2009年のセントラル・リーグクライマックスシリーズは、2009年10月に開催された日本プロ野球セントラル・リーグのクライマックスシリーズである。
クライマックスシリーズは日本選手権シリーズ出場権を懸けたプレーオフトーナメントである。協賛スポンサーはセブン&アイ・ホールディングス。
2009年度レギュラーシーズン第2位の中日ドラゴンズ対レギュラーシーズン第3位の東京ヤクルトスワローズとの3戦2勝制。
会期:10月17日から10月19日(20日までに試合が消化されない場合は打ち切り)
球場:ナゴヤドーム
2009年度レギュラーシーズン第1位の読売ジャイアンツ(1勝分のアドバンテージが与えられる)と中日ドラゴンズとの6戦4勝制。
会期:10月21日から10月26日(28日までに試合が消化されない場合は打ち切り)
球場:東京ドーム
中日が2勝1敗でヤクルトを下し、3年連続で第2ステージ進出を決めた。
●中日 2-3 ヤクルト○ (ナゴヤドーム)
オーダー
中日が4回裏に和田のソロ本塁打で先制、5回裏には井端の適時打でリードを広げる。先発のチェンも6回表まで無失点の好投。しかしヤクルトは7回表、青木の適時打で1点差とすると、続くデントナの2ラン本塁打で逆転。このリードをリリーフ陣が守りきり、ヤクルトがポストシーズンゲーム初勝利で第2ステージ進出に王手をかけた。シーズン勝率.497のヤクルトが勝ったことで、勝率が5割に満たないチームが初めてクライマックスシリーズで勝利することになった(2004年~2006年に導入されていたパ・リーグのプレーオフ制度では2005年の西武ライオンズがシーズン勝率.493とやはり5割に満たない成績で出場していたが、第1ステージで2連敗し、敗退している)。[要検証 – ノート]
○中日 3-2 ヤクルト● (ナゴヤドーム)
中日は1回裏に1死満塁から和田の遊ゴロの間に1点を先制。ヤクルトは2回表に川本の2ラン本塁打で逆転するも、中日は2回裏に谷繁のソロ本塁打ですぐさま同点に。その後は最多勝を分け合った吉見と館山の投げ合いとなったが、中日は7回裏に荒木がシーズン中一本もヒットを打てなかった館山から勝ち越し打を放つと、このリードを浅尾、岩瀬のリレーで守りきった。中日は逆王手、一方ヤクルトはこの日高木、ユウキ、野口のA型インフルエンザ感染が判明し、窮地に立たされた。
○中日 7-4 ヤクルト● (ナゴヤドーム)
ヤクルトは1回表に青木の適時打で先制。中日は3回裏に和田の2ラン本塁打で逆転。ヤクルトは5回表、2死2塁から田中のヒットで畠山が本塁突入も野本のバックホームによりアウト。中日は5回裏に谷繁の適時打、立浪の2点適時打でリードを広げる。ヤクルトは8回表に青木、デントナの連続適時打で2点差とするも、中日は8回裏に平田、藤井の連続適時打でまたもや突き放す。ヤクルトは9回表2死から3連打を放ち、田中の適時打で岩瀬を攻め立てるが、最後は青木が三振で試合終了。中日が逆転で第2ステージ進出を決めた。
巨人の4勝1敗(アドバンテージ1勝分含む)となり、2年連続の日本シリーズ進出となった。シリーズMVPには巨人の脇谷亮太が選ばれた。
●巨人 2-7 中日○ (東京ドーム)
中日は1回表に森野と和田の適時打、野本の3ラン本塁打で一挙5点を上げ、3回表にブランコのソロ本塁打、6回表には谷繁の適時打で終始優位に試合を進めた。巨人は先発ゴンザレスが誤算。打線も中日先発・小笠原以下の投手陣に抑えられ、2回裏の古城の適時打、7回裏の李承燁の犠牲フライの2得点に終わった。中日は3年連続で第2ステージ初戦の勝利となり、巨人のアドバンテージ分を含めて1勝1敗とした。
○巨人 6-4 中日● (東京ドーム)
中日は1回表に森野の2ラン本塁打で先制。巨人は小笠原が1回裏に適時打で1点を返す。3回裏にはラミレスの適時打で同点とし、4回裏に阿部のソロ本塁打、大道の2点適時2塁打で中日先発のチェンを攻略し、5回裏には坂本の適時打でリードを広げた。中日は8回表に藤井が越智から2ラン本塁打を放つが及ばず。巨人はこれでアドバンテージを含め2勝1敗とした。
○巨人 5-4 中日● (東京ドーム)
中日は1回表に森野が先日に続けての2点本塁打を放ち、3試合連続で先制。巨人は6回裏に吉見からラミレス、亀井の2者連続本塁打を放ち同点に追いつくが、中日は7回表に森野のニゴロの間に1点を上げ勝ち越しに成功、続くブランコの適時打でさらに突き放した。しかし巨人は8回裏に浅尾を攻め、亀井の打球を井端がファンブルして1点差とし、さらに脇谷の2点適時三塁打で逆転。最後は守護神・クルーンが締め、巨人がアドバンテージ分を含めての3勝1敗と日本シリーズ進出へ王手をかけた。
○巨人 8-2 中日● (東京ドーム)
巨人は1回裏に中日先発・中田のエラーと亀井の適時打で2点を先制。巨人は、第4戦目にして初めて先制点を挙げる。3回裏にはラミレスの適時打、谷の満塁本塁打で一気に5点を挙げ中田を攻略。中日は4回表にブランコのソロ本塁打で1点を返し、5回表には荒木の適時打で1点を上げ巨人先発・東野を降板させる。さらに1死満塁のチャンスだったが、リリーフ登板した越智の前に森野、ブランコが2者連続三振を喫し得点出来ず。巨人はリードを守りきって勝利。成績を4勝1敗として、2年連続32回目の日本シリーズ進出を決めた。一方中日の立浪と井上はこの日をもって現役生活最後の試合となった。
※第5戦と第6戦が実施されていた場合は第4戦と同じだった。