アスカ (ASUKA、明日華、1981年 9月26日 - )は、日本 の女性 プロレスラー 、イラストレーター 、ウェブデザイナー 、ゲームライター 、実業家 、落語家 前座 。本名:浦井 佳奈子 (うらい かなこ)。大阪府 大阪市 出身。血液型 O型。大阪国際滝井高等学校 、大阪芸術大学短期大学部 卒業。日本のプロレス団体では華名 (かな)のリングネーム で活動していた。株式会社オフィス華名 代表取締役社長。2015年 (平成 27年)よりWWE に所属。アメリカ合衆国 ネバダ州 ラスベガス 在住。
サイン
経歴
メジャー女子プロレスAtoZ
現役復帰
2010年12月
フリー転向
2010年
1月23日、『パッション・レッド』リーダー高橋奈苗との見解の相違を理由に、NEO 新木場大会をもって『パッション・レッド』からの離脱を表明。その後、両者共シングル戦を希望していたが、NEO社長・甲田哲也 は、「1%の信頼関係すらない状態では試合として成立しない」との判断から、試合を組まないとの決定を下した(代わりの相手には既にタッグ戦が決まってたさくらえみ となり、さくらは1興行2試合を戦う羽目に)。この影響で、高橋と共に出場予定だったセンダイガールズ 主催「第2回戦場トーナメント」のエントリーも、「諸事情」を理由に取り消し、植松寿絵 が代替出場。
4月29日に初の自主興行「カナプロ」を開催。特別試合として藤波辰爾 も参戦するなど男女の枠を越えた面子が集まった。
6月19日、紫雷美央 、紫雷イオ とユニット「トリプルテイルズ 」を結成。
『週刊プロレス 』8月18日号にて「華名のマニフェスト」を発表。女子レスラーとしては異例とも言える表紙も飾った。
パッション・レッドを離脱して以降は、SMASH 、プロレスリングWAVE を主戦場とするほか、ローカルインディー団体などにも継続してスポット参戦を続ける。大分のプロレスリングFTO にはリングネーム「スカルリーパー嘩那 」として参戦。また、不定期ながら全日本プロレス にも参戦。
2011年
2012年
4月5日、TAJIRI以下元SMASH所属選手、レフェリー、練習生が立ち上げた新団体「WNC 」に入団することが発表される。
4月12日、アイスリボン 後楽園大会で志田光 とシングルを戦うことが発表される。
4月25日、前哨戦として道場マッチ参戦。アイスリボンへの参戦は2009年6月24日以来約3年ぶり。
11月9日、真琴 とともに「まこかなプロ」開催。
11月27日、WAVE・AAA 合同後楽園大会で遺恨が勃発していた桜花由美 をシングルで倒し「WAVEのエース」を宣言。
11月28日、WNC後楽園大会でのWNC女子王座 決定トーナメントで野崎渚 に敗れ、試合後、WNC退団を発表[ 3] 。
2013年
11月4日、大阪府立体育会館 第二競技場で開催されたGAMILIBRE・6にてOSAKA女子プロレス の新人山下りな のデビュー戦の相手となり勝利[ 5] 。
2014年
2月25日、後楽園ホールで自身の主催興行「カナプロマニア」を開催しメインで里村明衣子 と対戦し金原弘光から教わったというノゲイラチョークでレフェリーストップ勝ちを収める。
4月7日の記者会見で、落語家の立川志ら乃 に一番弟子として弟子入り。なお弟弟子は声優の関智一 。
6月16日、後楽園ホールで「カナプロマニア:リーチ」を開催し、メインで丸藤正道 と組み、里村明衣子&鈴木みのると対戦した。
8月10日、REINA新宿大会にてタッグマッチでWNC退団以来約1年9ヶ月ぶりに朱里と遭遇(パートナーはアレックス・リー 、朱里のパートナーは真琴)、真琴から変形式ゾンビ固めでギブアップを奪い、試合後も朱里とやり合う[ 6] 。
8月30日、REINA後楽園大会に来場し、エンディングでREINAコンサルタント就任を勝手に発表する[ 7] 。
9月7日、WAVE新木場大会で、当時REINAに所属していた小林香萌 からパートナーに指名され「DUAL SHOCK WAVE 2014」にエントリー[ 8] 。
10月7日、後楽園ホールで「カナプロマニア:パーティー」を開催し、メインで鈴木みのると組み、藤原喜明 &朱里と対戦した。
11月20日、REINA新木場大会でREINA世界タッグ王座 獲得(パートナーは中島安里紗)。
