AFCチャンピオンズリーグ2018 (AFC Champions League 2018) は、2002-2003年に第1回大会が行われて以来、16回目のAFCチャンピオンズリーグである (前身も含めれば37回目)。
概要
優勝チームはFIFAクラブワールドカップ2018の出場権を獲得する。
今大会より優勝賞金を300万米ドルから400万米ドルに、準優勝賞金を150万米ドルから200万米ドルにするなど賞金が引き上げられる[3]。
出場枠
46のAFC加盟協会 (国・地域。準会員北マリアナ諸島を除く)は、AFC大会における過去4年間のナショナルチームおよびクラブの実績に基づいてランク付けされ、2017年および2018年のAFCクラブ大会の出場枠が配分されている (エントリーマニュアル第2.2条(以下、「第◯条」とあるのはエントリーマニュアルの条数を示す))[4]。
地区の割り当て
- 出場枠の配分においては、東西2つの地区に分ける(第4.1条)。
出場枠の割り当て
- 各地域に4つのグループステージがあり (1グループは4クラブなので全16クラブ)、12枠は協会別に与えられる直接の出場権により決定、残り4枠はプレーオフで決める。
- AFCランキングによる各地区の上位12の協会は、AFCチャンピオンズリーグの基準を満たしている限り参加する資格がある。
- 各地区の6位までの協会は、グループステージで少なくとも1つの出場枠を獲得し、残りの協会はプレーオフ枠だけを獲得する (プレーオフ枠だけを獲得した協会は、AFCカップのグループステージ出場枠も得る)(第4.2条)。
- 東西両地区の上位2協会は3つのグループステージ出場枠と1つのプレーオフ枠を有する。
- 東西両地区の3位・4位の協会は2つのグループステージ出場枠と2つのプレーオフ出場枠を有する。
- 東西両地区の5位の協会は1つのグループステージ出場枠と2つのプレーオフ出場枠を有する。
- 東西両地区の6位の協会は1つのグループステージ出場枠と1つのプレーオフ出場枠を有する。
- 東西両地区の7位~12位の協会は1つのプレーオフ出場枠を有する。
- よって東西両地域のランキング上位12協会には以下のように出場権が割り当てられる
順位
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直接 出場枠
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プレーオフ 出場枠
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備考
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1
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3
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1
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2
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3
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1
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3
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2
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2
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4
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2
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2
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5
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1
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2
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6
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1
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1
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7
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1
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* プレーオフ出場クラブが負けた場合AFCカップのグループステージの出場権を得る
* プレーオフ出場クラブがグループステージに出場した場合、AFCカップの次の対象クラブがAFCカップのグループステージの出場権を得る
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8
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1
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9
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1
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10
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1
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11
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1
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12
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1
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計
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12
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15
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* 各地区でプレーオフによって4クラブがグループステージに出場できる
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協会に割り当てられる出場枠の最大数
- 各協会の出場枠数は、各協会の国内リーグ最上位ディビジョンの総クラブ数の3分の1まで認められる (オーストラリアは最上位ディビジョンであるAリーグの総クラブ数が10なので、基準を満たしていても最高3枠までとなる)(第5.4条)。
協会の出場枠を満たすクラブ数が足らない場合
- いずれかの協会が出場基準を満たさず、自協会に与えられた出場枠を満たすクラブ数を出場させなかった場合は、以下の通りとする。
- グループステージ出場枠を充足できなかった場合は、本来プレーオフから出場するクラブをグループステージからの出場に繰り上げる。そのクラブは、充足できなかった当該協会以外で、地区内でランキング最上位の協会とする。ただし1協会からのグループステージ出場枠は最大3枠までであり、それが充足されている場合は次点の協会に再配分する。
- プレーオフ枠を充足できなかった場合は、それらは無効にされ、他の協会には再配分されない。本来プレーオフの下位のラウンドから出場するクラブを上位のラウンドに繰り上げる。
協会ランキング
2018年のAFCチャンピオンズリーグ出場枠は、2016年11月30日に発表されたアソシエーションランキング [5] に従って、協会ごとに出場枠が割り当てられる。これはAFCチャンピオンズリーグとAFCカップの成績、ならびに代表チームの2013年から2016年までのFIFAランキングに基づいてランク付けされたものである。
予選・グループステージの出場クラブならびに組み合わせは、2017年12月6日に発表された[6]。
- 出場枠についての注釈
- ^ イラク(IRQ):イラクはAFCチャンピオンズリーグの規定を満たすクラブライセンス制度を設けていないため、出場枠なし[8]。同協会が有していたグループステージ出場枠の一つはカタールに再配分された。
