『Sympa 』(シンパ)は、日本 のミクスチャー・ロック バンド ・King Gnu の2枚目のフル・アルバム 。2019年 1月16日 にAriola Japan から発売された[ 5] 。また同日に1枚目のアルバム『Tokyo Rendez-Vous 』も同じくAriola Japanから再発売された。
概要
楽曲解説
「Sympa Ⅰ」, 「Sympa Ⅱ」, 「Sympa Ⅲ」, 「Sympa Ⅳ」
本作にはアルバム全体のコンセプトを意識しながら書かれた曲があまりないので、曲と曲をつなぐためのインタールード として作られた4つのインスト 曲[ 9] 。使用されているサンプルボイスや無線 の通信音は「救助を求めている」ということを表しており、助けを求めているところからアルバムが始まって最後に救出されるという構成になっている[ 9] 。
「Slumberland」
Srv.Vinci時代のアルバム『Mad me more softly』に収録されている「PPL」、またその配信限定曲の「都」をアレンジし、「Slumberland」として収録されたアルバムのリード曲で、ボーカルはほとんど常田大希が担当している[ 5] [ 9] [ 10] 。マスメディア に対する苛立ちなどが込められているように見える歌詞だが、書いた常田によると何かを批判しているわけではなく、井上陽水 の「傘がない 」のように「世間で色々な出来事が起こっても自分はそれどころではない」というイメージ[ 9] 。また、本作に収録された理由は、ライブなどで「PPL」を披露していて楽曲が段々変わっていったため、「Slumberland」となって収録されたとの事。WONKの長塚健斗がコーラスで参加。またmillennium parade でも同曲をアレンジして演奏することがある。
「Flash!!! 」
1st配信限定シングル。シングル版と違い、イントロが少し短くなっている。直前の「Slumberland」から続くアグレッシブな流れの中の攻撃的な曲で、同様に歌詞を書いた常田のスタンスを表している[ 9] 。配信リリース前からライブで披露されてきた。
「Sorrows」
グランジ っぽいギターとドラムのストレートな8ビートに対してベースがどんどん動いていくというアグレッシブなサウンドと内省的な歌詞のコントラストが印象的な楽曲[ 6] 。Cメロのパートとギターソロは後から付け足された[ 6] 。また、楽曲制作当初、Prayer XのかわりにBANANA FISH に提供する予定であったが、取りやめた。その後アレンジを加えたものである。新曲である。
「Hitman」
以前からライブで披露されており、やり込まれていた曲にギターソロを入れたことで生まれ変わった楽曲[ 6] 。
「Don't Stop the Clocks」
井口理の声を生かすためにアコースティック な編成でレコーディングされた[ 6] 。新曲である。
「It's a small world」
井口に合わせたロマンチックな歌詞の楽曲[ 9] 。ミュージック・ビデオでは井口がダンス を披露している[ 8] 。以前からライブでアコースティックセットでやっていた曲なので、余計な味付けはせずに新井和輝の弾くウッドベース でレコーディングされた[ 8] 。無機的な打ち込み のビートにあえてウッドベースをぶつけることでライトな雰囲気を狙っており、イメージはベーシストの鈴木正人 が演奏するUA の楽曲[ 8] 。
「Prayer X 」
1stシングル。タイアップ先のアニメに寄り添いつつ、自分たちが演奏していてしっくりくる曲に仕上げている[ 8] 。
「Bedtown」
以前からライブで「Catch!!!」という曲名で披露されており、何度もやってきたリズムがかなりファンキー な楽曲で、アルバムに合わせて思い切ってテンポを変えている[ 注 1] 。アレンジはブレイクビーツ をイメージしている[ 8] 。
「The hole」
アルバムのフィナーレにふさわしい壮大なバラード [ 8] 。常田がJ-POPのバラードを書こうという意識でそれまで疎かったMr.Children 、サザンオールスターズ 、宇多田ヒカル 、椎名林檎 、RADWIMPS などのJ-POPの名曲を参考にして作った[ 8] 。発売後である2019年5月16日にはMVが公開された。MV内には俳優の清水尋也 が出演している。また、メンバーの演奏シーンがない数少ないMVでもある。WONKの長塚健斗がコーラスで参加。また、2020年6月19日のミュージックステーション でこの曲を披露し、その熱の篭った演奏から大きな反響を受けた。
収録曲
Disc2: DVD # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「Tokyo Rendez-Vous」(King Gnu 1st ONE-MAN LIVE at Shibuya WWW [2018.01.28]) 4:59 2. 「あなたは蜃気楼」(King Gnu 1st ONE-MAN LIVE at Shibuya WWW [2018.01.28]) 3:21 3. 「Vinyl」(King Gnu 1st ONE-MAN LIVE at Shibuya WWW [2018.01.28]) 5:07 4. 「Tokyo Rendez-Vous」(ミュージック・ビデオ ) 4:01 5. 「McDonald Romance」(ミュージック・ビデオ) 2:45 6. 「Vinyl」(ミュージック・ビデオ) 4:54 7. 「あなたは蜃気楼」(ミュージック・ビデオ) 3:16 8. 「Flash!!!」(ミュージック・ビデオ) 2:44 9. 「Prayer X」(ミュージック・ビデオ) 3:16 10. 「It's a small world」(ミュージック・ビデオ) 3:14 合計時間:
37:37
演奏
常田大希:Guitar, Cello, Programming, Vocal
井口理:Vocal
新井和輝:Bass
勢喜遊:Drums
江崎文武 (WONK ):Keyboards,Piano (6,10,12), Rhodes (2)
長塚健斗 (WONK):Additional Vocal (2,12)
常田俊太郎 :Violin (1,2,7,8,12,13)
脚注
注釈
^ ライブでやっていた時と比べてBPM を30くらい上げている。
出典
外部リンク
常田大希 (Vocal/Guitar/Cello/Programming) - 勢喜遊 (Drums/Sampler) - 新井和輝 (Bass/Synth bass) - 井口理 (Vocal/Keyboard) スタジオ・アルバム
シングル
ラジオ 関連項目
カテゴリ