12月26日、REINA後楽園大会で朱里を降しREINA世界女子王座 獲得。
2015年
2月25日、カナプロマニア:アドバンスにて一番弟子である小波 のデビュー戦の相手となる。メインにも出場するが朱里と志田光 のタッグに敗れ、REINA世界タッグ王座 を失う。
5月27日、後楽園ホールで「カナプロマニア:デザイア」を開催し、メインで百田光雄 ・グレート小鹿 と組み、越中詩郎 &グラン浜田 &藤原喜明と対戦した。
9月15日、最後の自主興行となる「カナプロマニア:パルス」を開催し、メインで朱里・志田光と組み、中島安里紗&水波綾 &山下りなと対戦した。
7月、プロレス関連の活動を無期限休止を発表。プロレス以外の活動は継続。弟子の小波と師弟の関係を解除。なお、小波は2015年10月よりREINA所属になる。
WWE
2015年
9月8日、WWE と契約したことを発表[ 9] 。
9月12日、リングネームを「アスカ」に変更[ 10] 。
10月7日、PPV・Takeover Respect にてデビュー。デイナ・ブルックと対戦。キックを中心とした組み立てで攻める一方、デイナのセコンドであるエマ の介入に邪魔されるが、苦戦する事なく最後にはアスカロックでギブアップを取った。試合後には試合内容に納得のいかないデイナに因縁をつけられるがスピンキックを喰らわせて観客にアピールした[ 11] 。解説者よりNXT史上最も大物の選手と契約したと紹介される。
12月16日、Takeover Londonにてエマと対戦。序盤からダーティーファイトを行うエマに苦戦しながらもヒップアタックなどで応戦。終盤にはアスカロックを決めタップを奪うがブルックの介入によりレフェリーが見ていない事で不成立となり試合が再開されるが最後にスピンキックを決めて勝利した[ 12] 。
2016年
4月1日、NXT Takeover Dallasにてベイリー と対戦。序盤より関節技での極め合いとなるがエルボーで顎を捉えるベイリーが崩れ始めるとスタンディング式アンクルホールド で攻めて身体にダメージを蓄積させるが打撃戦へと発展。しかし、この打撃戦を制すと最後にはスピンキックからダブルアーム・スープレックス 、腕ひしぎ十字固め 、そしてフィニッシャーであるアスカロックを極めて勝利。ASUKAはNXTデビュー後は無敗のまま、連勝記録、最短記録で日本人初のNXT女子王座を獲得した[ 13] 。
6月8日、NXT Takeover The Endにてナイア・ジャックス と対戦。ナイアのパワーに苦戦するが関節技と蹴り技で試合を組み立て、最後にはハイキックからミドルキックを決めて勝利。王座を防衛した[ 14] 。
7月1日、東京両国国技館で行われたWWE Live Japanでナタリア相手に防衛戦を行い凱旋勝利。王座を防衛した[ 15] [ 16] 。翌2日、ベッキー・リンチ と対戦して勝利。王座を防衛[ 17] 。
8月20日、NXT TakeOver Brooklyn II にてベイリーと対戦。最後にバズソーキックを決めて勝利。王座を防衛した[ 18] 。
11月19日、NXT Takeover Torontoにてミッキー・ジェームス と対戦。序盤よりペースを握り、終盤にはミッキーに反撃されたものの最後にアスカロックを決めて勝利。王座を防衛した[ 19] 。
2017年
1月28日、Takeover San Antonioにてニッキー・クロス 、ペイトン・ロイス、ビリー・ケイとフェイタル4wayマッチで対戦。「二人でベルトを狙いどちらかが王者になればそれでいい」という考えで共闘するペイトンとビリーの連携に苦戦するがビリーをスピンキックでリングから落とし、ペイトンにハイキックを決めてフォールを奪い勝利。王座を防衛した[ 20] 。
5月20日、Takeover Chicagoにてニッキー・クロス、ルビー・ライオット とトリプルスレットマッチで対戦。終盤に場外へと追い出され、ニッキーとルビーの攻防になりルビーがニッキーをフォールしようとしたところにリングに戻りランニングニー を決めると二人まとめてフォールして勝利。王座を防衛した[ 21] 。また、この日の勝利にともない、NXTデビュー以来の連勝記録が174勝に到達、ゴールドバーグ の持つ173連勝を抜きWWE史上最長記録を達成した[ 22] [ 23] 。