- ^ オーストラリア (AUS): 本来であれば、ポイントが東西各地区で4位の協会はグループステージ出場2枠とプレーオフ出場2枠を得られる(エントリーマニュアル[4] 第4.2節)ものの、当該協会の最上位リーグのチーム数の3分の1までしか出場枠が認められないため(エントリーマニュアル[4] 第5.4節)、出場枠が3しか認められなかった(直近のシーズンのAリーグは10チームで実施)。
- ^ クウェート (KUW): クウェートはクウェートサッカー協会がFIFAから資格停止処分を受けており、これがエントリー期日まで解けなかったため、参加不可[9]
- ^ サウジアラビア (KSA): 本来であれば、ポイントが東西各地区で2位の協会はグループステージ出場3枠とプレーオフ出場1枠を得られる(エントリーマニュアル[4] 第4.2節)ものの、サウジアラビアのチームでAFCチャンピオンズリーグのクラブライセンスを受けた5チーム[8] のうち、リーグ戦の戦績により出場できるための条件の一つである「当該協会の最上位リーグで上位半分以上の順位であったこと」(エントリーマニュアル[4] 第12.6節)を満たせたチームが2チームしかなかった[10] ため、サウジアラビアからはその2チームのみが出場する。同協会が有していたグループステージ出場枠の一つはイランに再配分された。
- ^ シリア(SYR):シリアはAFCチャンピオンズリーグの規定を満たすクラブライセンス制度を設けていないため、出場枠なし[8]。
- ^ レバノン(LBN):レバノンはAFCチャンピオンズリーグの規定を満たすクラブライセンス制度を設けていないため、出場枠なし[8]。
参加クラブ
出場チームの出典:[7]
- 注
AFCチャンピオンズリーグ2018出場チーム 西地区
東地区
(p) プレーオフラウンド
日程
2018年度のAFCチャンピオンズリーグの日程は以下のとおりである[16]。
区分
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節
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抽選日
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第1戦
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第2戦
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予選ステージ
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予選1回戦
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抽選なし
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2018年1月16日
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予選2回戦
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2018年1月23日
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プレーオフステージ
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プレーオフラウンド
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2018年1月30日
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グループステージ
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第1節
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2017年12月6日 (プタリン・ジャヤ, マレーシア)
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2018年2月12-14日
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第2節
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2018年2月19日-21日
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第3節
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2018年3月5-7日
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第4節
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2018年3月12-14日
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第5節
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2018年4月2-4日
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第6節
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2018年4月16-18日
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ノックアウトステージ
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ラウンド16
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2018年5月7-9日
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2018年5月14-16日
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準々決勝
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2018年5月-6月
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2018年8月27日-29日
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2018年9月17日-19日
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準決勝
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2018年10月1日-3日
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2018年10月22日-24日
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決勝
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2018年11月3日
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2018年11月10日
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予選プレーオフ
プレーオフは、予選1回戦、予選2回戦、プレーオフラウンドの計3回戦制で行われ、プレーオフラウンドに勝利した両地区の8クラブがグループステージに進出する。プレーオフの組み合わせは2017年12月6日に発表された[6][7]。
1回戦
2018年1月16日に行われた。
2回戦
2018年1月24日に行われた。
プレーオフ
2018年1月30日に行われた。
グループステージ
グループリーグの抽選会は、マレーシアのクアラルンプールのAFCハウスで、2017年12月6日、16:30 マレーシア (UTC+8)で開催され[17] 、その模様はAFCの公式YouTubeチャンネルでライブ配信された[18]。
括弧内の打ち消しされたクラブは抽選時のクラブである
グループA
- ^ a b 直接対戦成績による(アル・ジャジーラ 3-2 アル・ガラファ / アル・ガラファ 2-3 アル・ジャジーラ)。
グループB
グループC
グループD
グループE
グループF
グループG
グループH
ノックアウトステージ
ラウンド16
準々決勝
準々決勝から決勝までの組み合わせ抽選会は、2018年5月23日に行われた。準々決勝から決勝までの組み合わせ抽選では、異なるゾーンのチームは決勝まで対戦することはなく、「カントリー・プロテクション (同一協会所属で2チーム以上が勝ち残った場合、当該チーム間の対戦を避ける)」は適用されない。
準決勝
決勝
関連項目
脚注
注釈
- ^ 日本の第2シードチームは組み合わせ抽選時点で確定していなかった。
出典