シー・タイガー(英語: Sea Tiger)は、フランスのトムソン-CSF(英語版、フランス語版)社(現在のタレス・ネーデルラント社)が開発した2次元レーダー。フランス海軍ではDRBV-15として制式化されたほか、山寨版は中国人民解放軍海軍で363型レーダーとして装備化されている。また、発展型のシー・タイガー Mk.2も開発され、こちらはDRBV-15Cとして制式化された。
本機は、ヴェガ戦術情報処理装置のフリゲート用拡大版の主センサーとなるべく開発された。既に小型艦向けに配備されていたヴェガ戦術情報処理装置は、Cバンドのトリトン・レーダー(DRBV-51)を主センサーとして採用していたことから、本機はいわばその大型化版といえる。動作周波数は、より長距離探知に対応したSバンドに変更された。これにより、例えばレーダー反射断面積(RCS)2m²の目標に対する探知距離は、トリトンIIでは30キロメートル (16 nmi)であったのに対して、シー・タイガーでは110キロメートル (59 nmi)に延伸されている。初期型のDRBV-15 シー・タイガーは、メッシュ型で横長のパラボラアンテナを採用していたが、DRBV-15C シー・タイガー Mk.2ではプレーナアレイ・アンテナに変更された[1]。
採用国と搭載艦艇
フランス海軍
コロンビア海軍
サウジアラビア海軍
中国人民解放軍海軍
参考文献
関連項目