6月28日、WWE史上初の女子版ラストマン・スタンディング・マッチ 『ラストウーマン・スタンディング・マッチ』を、ニッキー・クロス 相手にNXT女子王座 戦として披露。
8月14日、NXT女子王座連続保持日数が500日を超える。WWE女子選手のタイトル連続保持日数記録はWWF時代にロッキン・ロビン がWWF女子王座 を503日連続保持したのが最高であった。男子選手含めてもハルク・ホーガン 、ボブ・バックランド 、ブルーノ・サンマルチノ まで遡る記録となる[ 24] [ 25] 。
8月19日、NXT TakeOver: Brooklyn IIIにてエンバー・ムーンと対戦しタイトル防衛。しかし試合後に右鎖骨骨折が判明。復帰までに6〜8週間の加療を要することが発表された[ 26] [ 27] 。
8月24日、NXT女子王座のベルトを返上と同番組の卒業を発表。9月6日の放送のラストで卒業式が行われる[ 28] [ 27] 。
9月11日、WWE・RAW にてプロモーションを展開。登場予告をされる[ 29] [ 30] 。
10月22日、TLC 2017 にてエマ を相手にWWEデビュー戦を行う。最後にハイキックからアスカロックへと繋げてギブアップを奪い勝利[ 31] 。
11月27日、RAWのデイナ・ブルック戦でWWE史上最速となる5秒でのギブアップ勝ちを記録。
2018年
2019年
3月26日、スマックダウン大会のWWEスマックダウン女子王座戦でシャーロット・フレアーの挑戦を受け、最後はフィギュア・エイトでギブアップ、WWEスマックダウン女子王座から陥落した。
4月15日、カイリ・セイン とのタッグチームでスマックダウンに出演。
5月13日、カイリとのタッグチームが「ザ・カブキ・ウォリアーズ」(The Kabuki Warriors)と命名される。
10月6日、ヘル・イン・ア・セル にて、カイリと共にアレクサ・ブリス、ニッキー・クロス組を破り、WWE女子タッグ王座 を獲得。
10月14日、番組内ドラフトでカイリと共にRAW移籍が発表された。
2020年
4月4日、レッスルマニア36 のWWE女子タッグ王座戦でアレクサ・ブリス、ニッキー・クロス組に敗れてWWE女子タッグ王座から陥落した。
5月10日、マネー・イン・ザ・バンク 2020にてラダーマッチで勝利しブリーフケースを獲得。
5月11日、ブリーフケースを持ち出したWWEロウ女子王者ベッキー・リンチ にリング上で詰め寄ったが、ベッキーは戦えなくなったと言ってブリーフケースを開くと中にはWWE・ロウ女子王座 のベルトが入っており、昨夜のラダーマッチが実はWWE・ロウ女子王座決定戦だったことを明かした上でベッキーがベルトを返上し、ASUKAが新王者となった(ベルト返上の理由としてベッキーが妊娠したことが明かされている)。これにより、ベイリー に次いで2人目となる女性選手としてのグランドスラム(RAW・SD・NXT・タッグの全王座獲得)を達成した[ 37] 。
7月19日、エクストリーム・ルールズ 2020にて女子タッグ王者の一人であるサーシャ・バンクス を相手にRAW女子王座の防衛戦を行う。自身のセコンドにはカイリ・セイン 、サーシャのセコンドにはスマックダウン女子王者、女子タッグ王者の二冠を保持するベイリーが付き、セコンド同士も激しく争う試合となった。終盤にサーシャに向けてグリーンミストを吹き掛けるが、これがレフェリーに誤爆。レフェリーが苦しんでいる隙にベイリーに背後から女子タッグ王座のベルトで殴打されてダウン。そしてベイリーがレフェリーからシャツを強奪してそれを着用すると、ダウンした自身にサーシャが覆い被さりベイリーが3カウント。王座陥落した。しかし翌日のRAWにてステファニー・マクマホン がサーシャの戴冠を認めず、またアスカも勝利していないため来週再戦を行うことを発表。ただしサーシャはリングアウトやベイリーが介入した時点で負けになるという条件を付けた。
華名のマニフェスト
2010年 、SMASH における朱里 との抗争で「華名マニフェスト」を度々口にしていたが週刊プロレス で「5箇条女子プロレス改革」として発表。その内容は以下の5箇条からなる。
