤正則
- Logo Design : SCAMZ
- Design Manager : たけだゆか
- Art Direction, Design : 稲田 "GAKU" 学
[6]
出典
- ^ ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1999年12月号「Kiss Destination 引かれ合う人と人、音と音」91Pより。
- ^ 角川書店刊「CDでーた」1999年2月20日号「TRUE KiSS DESTiNATiON 新作『TRUE KiSS DESTiNATiON』発表 TKワールドからの新たな波」18P-19Pより。
- ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年4月号180P-181Pより。
- ^ a b ブラウンズブックス刊「BARFOUT!」2000年1月号「小室哲哉 未来はハートフルなテクノロジーの変化とともに」pp.66-69より。
- ^ 主婦と生活社刊「JUNON」2000年1月号「吉田麻美(Kiss Destination)がT・Kに選ばれた理由。」147Pより。
- ^ CDに封入しているブックレット