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Saeko(サエコ、1974年7月18日 - )は、大阪府出身の日本の歌手、シンガーソングライター。Fairy Mirrorのボーカリスト。
来歴
1995年に Evolution を結成、1997年に Insania、1999年に Fairy Mirror と改名[2][3]。自主制作で作品を出しながら大阪・東京等でライブ活動を行い、陰陽座らとともにコンピレーション・アルバムにも参加する[4]。しかし音楽活動や過労が要因となってうつ病を発症し入院[5]、2001年4月にバンドを脱退する。
完治したのち、2002年7月に単身ドイツへ渡る。ハンブルクでメンバー募集広告を配るうち、2002年末にメタリウムのベーシスト、ラーズ・ラッツに誘われ[6][7]、オーディションを受ける。翌2003年1月に現地レーベルのアルマゲドン・ミュージックとプロダクション契約を交わした。同年、メタリウムの4thアルバムにゲスト参加[8]。続いて、彼らが参加した Wacken Road Show ツアー(他には Primal Fear、Freedom Call、Dark Age が参加)にもゲスト出演。
2004年、マルケル・エーレ(メタリウム、ガンマ・レイ)、ハーマン・フランク(アクセプト)、スヴェン・リュッケ(モブ・ルールズ)、井上真理子(Fairy Mirror)らが参加して、初のソロ・アルバム『Above Heaven, Below Heaven』が完成[9][10] 。ヨーロッパでは8月23日、日本盤はキングレコードより同年10月6日に発売された[11][12]。続いてドロ・ペッシュやブレイズ・ベイリー(ex. アイアン・メイデン)とヨーロッパ・ツアーを行い[13]、2005年には世界最大級の野外メタル・フェスと言われるヴァッケン・オープン・エアなど海外フェスティバルのステージに立った[14](アジア人女性として初)。
続くアルバム『Life』の製作中、マネージャー・ラーズ・ラッツと共にアルマゲドン・ミュージックを離脱(ラーズ・ラッツはレーベル・マネージャーでもあったため、事実上アルマゲドン・ミュージックが二分)。その後、SAEKOは Office Shinpuh を、ラーズ・ラッツは Armageddon Products を設立。2006年3月から4月にかけて、両者の協力のもと『Life』は世界(ヨーロッパ、日本、北米、南米)で発売された[15]。参加ミュージシャンは、マイケル・エーレ(メタリウム、ガンマ・レイ)、井上真理子(Fairy Mirror)、柳ヶ瀬聡子[16]。アルバム発売と同時にSAEKO自身は日本へ帰国し、音楽活動を停止する。
2009年、オランダのライデン大学で英語学・修士(博士課程前期)取得。入学時の Motivation Letter が自身のサイト[17]に公開されている。「音楽の次は言葉で世界の人をつなぎたい」とのこと。続いて、アメリカのバークリー音楽大学で作詞作曲法のマスター証を取得[18]。
2010年、かつて『Life』製作中に立ち上げた Office Shinpuh を「英語作詞事務所」に一新。「音楽+言葉」で日本と世界の人をつなぐことを目指し、英詞家として活動を始める。2011年、ブータン国王夫妻結婚祝賀ソングの英語作詞を担当[19][20]。ブータン国営放送でも放送された。2012年、東日本大震災被災者に向けた国際チャリティーソング(40か国以上参加)「Light of Life[21]」の英語作詞、歌唱を担当[22]。
2017年、Saeko名義としては実に11年振りとなる2曲入りシングル「Re-Membrance」をデジタルリリース。ボーカル・プロデュースはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオが担当。同年、2曲の内の1曲「SA-KU-RA」のミュージック・ビデオも YouTube 上で公開した。同ビデオでは、アメリカの戦艦ミズーリ記念館から許可を得て、第二次世界大戦末期に特攻隊員(イシノセツオ)の遺体に敬意を表して水葬する米海兵隊員の写真を挿入。また、知覧特攻平和会館にある穴澤利夫大尉の遺書の一部も朗読し、話題となった。
2015年には、ノルウェーのゴシック・メタル・バンド Sirenia のアルバム『The Seventh Life Path』の日本版ボーナス・トラック「Tragedienne (Japanese Version) (Bonus Track)」の日本語歌詞を、2019年には、ラプソディー・オブ・ファイアのアルバム『The Eighth Mountain』の日本版ボーナス・トラック「Rain of Fury (Japanese Version) (Bonus Track)」の日本語歌詞、チアゴ・デラ・ヴェガ率いるブラジルのプログレッシブ・メタル・バンド Vikramのアルバム『Behind The Mask I』の日本盤ボーナス・トラック「Behind The Mask I (Japanese Version)」の日本語歌詞およびゲスト歌唱を担当 [1]。
その他の活動
音楽活動以外では、2005年2月から2006年4月まで日本のCDチェーン店すみやの月刊フリーペーパー『METAL ON METAL』に連載コラムを持ち、コラムニストとして活躍。ムーザ文化交流協会発行の季刊誌『We love 遊』にもエッセイを連載。
ディスコグラフィ
- Above Heaven, Below Heaven (2004)
- Life (2006)
- Light of Life (2012)
- Re-Membrance (2017)
- Holy Are We Alone <我等独尊>(2021)
学歴
脚注
外部リンク