2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団(2012ねんロンドンオリンピックのロシアせんしゅだん)は、2012年7月27日から8月12日にかけてイギリスの首都ロンドンで開催された2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団、およびその競技結果。
概要
今大会は金メダル18個、銀メダル20個、銅メダル26個の合計64個のメダルを獲得した。その一方で、国家的ドーピング問題が明らかとなり、金メダル7個、銀メダル7個、銅メダル5個の合計19個のメダルが剥奪され、2018年平昌オリンピックではロシアとしての参加が見送られた。
フィールドホッケー、サッカーでは出場権を確保できなかった。
女子選手が男子選手よりも多い史上初の選手団となった。また、女子選手が旗手を務めるのも今回が初だった[1]。
開催終了後の8月15日、モスクワの赤の広場でロシア選手団の祝勝会が行われ、ロシアオリンピック財団からメダリスト全員にアウディ(合計129台)がプレゼントされた[2]。
メダル
ドーピング違反
アーチェリー
女子の3人が個人戦、団体戦に出場した。団体戦では3位決定戦で日本に敗れて4位となった。
陸上競技
陸上競技では当初金メダル8個、銀メダル5個、銅メダル5個を獲得したが、後にドーピング違反が発覚し多くのメダルが剥奪された。
バドミントン
女子ダブルスでは、1次リーグで無気力試合を行った4組が失格となった結果、ワレリア・ソロキナ、ニナ・ビスロワが繰り上げで準決勝に進出、3位決定戦で勝利し銅メダルを獲得した[3]。
バスケットボール
女子は2011年バスケットボール女子欧州選手権で優勝し、出場権を獲得した。男子は世界最終予選で出場権を獲得した。
男子は予選リーグを4勝1敗のトップで通過、準々決勝でリトアニアを破ったが、準決勝でスペインに敗れ、3位決定戦でアルゼンチンを破り銅メダルを獲得した。
女子は予選リーグを3勝2敗の3位で通過、準々決勝でトルコを破ったが、準決勝でフランスに敗れ、3位決定戦でもオーストラリアに敗れて4位となった。
ボクシング
男子7人、女子3人の合計10人が出場、男子は金メダル1個、銅メダル3個、女子は銀メダル2個を獲得した。
カヌー
男子が金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した。
自転車
女子のオルガ・ザベリンスカヤが銅メダルを2個獲得した。
飛込
男子が金メダル1個、銀メダル1個を獲得した。
馬術
3選手が出場した。
フェンシング
男子では個人サーブルでニコライ・コバレフが銅メダルを獲得、団体フルーレでは5位、団体サーブルでは4位となった。
女子では個人サーブルでソフィア・ベリカヤが銀メダル、団体フルーレで2位、団体エペで4位となっている。
体操競技
男子団体は6位、女子団体は銀メダルを獲得した。
男子個人ではダビド・ ベリャフスキーが個人総合で5位、デニス・アブリャジンが跳馬で銀メダル、床で銅メダルを獲得した。
女子個人では個人総合でビクトリア・コモワが銀メダル、アリーヤ・ムスタフィナが銅メダルを獲得、種目別でもムスタフィナが段違い平行棒で金メダル、床で銅メダル、マリア・パセカが跳馬で銅メダルを獲得した。
新体操では個人総合でエフゲニア・カナエワが金メダル、ダリア・ドミトリエワが銀メダルを獲得、団体でも金メダルを獲得した。
トランポリンでは3人が出場し、銀メダルを1個獲得した。
ハンドボール
女子が予選リーグで3勝1敗1分で決勝トーナメントに進出、準々決勝で韓国に23-24で敗れた。
柔道
男子で7人、女子で5人が出場、男子が金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した。
近代五種
男子2人、女子2人が出場、男子ではLesunが4位、Moiseevが7位となった。
ボート
男子のクオドルプルスカル、女子のシングルスカルに選手がそれぞれ出場した。
セーリング
7種目に選手が出場した。マッチレースでは4位となっている。
射撃
男子14人、女子1人が出場、銅メダルを1個獲得している。
競泳
銀メダル2個、銅メダル2個を獲得した。男子400mリレーで銅メダル、女子400mメドレーリレーで4位となっている。
シンクロナイズドスイミング
デュエットと団体で金メダルを獲得した。
卓球
男子シングルスではアレクサンドル・シバエフが初戦となった3回戦でクロアチアのアンドレイ・ガチーナに敗れた。アレクセイ・スミルノフは2回戦を勝ち上がったが、3回戦で香港の江天一に敗れた。団体では初戦で王者中国と対戦、王皓、馬龍のダブルスを破ったが1-3で敗れた。
女子ではアンナ・ティホミロワが2回戦でイタリアのタン・モンファーディニを破り、3回戦で日本の福原愛と対戦したが0-4のストレートで敗れた。
テコンドー
男子2人、女子2人が出場、男女それぞれで銅メダルを1個獲得した。
テニス
男子はシングルスに4人、ダブルス1組、女子はシングルスに4人、ダブルス2組、混合ダブルス1組が出場した。
女子シングルスでマリア・シャラポワが銀メダル、マリア・キリレンコが4位となった。ダブルスではマリア・キリレンコ、ナディア・ペトロワが銅メダルを獲得している。
トライアスロン
男子3人、女子2人が出場した。
バレーボール
ビーチバレーには男子1組、女子2組が出場した。
男子は予選リーグを4勝1敗の3位で通過、準々決勝でポーランド、準決勝でブルガリア、決勝でブラジルを破り金メダルを獲得した。
女子は予選リーグを5勝0敗の1位で通過したが、準々決勝でブラジルに敗れてベスト8で終えた。
水球
女子がグループリーグを2勝1敗とし、準々決勝でハンガリーに10-11で敗れて5位から8位決定戦に回った。そしてイギリスを破ったが中国に敗れて6位となった。
ウエイトリフティング
男子6人、女子4人が出場、男子が銀メダル2個、銅メダル1個、女子が銀メダル3個を獲得したが、後にドーピング違反が発覚し女子の銀1個を除き剥奪された。
レスリング
男子フリースタイルには7人が出場し、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個、男子グレコローマンには6人が出場し、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得、女子は3人が出場し、金メダル1個、銅メダル1個を獲得した。
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
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