間藤駅(まとうえき)は、栃木県日光市足尾町下間藤にあるわたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線の駅である。同線の終点。駅番号はWK17。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。木造駅舎を有する。駅舎(待合室)はあるが改札口はなく、乗客は駅前広場から直接ホームに入ることができる。
かつては切欠式1面2線であったが、現在は完全に単線となっている。切欠き部分の線路は国鉄時代に旅客列車に使用されていた。貨物列車廃止後はそれまでの貨物線であった足尾本山方面へ繋がる線路を使用して折り返す運用に変更され、切欠き部分は埋め立てられて花壇になった。
開業当初は通過可能型スイッチバック施設があり、当駅で貨物扱いを行い足尾本山へ向かう列車は当駅でスイッチバックを行っていた(旅客列車は当初から当駅折り返しだった)。1970年の貨物営業廃止時にスイッチバックも廃止となった。足尾方には当時の折り返し線の遺構が残り、2016年には「わたらせ渓谷鐵道関連施設群」の一部として、土木学会選奨土木遺産に選ばれている[5]。
その他の特徴
- 駅員無配置駅である。全盛期には18人の駅員がいたが、現在は完全に無人化されている。
- 待合室の隣には陶芸教室があり、一般参加も可能である。またレンタサイクルの受付も行っている(木曜定休)。
- 旅行作家の宮脇俊三が1977年(昭和52年)5月28日に国鉄完乗を達成した駅である。駅舎内の待合室には、宮脇俊三に関する展示(著書『時刻表2万キロ』の中で当駅が書かれている最後の部分の紹介など)がある。
- 国指定の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカが見られる駅として知られている。駅の壁にモチーフした壁画があり、構内に展望台(望遠鏡付き)がある。ただし実際に見られる可能性は低いともいわれる。
利用状況
1日の平均乗降人員は以下の通りである。[6][7]
年度
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1日平均人数
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2011年
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171
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2012年
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176
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2013年
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135
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2014年
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157
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2015年
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184
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2016年
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152
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2017年
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141
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2018年
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158
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2019年
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156
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2020年
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90
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2021年
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90
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駅周辺
バス路線
旧国道122号(栃木県道250号線)沿いに「間藤駅前」停留所があり、下記の各路線が発着する。
隣の駅
- わたらせ渓谷鐵道
- ■わたらせ渓谷線
- 足尾駅(WK16) - 間藤駅(WK17)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 足尾線(廃止)
- 間藤駅 - 足尾本山駅(貨物駅)
脚注
関連項目
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間藤駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク