NHibernate
NHibernateは、.NET Framework向けのオブジェクト関係マッピング (ORM) ソリューション。オブジェクト指向ドメインモデルの関係データベースへのマッピングのための扱いやすいフレームワークを提供する。大量の関係データの永続性に関わるプログラミングタスクの開発を容易にする。 NHibernateは自由かつオープンソースのソフトウェアであり、GNU Lesser General Public Licenseで配布されている。 バージョンNHibernateは、Java用O/RマッパーHibernateを.NETに移植したものである。バージョン1.0はHibernate 2.1に機能的に対応しており、Hibernate 3の機能も一部取り込んでいる。 2007年11月にはNHibernate 1.2.1がリリースされた。Hibernate 3から多数の機能を取り込み、.NET 2.0への対応、ストアドプロシージャ、ジェネリックス、nullable typeに対応している。 2008年8月23日にはNHibernate 2.0がリリースされた。機能面ではHibernate 3.2に対応している。 機能概要NHibernateの主な機能は、.NETクラスとデータベースの表をマッピングすることである(同時に、CLRデータ型とSQLデータ型をマッピングする)。データクエリおよび検索ファシリティも提供する。SQLコマンドを生成するので、開発者は煩雑なデータハンドリングとオブジェクト変換を気にする必要がなくなり、同時に各種SQLデータベースに対して移植性の高いアプリケーションが開発でき、しかもそのための性能オーバーヘッドはわずかである。 NHibernateはPlain Old CLR Object (POCO) のための透過的永続性を提供する。永続性クラスに要求されることは、コンストラクタの引数がないことであり、publicであることが必須ではない(一部アプリケーションでは、Equals()とGetHashCode()メソッドにも注意が必要[2])。 歴史NHibernateはTom Barrettが開発を始め、Mike DoerflerとPeter Smulovicsが引き継いだ。2005年末、JBoss(現在はレッドハットの一部)がNHibernateの開発リーダーであるSergey Koshcheyevを雇い入れ、NHibernateの開発を仕事としてフルタイムで行えるようにした[3]。 Pierre Henri Kuatéらの著書 NHibernate in Action は、NHibernateの包括的ドキュメントとなっている。 脚注参考文献
外部リンク
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