黄金駅 (北海道)

黄金駅
駅舎(2017年9月)
こがね
Kogane
H36 稀府 (4.5 km)
(2.2 km) 崎守 H34
地図
所在地 北海道伊達市南黄金町
北緯42度23分11.78秒 東経140度54分28.95秒 / 北緯42.3866056度 東経140.9080417度 / 42.3866056; 140.9080417座標: 北緯42度23分11.78秒 東経140度54分28.95秒 / 北緯42.3866056度 東経140.9080417度 / 42.3866056; 140.9080417
駅番号 H35
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 65.1 km(長万部起点)
電報略号
  • コネ
  • コン(改称前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
14人/日
-2014年-
開業年月日 1925年大正14年)8月20日[1]
備考 無人駅
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黄金駅(こがねえき)は、北海道伊達市南黄金町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。駅番号H35電報略号コネ[2]事務管理コードは▲130309[3]

歴史

1976年の黄金駅と周囲約1km範囲。下が東室蘭方面。下側本線から右へ旧線跡が小道状になって残る。構内は長万部方が長く、DD51に率いられた下り貨物列車が構内踏切の際まで寄せて待避しているのが確認できる。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

当駅の所在する地名より。

この地を流れる現在の気仙川がアイヌ語で「川尻に・コンブ・群生する[注 2]・もの」を意味する「オコㇺプシュペ(o-kompu-us-pe)」と呼ばれており、当初はこれに「黄金蘂(おこんしべ)」と漢字を当てたものが、後年下略の上読み替え「黄金」の名称となった[5][6][7]

改称の理由について1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では、「字がむずかしいので[7]」としている。

駅構造

単式ホーム島式ホーム(片面使用)複合型の2面2線を有する地上駅。かつては2面3線の配線であったが、1983年(昭和58年)時点で島式の駅舎側の1線(中線・旧2番線)は長万部方の転轍機及びホームまでの線路が撤去され、岩見沢方は上下線への転轍機が残され側線となっていた[8]。さらに1993年(平成5年)時点で転轍機を含め完全に撤去されていた[9]。互いのホームは駅舎側単式ホーム北側と島式ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡している[9]。そのほか1983年(昭和58年)時点で1番線側(駅舎側、下り線)に岩見沢方から分岐した短い側線を1線有していたが[8]、これも1993年(平成5年)時点で転轍機を含め撤去されている[9]

無人駅となっている。駅舎は線路の東側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し単式ホームに接している。有人駅時代の下見板張りの駅舎[10]は改築されたが、新しい駅舎も下見板張りを採用している[10]。駅舎内にトイレを有する。

かつては駅舎内に売店があり、無人化後も簡易委託として乗車券を販売していたほか、依頼すれば国鉄時代からの駅スタンプも押すことが出来た(1993年(平成5年)時点では営業中であった[9])。

駅横の駐輪場には枕木が再利用されている[10]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 室蘭本線 下り 東室蘭室蘭方面
2 上り 豊浦長万部方面

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1981年(昭和56年) (49.0) [8] 1日平均乗降人員98人
1992年(平成04年) (41.0) [2] 1日平均乗降人員76人
2015年(平成27年) 「10名以下」 [JR北 1]
2018年(平成30年) 「10名以上」 [JR北 2]
2019年(令和元年) 「10名以上」 [JR北 3]
2020年(令和02年) 「10名以上」 [JR北 4]
2021年(令和03年) 「10名以下」 [JR北 5]
2022年(令和04年) 「10名以下」 [JR北 6]

1日の平均乗降人員は以下の通りである[11]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 6
2012 12
2013 14
2014 14

駅周辺

当駅は内浦湾の海際にあり、ホームから青く広い海が望める。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
稀府駅 (H36) - 黄金駅 (H35) - 崎守駅 (H34)

脚注

注釈

  1. ^ 1990年7月1日時点では既に完全無人化されている(小冊子『HANDBOOK 1990』「駅は旅の出発点」(発行:北海道旅客鉄道、1990年発行)より)。
  2. ^ 川尻の周りにコンブがつく岩がないことから、寄せコンブが「多く」川尻に上がっていたことを表すとも考えられている。

出典

  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、850頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、84頁。ISBN 4-09-395401-1 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ “札鉄 室蘭、千歳、胆振の3線区 営業近代化スタート”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月18日) 
  5. ^ 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 404. ISBN 978-4-88323-114-0 
  6. ^ アイヌ語地名リスト キト~コム P41-50P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
  7. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、67頁。ASIN B000J9RBUY 
  8. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)76ページより。
  9. ^ a b c d 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)84ページより。
  10. ^ a b c 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)135ページより。
  11. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月26日閲覧

JR北海道

  1. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。
  2. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  3. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  4. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2021年9月30日). 2022年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道. 2022年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月9日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2023年). 2023年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月26日閲覧。

関連項目

外部リンク