『青春ファンタジア 菊池桃子 あなたと星の上で』(せいしゅんファンタジア きくちももこ あなたとほしのうえで)は、1985年4月7日から1988年10月9日まで、ニッポン放送製作により、NRN各局で放送されていたラジオ番組である。
概要
本番組がスタートする6か月前の1984年10月から同じニッポン放送で放送されていた『SONY Night Square 菊池桃子 桃子とすこし夜ふかし』が1985年3月で終了した後、放送時間を移動して放送枠を55分に拡大し、改めて本番組がスタートした。『桃子と少し夜ふかし』からは、本番組の初代ディレクターを務めた田中厳美の他、コーナーも『コメディ桃子』『青春日記』『桃子の星占い』と多くが引き継がれた。
ニッポン放送では55分番組だったが、ネットしていたNRN各局においては、30分の短縮版のものが放送されていた。
メインパーソナリティは菊池桃子で、最初は主に菊池の一人喋りで番組が進められていたが、途中1986年6月から、劇団スーパー・エキセントリック・シアターの永田耕一が共演者として加わった[2]。菊池が巨人ファン、永田がヤクルトファンということで、野球についてのトークも比較的多かった[4]。この他、菊池の愛犬の話も多かった[4]。
送られてきたはがきの数は、多い時で週に4,000通を数え、送り主は中学生から大学生が主だった。送り主の男女比は最初7対3程だったが、後に女性率が増えて6対4程になったという[1]。本番組からはがきを読まれるなどされたリスナーに送られるノベルティは『桃子をイメージしたカワウソの消しゴム』などがあった[1]。なおこれは、本番組中にカワウソが流行ったことから出来たものである(浅野ディレクターの時期に流行った)[2]。
この番組中でビートルズ特集をやっていたことがあり、その選曲は菊池自身がやっていた[5]。
オープニングテーマ曲は『BELLA NOTTE』(作詞・作曲:Peggy Lee & Sonny Burke)。エンディングテーマ曲は『星に願いを』で、最後は毎週「また来週、あなたと、あの星の上で逢いましょ。」の言葉とグッドナイトキスの音で終わっていた[1][注釈 1](「おやすみなさい」だった『桃子とすこし夜ふかし』からの慣習を引き継いだ)。
本番組はいつもは録音放送であったが、1988年10月9日の最終回は生放送で行われた。ニッポン放送局舎前には、この情報を聞いた約50人のリスナーが駆け付け、最終回放送を見守っていた[2]。
スポンサーは学生援護会(1985年)→渋谷ゼミナール(1986年)→カルビー(1987年4月~同年9月、1988年)[3]などと変遷。最終回のみ、「この番組は、健康とまごころをお届けするカルビーの提供で、日曜の夜と桃子を愛して下さった皆さんに、お送りしました」と読み上げられた。
2024年11月5日20時-21時迄、『青春ファンタジア 菊池桃子 あなたと星の上で2024』と題して生放送で一日だけ復活する予定[7]。
放送時間
- ニッポン放送での放送時間
- 毎週日曜日 24:05 - 25:00(JST)- 1985年4月7日〜1986年4月6日
- 毎週日曜日 23:00 - 23:55(JST)- 1986年4月13日〜1987年10月4日
- 毎週日曜日 24:00 - 24:55(JST)- 1987年10月11日〜1988年10月9日
パーソナリティ
スタッフ
- ディレクター
- 田中厳美(初代。『桃子とすこし夜ふかし』から続投。最終回のみ再びキューを振る)[2]
- 浅野啓児 (3代目)[2]
- 藤井正博(1987年6月から)[1]
- 他
コーナー
- コメディモモコ[3]
- 1分間のラジオコント。『桃子とすこし夜ふかし』のコーナーを引き継いだ。
- モモコシアター
- ご意見下さい
- 本番組1年目の時のコーナー。毎週青春時代にあることについてお題を出し、リスナーからのはがきによる意見で「小さな青春論争」を行う[8]。
- 君の青春日記[3]
- リスナーの体験談、実話をもとにラジオドラマ調に構成した。『桃子とすこし夜ふかし』で放送されていた『青春日記』を引き継いだ形のコーナー。
- 桃子のお悩み探検隊
- このコーナーには「隊員心得五ヶ条」があった。内容は以下のとおり。なお、菊池自身も最終回では完全に忘れ切っていたという(暗唱出来なかった)。はがきが採用されたリスナーには五ヶ条が書かれたカードと隊員バッジが贈られた[9]。
- 昨日の悩みは明日への明るい希望
- 一人の悩みはみんなの悩み
- アリさんだって悩んでる
- 隊長の悩みは……教えません
- 隊長に「デブ」と言ってはいけません[4]
- はがきでジャンケン[4]
- はがきにグー・チョキ・パーを書いて、はがき同士でじゃんけん。菊池自身のアイデアによるコーナーだった[10]。
- 野球盤のコーナー
- 試合の設定、球種などをはがきに書いて送り、その通りにゲームを進めてみるというコーナー[4]。
- 名前早読みコーナー[4]
- 桃子青春ベストテン[3]
- 素直になれなくて[3]
- 桃子の星占い
- エンディングのコーナー[4]。『桃子とすこし夜ふかし』から継続。
ネット局
ネット局は基本的にいずれも30分放送(例外あり)。
- (「→」は、放送曜日・時間帯変更無し、網掛け枠は放送無し)
局名 |
1985年4月 - 1985年9月 |
1985年10月 - 1986年3月 |
1986年4月 - 1986年9月 |
1986年10月 - 1987年3月 |
1987年4月 - 1987年9月 |
1987年10月 - 1988年3月 |
1988年4月 - 1988年10月
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STVラジオ |
日曜 24:50 - 25:20 (深夜0:50 - 1:20) |
日曜 25:05 - 25:35 (深夜1:05 - 1:35) |
日曜 23:00 - 23:30 |
→ |
→ |
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青森放送 |
日曜 22:30 - 23:00 |
日曜 23:00 - 23:30 |
→ |
→ |
→ |
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秋田放送 |
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土曜 21:00 - 21:55 |
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山形放送 |
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土曜 21:20 - 21:50 |
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ラジオ福島 |
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土曜 24:30 - 25:00 (深夜0:30 - 1:00) |
