第62回朝日新聞社杯競輪祭は、2020年11月18日から23日まで、小倉競輪場で行われた競輪のGI競走である。優勝賞金3.450万円(副賞含む)[1]。
KEIRINグランプリ2020への道のり
当大会は、当年12月30日に平塚競輪場で行われる、KEIRINグランプリ2020の出場権をかけた最後の一戦となる。当大会開幕直前までに、同レースへの優先出場権を得た選手は以下の3名[2]。
なお、5日目の準決勝終了時点で、今大会では清水は二次予選敗退[3]、脇本は初日一次予選1で落車棄権[4]、松浦は準決勝で失格[5]となり、決勝には本年のGIタイトルホルダーが一人もいないという状況となった[6]。
開催前の時点で、グランプリ出場権を賭けて残りの6名については、賞金順では、4位の平原康多、5位の郡司浩平は決勝戦メンバーでは誰が優勝しても逆転されることがなく確定。6位の佐藤慎太郎、7位の和田健太郎は完走で確定となる。ただ、8位の守澤太志、9位の山田英明は決勝の結果次第となる。決勝戦メンバーでは、10位新田祐大と11位古性優作は2着以上なら逆転で確定となり、14位諸橋愛と17位稲川翔も2着以上で可能性が出る。GI決勝戦に初めて乗った松井宏佑[7]と鈴木庸之[8]は優勝のみ出場権を獲得できる[6]。
決勝戦の結果を受けて、KEIRINグランプリ2020の出場権を獲得した正選手9名は、清水裕友(山口)、脇本雄太(福井)、松浦悠士(広島)、郡司浩平(神奈川)、平原康多(埼玉)、佐藤慎太郎(福島)、和田健太郎(千葉)、新田祐大(福島)、守澤太志(秋田)に決まった。なお、補欠は山田英明(佐賀)[9]。
レースプログラム
6日間で各5走。
1次予選では各2走して、着順に応じたポイント(数値設定は前回大会と同じ)の合計上位選手が、4日目の2次予選に進出(1-9位はダイヤモンドレースへ)。
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1着 |
2着 |
3着 |
4着 |
5着 |
6着 |
7着 |
8着 |
9着 |
棄権
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1走
|
10 |
9 |
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1
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2走
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13 |
11 |
9
|
結果的に進出ボーダーラインは、2次予選Aが14ポイント、2次予選Bが12ポイントとなった[10]。
大会前半3日間の9-12Rには、AとBの2グループに分かれたガールズケイリン(ガールズグランプリ2020トライアルレース)が組み込まれ、ガールズグランプリ2020の出場者7名が決定する。
昨年とは異なり、4・5日目は最終12Rが勝ち上がり戦になるように変更されている。
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18(水) |
19(木) |
20(金) |
21(土) |
22(日) |
23(月祝)
|
1R
|
1次予選 1 |
1次予選 1 |
1次予選 2
|
選抜 |
一般 |
一般
|
2R
|
3R
|
4R
|
選抜 |
選抜
|
5R
|
1次予選 2
|
6R
|
2次予選 B
|
7R
|
特選 |
特選
|
8R
|
9R
|
L予選1(B) |
L予選2(B) |
L選抜
|
2次予選 A
|
10R
|
準決勝
|
特秀
|
11R
|
L予選1(A)
|
L予選2(A)
|
L決勝(B)
|
12R
|
L決勝(A)
|
DMR
|
0決勝0
|
決勝戦
競走成績
着 |
車番 |
選手 |
登録地 |
級 班
|
着差 |
決まり手 |
上がり (秒) |
H/B |
特記 [13]
|
1 |
9 |
郡司浩平
|
神奈川 |
SS |
|
捲り |
11.5 |
B |
走注(斜行)(内圏線)
|
2 |
3 |
平原康多
|
埼玉 |
SS |
1/2車輪 |
捲り |
11.2 |
|
|
3 |
8 |
稲川翔
|
大阪 |
S1 |
2車身 |
|
11.5 |
|
|
4 |
5 |
諸橋愛
|
新潟 |
S1 |
1/4車輪 |
|
11.4 |
|
走注(押圧)
|
5 |
1 |
新田祐大
|
福島 |
SS |
3/4車身 |
|
11.4 |
S |
|
6 |
2 |
古性優作
|
大阪 |
S1 |
1/4車輪 |
|
11.7 |
|
走注(押上げ)
|
7 |
7 |
和田健太郎
|
千葉 |
S1 |
1車身 |
|
11.5 |
|
|
8 |
6 |
鈴木庸之
|
新潟 |
S2 |
7車身 |
|
12.5 |
|
走注(押圧)×2
|
9 |
4 |
松井宏佑
|
神奈川 |
S1 |
9車身 |
|
13.3 |
JH |
|
配当金額
2枠連
|
2車連 |
3連勝 |
ワイド
|
49,120票 |
142,327票 |
754,480票 |
83,410票
|
|
3=6 |
1,270円 (7)
|
3=9 |
1,510円 (7)
|
3=8=9 |
10,340円 (29)
|
3=9 8=9 3=8 |
470円0 (6) 1,080円 (12) 2,120円 (22)
|
6-3
|
1,930円 (9)
|
9-3
|
2,200円 (8)
|
9-3-8
|
26,820円 (79)
|
|
83,443票 |
1,291,878票 |
[12] 10,733,637票
|
計 13,138,295票
|
レース概略
[14][15][16]
特記事項
- 前年同様、競輪祭期間中の昼間には「KEIRINフェスティバル」を実施。前半3日間(11月18日〜20日)は西武園競輪場と福井競輪場で、後半3日間(11月21日〜23日)は松山競輪場と前橋競輪場で、それぞれ開催。本年はオール7車立てとして行われた以外は、前年と同様にFI開催として行われた。
- 本場では入場者数を制限した中での開催であったが、シリーズ六日間の総売上額は114億9406万4300円となり、目標の110億円を上回った[22][23]。前年度(第61回)比で129.7%と大幅プラスとなり、また6日間かつナイター開催へと移行した初年度の第60回で記録した106億円も上回った。なお、競輪祭の売り上げが114億円を超えたのは、2009年1月の第50回大会以来11年ぶりだった。
競走データ
脚注
注釈
- ^ 実際には、最終日の1,395名が最高だった。なお、2014年の第29回読売新聞社杯全日本選抜競輪の最終日2,542名も下回り競輪のGI開催としては最終日の入場者数ワーストとなっている。
- ^ インタビューした人の中には、当時大学生で、二人一緒で競輪場に訪れていたという昼田達哉と矢部駿人がいた。二人とも「競輪選手を目指している」と言い、ちょうど日本競輪選手養成所第121回生の入所試験を受けたあとで、放送当日は第1次試験に合格した様子が放映された。なお、のち二人とも第2次試験にも合格し[20]養成所に入所した。養成所を卒業した2022年3月に選手会岡山支部所属の競輪選手(121期)として登録され、新人戦を経て同年7月より本格デビューした。
出典
外部リンク・参考文献
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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