2019年10月、スティーヴ・ルカサーがアレンタウンの新聞"The Morning Call"の電話インタビューで、10月20日にフィラデルフィアで行われるTOTOデビュー40周年ツアー「40 TRIPS AROUND THE SUN」最終公演をもって、現在のラインナップでの活動を休止する事を明らかにした[13]。
2020年10月19日、オフィシャルサイトでスティーヴ・ルカサー、ジョセフ・ウイリアムズの2人にサポートメンバーを加えた新ラインナップを発表し、同年11月21日に行われる配信ライブより活動を再開することを明らかにした。また、2021年夏にも新ラインナップによるワールドツアー「Dogz Of Oz」の開催を計画していたが[14]、2021年4月12日、告知済であったワールドツアーの全日程を2022年に延期するとともに、追加日程についても合わせて発表された[15]。
2023年7月10日から21日まで、4年ぶりとなる来日公演「TOTO JAPAN TOUR」を全国8都市8会場で開催。参加メンバーは、スティーヴ・ルカサー(ギター、ボーカル)、ジョセフ・ウィリアムス(ボーカル)に加え、ジョン・ピアース(ベース)、ロバート“スパット”シーライト(ドラム)、ドミニク“エグゼヴィア”タプリン(キーボード)、スティーヴ・マッジオラ(キーボード)の計6名。当初はウォーレン・ハム(サックス ほか)も参加予定だったが、健康上の理由により不参加となった[16][17][18]。
ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』で彼を売り出そうとした所属レコード会社の強い推薦によりメンバーに加入し、ベスト盤収録の新曲4曲のみ参加[注釈 5]。「Past To Present Tour」直後に脱退。なお、レコード会社主導の強制的な参加と短期間の在籍のためか、旧公式ウェブサイト(toto99.com)の旧メンバー紹介ページでは唯一彼だけ記載がなかった。スティーヴ・ルカサーらメンバーが後のインタビューで語ったところによると、レコード会社の意向で一方的に新メンバーに決められてしまったため、元々の音楽性から全く違っていた上に、ステージ上でのファッションやパフォーマンス、さらには人間性に関しても全く相性が合わず、メンバーとの間に大きな確執が生じてしまったこと、また、メンバーのみならず、TOTOファンからも彼の加入に対して猛反発が起きたということもあって、事実上の解雇に至ったとの事である。
前述の『グレイテスト・ヒッツ』で参加した新曲の4曲全てで、TOTOのメンバー、もしくは外部作曲家との共作という形で曲作りにも関わっており、スティーヴ・ルカサーとの共作「Out of Love」については脱退後のTOTOのライブや、ルカサーのソロツアーなどでも演奏されたことがある。
2007年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症したため療養に専念、リーランド・スカラーが代役を務めた。当初ALSであることは伏せられ「腕のトラブル」とだけ公表し、復帰は回復次第とされていたが、復帰は叶わずTOTOは解散、病気がALSであることが発表された。TOTOの解散は彼の病状が大きな原因とも言われており、ルカサーは「一緒にバンドを始めたペイチが引退したのはキツかった。何せハイスクール時代から数えたら35年も一緒にやってきたわけだから。そんな状況でマイクまで病気になって、バンドを続けるとすればもはや自分の為だけになっちまった。でも、ペイチがいなくなって、ポーカロ兄弟まで誰もいなくなったバンドを果たしてTOTOと呼んでいいものなのか?正直もうやりきったと思ってる。これは一時的な活動休止じゃない。もう終わりだ。俺はもうどんな顔をして観衆の前で「ホールド・ザ・ライン」を演奏したらいいのか分からないんだ」と活動終了の経緯を語っている[27]。しかし、再結成もマイクの闘病支援が目的であり、解散・再結成共に彼の病気がきっかけとなっている。病気のため実際のツアーには不参加だが、再結成以降も正式メンバーに名を連ねている。なお、ライヴDVD『Live in Amsterdam』ではルカサーによるメンバー紹介の際に日本語字幕上では「リーダーのマイク・ポーカロ!」と紹介されているが、過去のマイクがリーダーとされたのはこの日本語字幕だけであり、誤訳の可能性もある。8年に及ぶALSとの闘病の末、2015年3月15日に死去した。59歳没[28]。
『フォーリング・イン・ビトゥイーン・ライヴ』 - Falling in Between Live(2008年)
『35周年アニヴァーサリー・ツアー ライヴ・イン・ポーランド 2013』 - 35th Anniversary Tour: Live in Porland(2014年)
『ライヴ・アット・モントルー 1991』 - Live At Montreux 1991(2016年)
『デビュー40周年記念ライヴ 〜40ツアーズ・アラウンド・ザ・サン』- 40 Tours Around the Sun(2019年[36])
1980年初来日時のステージの模様を収めた音源:ライブ・アルバム『Live in Tokyo (In Search For Hydra)』とタイトルの決定もされ、ジャケット・デザインも各音楽関連雑誌上に先行露出され、発売日を決定しこれに先立つかたちでNHK-FMでオンエアされもしたのにもかかわらず、発売直前に「サウンドがノイジーでコンディションが良くない」との理由で土壇場で発売中止になった幻のアルバムが存在する。実際にオンエアされたもののブートレグを聞くとTOTOらしからぬアンサンブルの粗さが目立つことが否めない。2018年にこの音源から5曲を収録したEP『Live In Tokyo 1980』がボックスセット『All In 1978 - 2018』に収録される形で公式に発表された。