RG-33は、南アフリカ共和国で開発され、アメリカ陸軍や海兵隊などで運用されている装輪装甲車(歩兵機動車)の一種である。アメリカ海兵隊のMRAP(耐地雷・伏撃防護車両)カテゴリーIおよびカテゴリーIIの車両として採用されている他、アメリカ陸軍のMMPV(中型地雷防護車両)の車種としても選定されている。
RG-33はBAEシステムズのグループ会社である南アフリカ共和国のランドシステムズOMC(現・BAE システムズ・ランド・システムズ・サウス・アフリカ)によって、同社製のRG-31を発展させる形で開発された装輪装甲車である。4×4輪駆動型のRG-33と6×6輪駆動のRG-33Lのバリエーションがあり、90%の部品互換性がある[1]。特に4輪型はRG-31と類似する形状であるが、その車体は一回り大きく、重量も大きい。いずれのバージョンにおいても出力400馬力のカミンズ製ターボディーゼルエンジンを搭載する[1]。走行装置にはランフラットタイヤ、CITS(Central Tire Inflation System、空気圧自動調整装置)を装備する。車体上には旋回式の装甲銃塔(OGPKなど)もしくは遠隔式銃塔(M153 CROWS IIなど)を搭載可能である。またRG-33LにはバッファローMPCVと同様の、地雷やIED処理用のロボットアームを装着する事も可能である。
2007年1月26日に、最初の4両のテスト車がアメリカ海兵隊に納品され、同年2月14日にはMRAPカテゴリーIの車両としてRG-33、カテゴリーIIの車両としてRG-33Lの導入契約が結ばれた。同年6月28日、BAEシステムズは16両の海兵隊向けRG-33、239両の海兵隊向けRG-33L、170両の特殊作戦軍(SOCOM)向けRG-33、および16両のRG-33L HAGA(Heavy Armored Ground Ambulance、重装甲地上救急車)の注文を受けた。10月には更に追加で、399両のRG-33L、112両のRG-33L HAGA、89両のRG-33(SOCOM向け)が注文され、12月に更にRG-33L 600両が追加された。
2012年12月には、アメリカ陸軍の進めていたMMPV計画に基づき、250両のRG-33LのMMPV仕様への改修契約が行なわれた。この改修には、後部ランプドアの軍用ロボット乗降対応や空調装備改良などが含まれる[2]。
アメリカ合衆国
クロアチア
エジプト
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