Motion JPEG(モーション ジェイペグ)とは、動画圧縮形式の一つである。
それぞれのフレームをJPEG形式で圧縮/伸長し、連続でこれを表示することで動画としている。
同じくJPEGの技術を応用した動画圧縮形式として知られるMPEGは時間軸すなわちフレーム間も圧縮するのに対し、Motion JPEGではフレーム間の圧縮を行わず、JPEGの2次元圧縮のみ行う方式である。音声ストリーム等を別とすれば、ファイルの実態は1コマ毎に静止画JPEGと同様の構造となる。そのため同じフレームレートであればMPEGよりは圧縮率が低くなるものの、激しい動きでもMPEGほど乱れない動画を作れた。一方でフレームレートが比較的ダイレクトにファイルサイズに反映されるため、フレームレートを犠牲にしてファイルサイズを減少させることもできた。また圧縮・展開が容易で、ソフトウェアやハードウェアのパワーをMPEGほど必要とはしない。さらに任意のフレームを切り出せるので、編集を容易に行える。
そのような扱いやすさを備える汎用の規格であることに加え、当時のマシンパワーでも圧縮率と画質をそれなりに両立できたことから、少なくとも1997年ごろまでは「もっとも実用的な動画圧縮方式」と言われていた[1]。
コンテナ形式にはAVIとMOVがあり統一されていない。QuickTime Playerなどで再生可能なほか、Windowsではコーデックをインストールすることでメディアプレーヤーでも再生できる。
近年では、Motion JPEG 2000やMotion JPEG XRといった高性能な動画形式も開発されている。
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