無きに等しい女子レスラーの存在価値の見直し。
個性の確立できぬ者は去れ。
女子プロレスファンにだけ通用するプロレスは即刻やめるべし。
レスラー同士の慰め合い傷の舐め合いはするな。
嗚呼、無情、偽物の技の救出。
このマニフェスト発表後にコマンド・ボリショイ からSMASHに抗議電話が来たり、JWP女子プロレス の選手がSMASHに乱入して抗争に発展するなど物議を醸した。
得意技
アスカロック
WWEでは、目の下に緑のペイントをしてコミカルなダンスで相手をからかったり、マイクアピールでは汚い大阪弁 でなじるギミックを特徴[ 38] とする。決め台詞は「No One Is Ready for ASUKA!(誰もASUKAを倒すことはできない!)」
フィニッシュ・ホールド
アスカロック(旧称:カナロック)
グランドチキンウィング胴締めスリーパー
背後から相手の片腕をチキンウィングで捕らえ、そのままグラウンドに移行し、胴締め式で締め上げる変型スリーパー・ホールド 。
日本では「カナロック 」 、WWE所属後に「アスカロック 」の改名。で使用。以後、絶対的フィニッシャーとしてWWE女子戦線で猛威を振るう。バリエーションも豊富。ダブル・チキンウイングから開脚式シットダウンで臀部を打ちつけてから移行するタイプも使用。
スピンキック
スピンキック は、NXTにおいてフィニッシャーとして使用される。
打撃技
エルボー
バックハンド・チョップ
張り手
バックハンドブロー
ロシアンフック
ロシアンフック とバックハンドブロー のコンビネーションを使用。
ドロップキック
低空ドロップキック
延髄斬り
バズソーキック
仰向けになった相手の上半身を起こして相手の左側頭部を強烈な右ミドルキックを打ち込み振り抜いた右足の甲で相手の頭部を蹴り飛ばす技。
ポップアップ・ニー・ストライク
走り込んできた相手に対し、アームドラッグの体勢で左脇下に右手を差し込んで軽く宙に担ぎ上げ、同時に左膝を振り上げ、相手の顔面をカチ上げる打撃技。
1軍昇格後に使用し始めた、アスカの繋ぎ技の1つ。
各種蹴り技
ローキック 、ミドルキック 、ハイキック 、ローリング・ソバット
ジャンピング・ヒップアタック
かつてはビリケン という名称であった。
ヒップバット
座った状態でダウンまたは片膝や四つん這い状態の相手の頭めがけて、エルボーバット 時のように体を振りかぶって臀部を激しく打ちつける(相手の髪や頭をつかんで決行する場合もある)。
関節技、締め技
腕固め
腋固め
クロス・アームバー
膝十字固め と複合させて決める時もある。
ニーバー
アンクルロック
クロスヒールホールド
オモプラッタ
スリーパーホールド
通常のスリーパーホールド 、胴締め式スリーパーホールド の2種類を使用。
三角絞め
ノゲイラチョーク
変形ゾンビ固め
足をクラッチ状態でのキャメルクラッチ 。NXT以降使用していない。
カナブン
グランドでのドラゴンスリーパー。NXT以降使用していない。
投げ技
スープレックス
スナップ・スープレックス
スーパープレックス
ダブルアーム・スープレックス
リバースDDT
DDT
ジャーマンスープレックス
反則技
グリーンミスト
入場テーマ曲
You Can't Hide - 現在使用中
Warriors
The Future
華ノ路 - オリジナル楽曲(トリプル・テイルズ.S『Sadism』収録)。
太陽は昇る - ゲームミュージック『大神 』より。
情熱浪漫乙女 - オリジナル楽曲。復帰後のテーマ曲として使用。
檄!帝国華撃団 - ゲームミュージック『サクラ大戦 』より。
タイトル歴
WWE・スマックダウン女子王座 2019
NXT女子王座 のチャンピオンベルトを掲げるASUKA
WWE女子タッグ王座
NXT時代
WWE
w / カイリ・セイン
w / シャーロット・フレアー
w / アレクサ・ブリス
w / ザ・ミズ
NEO女子プロレス
w / 高橋奈苗
SMASH
プロレスリングWAVE
w / 栗原あゆみ
w / 栗原あゆみ
DDTプロレスリング
JWP女子プロレス
REINA女子プロレス
w / 中島安里紗
映像作品
その他
脚注
関連項目
外部リンク