チェコ国鉄032号線、別名ヤロムニェルジ~トルトノフ線(チェコ語: Železniční trať Jaroměř–Trutnov)は、チェコ国鉄の鉄道線の名称である。なお本頁では、同じく032号線として扱われているトルトノフ - スヴォボダ・ナド・ウーポウ線についても取り扱う。
ヤロムニェルジ - トルトノフ間は、1859~1868年にかけて、南北ドイツ連絡鉄道によって開業した。トルトノフ - スヴォボダ間は、1871年、オーストリア北西部鉄道の路線として開業した。なお、2021年以前、トルトノフ以北の路線番号は045であった。
運行形態
特急「リフリーク(R)」
下記1つの系統が運行している。
- クラコノシ号: プラハ - ヤロムニェルジ - トルトノフ
- 2時間ヘッドで運行している。ヤロムニェルジ以南は031号線に直通する。
- 2018年以前は便毎に愛称名が異なっていた。2018年末に愛称名が「フラデチャン」号に統合され、2019年末に「クラコノシ」号に改称された。
快速「スピェシニー(Sp)」
- フラデツ - ヤロムニェルジ - スタルコチ - スヴォボダ/ブロウモフ
- 2時間に1本の運行。ヤロムニェルジ以南は031号線に直通する。スタルコチでスヴォボダ方面とブロウモフ方面の車両を切り離し、ブロウモフ方面の車両は027号線に直通する。
- 過去の運行形態
- 2018年以前は、フラデツ - トルトノフ間の運行であった。一部、スタルコチから033号線に直通する便が南北双方向ともに存在していて、スタルコチで032号線の残りの区間を運行する便と接続していた。また、プラハ方面行の大部分がスホヴルシツェに停車していた他、日曜日のトルトノフ行1本のみルジェシェトヴァ・ルホタに停車していた。一部列車は、オレシニツェを通過していた。
- 2018年末に、土曜休日のみ通年、一日2往復(クルコノシェ号、チェルナー・ホラ号)がスヴォボダへの直通を開始した。
- 2019年末に、トルトノフ方面から033号線への直通を取りやめた。
- 2020年末に、スヴォボダ直通便の愛称が「チェルナー・ホラ」に統一され、夏季のみ一日3往復となった。夏季に限り、スヴォボダ行1本が、ゼレナー・ロウカとムラデー・ブキを通過していた。
- 2021年末に、殆どの列車がスヴォボダへの直通となり、さらにブロウモフ行の車両を併結する様になった。ゼレナー・ロウカとムラデー・ブキは夏季も含め全列車停車となった。スホヴルシツェはプラハ方面行片道4本を除き通過、トルトノフ・スタレー・ムニェストは全列車通過となった。ルジェシェトヴァ・ルホタは駅自体が休止された。
- 2023年度に、トルトノフ・スタレー・ムニェスト停車となった。スホヴルシツェ停車は片道1本のみとなった。
- 2024年度より、スホヴルシツェ停車が一日1.5往復に増加した。ルジェシェトヴァ・ルホタにも一日1.5往復の停車が復活した。
- 2025年度より、全列車オレシニツェ停車となった。
- フラデツ・クラーロヴェー - ヤロムニェルジ - スタルコチ - メジムニェスチー/ナーホド 【平日運行】
- 平日のみ、一日1往復の運行。ヤロムニェルジ以南は031号線に、スタルコチ以北は033号線に直通する。リフノヴェクにも停車する。
- 過去の運行形態
- 2018年以前は、南北双方向に直通列車が設定されていて、スタルコチで032号線の残りの区間を運行する便と接続するダイヤとなっていた。また、うち平日の1往復は、2017-19年度にプラハ発着の特急として運行していた(なお、トルトノフ方面行はリフノヴェクを通過していた)。
- 2019,20年度は、平日は一日1.5往復、休日のフラデツ行が2本運行していた。
- 2021年度は、休日のフラデツ行が片道1本に減便された。
- 2022年度以降、平日のみ一日1往復の運行となった。
普通
- ヤロムニェルジ - スヴォボダ 【平日運行】
- 早朝と夜間のみの運行で本数は少ない。快速がほぼ各駅に停車するため、快速がローカル輸送の役割を担っている。なお、平日のみ運行される。
- 過去の運行形態
- 2021年以前は、一部が027号線と直通し、ナーホドまで運行していた。特に、夜間に1本だけ設定されたトルトノフ発ナーホド行の列車は、休日も運行していた。オレシニツェが全列車停車、ルジェシェトヴァ・ルホタが全列車通過であった他、スホヴルシツェ通過の列車もあった。
- 2022年度より、027号線との直通を取りやめた。
- 2024年度より、スホヴルシツェが全列車停車となった一方で、オレシニツェ通過の列車が設定された。
- 2025年度より、一部がルジェシェトヴァ・ルホタ停車となった。
- トルトノフ - スヴォボダ
- 2時間に1本の運行。各駅停車。
- 過去の運行形態
- 2021年以前は、平日1-2時間に1本、休日は2時間に1本運行していた。現在休止中のカルナー・ヴォダも含め、全列車が各駅に停車していた。また、GW Train Regio社による運行であった。
- 2022年度に、2時間に1本の運行となった。カルナー・ヴォダ駅は休止となり、トルトノフ・スタレー・ムニェストは半数強が通過となった。
- 2023年度に、全列車トルトノフ・スタレー・ムニェスト停車となった。
駅一覧
以下では、チェコ国鉄032号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
- 種別
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
- (*1): 2021年12月休止。休止前は、快速・普通とも原則通過で、一部のみが停車していた。
- (*2): 2021年12月休止。
- (*3): 2022,23年度は旅客営業を休止していた。
脚注