Internet Explorer 9 Platform PreviewInternet Explorer 9 Platform Preview (インターネット エクスプローラー 9 プラットフォーム プレビュー)とは、 内部機能と表示のみのシェル、テストに必要なメニューのみで構成された Internet Explorer 9 の開発中のもので、2010年3月16日に開催された「MIX10」で最初のプラットフォーム プレビューが公開されたのを初め数週間毎に開発者向けに公開された。2011年3月に Internet Explorer 9 の正式版が公開され、Platform Preview の公開は終了した。 ただし、2011年4月13日(日本時間)に開催されるMIX11で「Internet Explorer 10 Platform Preview 1」が再び公開された。 Internet Explorer 9 Platform Preview は Internet Explorer 8 とプラットフォーム更新プログラムがインストールされた Windows Vista Service Pack 2 と Windows 7 に対応する。 PDC09、MIX102009年11月18日に行われた PDC09 で Internet Explorer 9 の内容の一部が発表された。よりウェブ標準に沿った実装およびパフォーマンスの向上につながる内容であった。発表の内容では CSS3 のサポートと JavaScript のパフォーマンスの向上について、Direct2D や DirectWrite を使用した高品質かつ高速なレンダリングについて述べられた[1][2]。PDC09 デモ版は、SunSpider JavaScript Benchmark のベンチマークで、Internet Explorer 8 より 4.5 倍高速になった。2010年1月、マイクロソフトは SVG ワーキング グループに参加した[3]。 バージョンPlatform Preview 1太平洋時間2010年3月16日のマイクロソフトのカンファレンス「MIX10」で PDC09 以来の情報が公開された[4]。グラフィックス標準 (ICC Colors、JPEG XR、TIFF) の対応[5]、SVG 1.1 2nd Edition や HTML5 などの準拠についてや、JavaScript やレンダリングの高速化について発表され[6]、JavaScript エンジンは PDC09 デモ版よりも 41% 高速化し、開発者を対象としたのプラットフォーム プレビュー版も同日公開された[7]。 Platform Preview 2太平洋時間2010年5月5日に公開された[8]。JavaScript エンジンは 1 回目のプレビュー版から 25% 高速化し、Acid3 のスコアは 68 点に改善した。ユーザー エージェントの変更、CSS3、DOM、JavaScript 等に幾つかの新しい対応が加えられた[9]。 Platform Preview 3太平洋時間2010年6月23日に公開された[10]。 Platform Preview 4太平洋時間2010年8月4日に公開された[12]。JavaScript エンジンをブラウザ内に統合し、JavaScript の速度は 3 回目のプレビュー版から 6% 高速化した。Acid3 テストは 100 点中 95 点になった。 Platform Preview 5太平洋時間2010年9月16日に公開された[13]。Internet Explorer 9 Beta と同時公開で、いくつか機能が追加と改善が施された。 Platform Preview 6太平洋時間2010年10月28日に公開された[14]。CSS3 2D Transform が追加になり、HTML5 のセマンティック要素を HTMLElement として認識するようになった。縮小化された JavaScript を読みやすい形式に変換する機能がついた。 Platform Preview 7太平洋時間2010年11月17日に公開された[15]。JavaScript エンジンのパフォーマンスの強化と、パフォーマンス改善のための Platform Preview 8太平洋時間2011年2月10日に公開された[16]。Internet Explorer 9 リリース候補版と同じエンジンを使用したもので、パフォーマンスと相互運用性の改善が行われた。 脚注
外部リンク |