黄金駅(こがねえき)は、北海道伊達市南黄金町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH35。電報略号はコネ[2]。事務管理コードは▲130309[3]。
歴史
駅名の由来
当駅の所在する地名より。
この地を流れる現在の気仙川がアイヌ語で「川尻に・コンブ・群生する[注 2]・もの」を意味する「オコㇺプシュペ(o-kompu-us-pe)」と呼ばれており、当初はこれに「黄金蘂(おこんしべ)」と漢字を当てたものが、後年下略の上読み替え「黄金」の名称となった[5][6][7]。
改称の理由について1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では、「字がむずかしいので[7]」としている。
駅構造
単式ホーム・島式ホーム(片面使用)複合型の2面2線を有する地上駅。かつては2面3線の配線であったが、1983年(昭和58年)時点で島式の駅舎側の1線(中線・旧2番線)は長万部方の転轍機及びホームまでの線路が撤去され、岩見沢方は上下線への転轍機が残され側線となっていた[8]。さらに1993年(平成5年)時点で転轍機を含め完全に撤去されていた[9]。互いのホームは駅舎側単式ホーム北側と島式ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡している[9]。そのほか1983年(昭和58年)時点で1番線側(駅舎側、下り線)に岩見沢方から分岐した短い側線を1線有していたが[8]、これも1993年(平成5年)時点で転轍機を含め撤去されている[9]。
無人駅となっている。駅舎は線路の東側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し単式ホームに接している。有人駅時代の下見板張りの駅舎[10]は改築されたが、新しい駅舎も下見板張りを採用している[10]。駅舎内にトイレを有する。
かつては駅舎内に売店があり、無人化後も簡易委託として乗車券を販売していたほか、依頼すれば国鉄時代からの駅スタンプも押すことが出来た(1993年(平成5年)時点では営業中であった[9])。
駅横の駐輪場には枕木が再利用されている[10]。
のりば
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駅舎(2009年9月)
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ホーム(2017年9月)
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構内踏切(2017年9月)
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駅名標(2017年9月)
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度
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乗車人員
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出典
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備考
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年間
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1日平均
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JR調査
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1981年(昭和56年)
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(49.0)
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[8]
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1日平均乗降人員98人
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1992年(平成04年)
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(41.0)
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[2]
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1日平均乗降人員76人
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2015年(平成27年)
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「10名以下」
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[JR北 1]
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2018年(平成30年)
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「10名以上」
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[JR北 2]
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2019年(令和元年)
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「10名以上」
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[JR北 3]
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2020年(令和02年)
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「10名以上」
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[JR北 4]
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2021年(令和03年)
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「10名以下」
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[JR北 5]
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2022年(令和04年)
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「10名以下」
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[JR北 6]
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1日の平均乗降人員は以下の通りである[11]。
乗降人員推移
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年度
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1日平均人数
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2011
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6
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2012
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12
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2013
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14
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2014
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14
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駅周辺
当駅は内浦湾の海際にあり、ホームから青く広い海が望める。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■室蘭本線
- 稀府駅 (H36) - 黄金駅 (H35) - 崎守駅 (H34)
脚注
注釈
- ^ 1990年7月1日時点では既に完全無人化されている(小冊子『HANDBOOK 1990』「駅は旅の出発点」(発行:北海道旅客鉄道、1990年発行)より)。
- ^ 川尻の周りにコンブがつく岩がないことから、寄せコンブが「多く」川尻に上がっていたことを表すとも考えられている。
出典
JR北海道
関連項目
外部リンク