株式会社飛騨高山テレ・エフエム(ひだたかやまテレ・エフエム)は、岐阜県高山市の一部地域を放送区域として超短波放送(FM放送)を行っている特定地上基幹放送事業者である。
愛称はHits FM(ヒッツエフエム、ヒッツFMと表記する場合もあり)[1][3][5]。
1997年(平成9年)に開局した岐阜県初[1]、東海地方では愛知県のエフエム豊橋に次ぐ2番目のコミュニティ放送局である[6]。愛称の「Hits」とは「Hida Takayama Station of FM」を略したもの。
前身は飛騨高山テレトピア株式会社である[7]。これは1985年(昭和60年)、郵政省(当時)が推進した地域情報化政策により高山市が県内初のテレトピア地域指定を受けたため、1986年(昭和61年)に第三セクターとして設立されたものである[6]。飛騨高山観光産業振興システム(キャプテンシステムを利用したニューメディア事業)を推進し、これにより市街地にビデオテックス端末などを設置、運営を行った。土産品情報や、ホテルおよび旅館の空室情報などがリアルタイムに配信されることはインターネットのない当時としては画期的であり、市外からのアクセスも多くこれは一定の成果を得たとされる[8]。
ほとんどの時間は自社制作番組で構成され、住民だけでなく観光客もターゲットとした内容となっている[要出典](深夜の一部番組はほかのコミュニティ放送局および制作団体の番組を放送。放送開始時は100%自社制作番組だった[9])。
もともと高山市は山間部であるため、受信可能なFM放送局が少なく(2001年(平成13年)の岐阜エフエム放送(現・エフエム岐阜)開局前まではNHK-FMしかなかった[10][9])、開局により瞬時に市民に浸透、地域密着性と娯楽性の両立に成功している[要出典]。
特に開局後すぐに開始した番組『私のオールディーズ』は、鬼ころしの蔵元である老田酒造店、老田正夫のDJおよび構成によっていた[1][11]。老田本人の申し出により、2007年(平成19年)3月末をもって終了、最後はベニー・グッドマンの「グッドバイ」を選曲した[11]。
また、高山駅前などの屋外文字放送も手掛けている。ニュースは中日新聞から配信を受けている[要出典]。
サービスエリアは、高山市および飛騨市の一部、エリア内人口は約10万人、世帯数は約2万3千世帯[15]。放送は平日・休日とも6時から24時までとなっている。
2005年(平成17年)の市町村合併により、高山市の面積が非常に広大となり市内の大半をカバーできない問題が発生したが、6中継局の放送局(現・特定地上基幹放送局)の予備免許を取得、2009年(平成21年)1月下旬に試験放送開始、2009年4月1日に本放送を開始した。これにより、放送区域が拡大し高山市全世帯の84.2%がカバーされたことにより、ほぼ解消した[要出典]。
この放送区域拡大エリア(高山市西部)は、民放のエフエム岐阜はおろかNHK-FMの送信所も設置されていないため、聴取できるラジオ局が当局のみとなる地域も多い。なお、2016年(平成28年)8月1日よりJCBAインターネットサイマルラジオでの配信を開始しており[3]、直接受信ができない地域でもスマートフォンやパソコンで聴取することが可能となった[3]。
周波数は76.5MHz[2][6]。
現在の番組の詳細は、公式サイトのタイムテーブルなどを参照。太字は生放送
高山市は、2009年4月(平成21年度)から高山防災ラジオを有償頒布している[16]。ヒッツエフエム以外のNHK・民放のFM放送・AM放送も計5局受信できる。
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