土曜 22:00 - 22:30 |
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山梨放送 |
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土曜 24:00 - 24:30 |
→ |
→ |
→ |
→
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北日本放送 |
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土曜 21:30 - 22:00 |
日曜 21:30 - 22:00 |
→ |
→
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北陸放送 |
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月曜 21:00 - 21:30 |
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静岡放送 |
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日曜 22:30 - 23:00 |
日曜 24:00 - 24:30
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ABCラジオ |
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土曜 21:25 - 21:55[注釈 2] |
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ラジオ関西 |
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土曜 25:30 - 26:00 (深夜1:30 - 2:00) |
土曜 24:30 - 25:00 (深夜0:30 - 1:00)
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山陽放送 |
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土曜 24:00 - 24:30 |
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山口放送 |
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日曜 23:30 - 24:00 |
日曜 22:10 - 22:40 |
→ |
→ |
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南海放送 |
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日曜 22:30 - 23:00 |
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KBCラジオ |
月曜 21:00 - 21:30 |
土曜 20:30 - 21:00 |
月曜 21:00 - 21:30 |
日曜 21:00 - 21:30 |
日曜 23:30 - 24:00 |
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長崎放送 |
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日曜 19:00 - 19:30 |
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熊本放送 |
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日曜 21:05 - 22:00 |
金曜 24:25 - 24:55 |
→ |
→ |
→ |
→
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南日本放送 |
日曜 22:00 - 22:30 |
日曜22:30 - 23:00 |
→ |
土曜 20:00 - 20:30 |
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脚注
注釈
- ^ なお、菊池が当番組と同時期に担当していた『菊池桃子の青春トライアングル』(TBSラジオ)の2代目エンディングテーマ曲も『星に願いを』で、こちらもエンディングはキスの音で終わっていた[6]。
- ^ この間、MBSラジオではほぼ同じ時間帯で『菊池桃子の青春トライアングル』(TBSラジオ制作 毎週土曜日21:30 - 22:00)が放送されており、同一パーソナリティで裏番組同士という現象が起きていた。
出典
ニッポン放送 日曜日 24:05 - 25:00枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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青春ファンタジア 菊池桃子 あなたと星の上で
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日曜日 23:00 - 23:55枠 |
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青春ファンタジア 菊池桃子 あなたと星の上で
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日曜日 24:00 - 24:55枠 |
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青春ファンタジア 菊池桃子 あなたと星の上で
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シングル |
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アルバム | |
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主演映画 | |
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出演テレビドラマ | |
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出演番組 |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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