秋山 貴彦(あきやま たかひこ、1963年7月12日 - )は、日本の映画監督、VFXスーパーバイザー、株式会社4Dブレイン代表取締役、Tokyo XR Startupsメンター[1]。東京都江東区出身。
株式会社GADGET Chief Creative Officer (CCO)[2]
来歴
東京造形大学在学中より「平凡パンチ」、「流行通信」、「月刊ログイン」、「月刊小説王」連載の「帝都物語」(荒俣宏原作)の挿絵など、怪奇、幻想イラストを手掛ける。
1985年、ログイン誌上掲載のコンピュータゲームの仕事をきっかけにCGの世界に惹かれる。
1987年、CGプロダクションのトーヨーリンクス(現IMAGICA)に入社。
1988年、大学の卒業制作で監督した8mm映画『宇宙虫』が、ぴあフィルムフェスティバルに入選。
1990年、国際花と緑の博覧会で上映されたNTT/KDD共同館の70mmドーム映像『THE NATURE』のCGディレクションを手掛けNCCA'91VFX賞を受賞。
- 以後、CM、博覧会、ライドシミュレーター映像などの映像ディレクターとして数々の国際賞を受賞。中でも1994年、ライドシミュレーター映像『IGI -Inter Galactic Interface-』は、モナコの国際映像祭Imaginaで『ジュラシック・パーク』を抑えグランプリを獲得[3]。
1994年、石井竜也監督『河童』のSFXスーパーバイザーを務める。
1995年、トーヨーリンクスを退社し、独立。
1996年、全編オーストラリアで制作した石井竜也監督『ACRI』で邦画界初のVFXスーパーバイザーを名乗る。
2001年、史上初のリアルなCGキャラクターが登場する映画『ファイナルファンタジー』のCGディレクター及びVFXアートディレクターを務め世界的な評価を得る。同年、ギャガプロダクションカンパニー及びグローバルコンテンツグループのヴァイスプレジデントとして、映画企画製作を担当。
2003年、オーヴァーロード・ピクチャーズを設立。同社第一回企画作品として原案、監督、共同脚本、VFXスーパーバイザーを務めた映画『HINOKIO』が全国及び世界38カ国で公開[4]。
イラン及び、フランスの映画祭で最優秀外国映画賞を受賞。また同映画のVFXでは日本映画テレビ技術協会の2005年度映像技術賞[5]と2005年度日本映画テレビ技術大賞(経済産業大臣賞)[6]を受賞。
2006年、日本、香港、タイ王国の合作サイコホラー・オムニバス映画『Black Night』の一遍を監督。同年、韓国映画『九尾狐家族(英語: The_Fox_Family)』のVFXスーパーバイザーで7ヶ月間韓国に滞在。
2007年、米国ロサンゼルスに渡り『スピーシーズ4 新種覚醒』のVFXを手がける。2008年、4KHD高精細度映像の『関ケ原の合戦』(デジタルハリウッド)の共同監督、VFXスーパーバイザーを務める。
2009年、米国法人オータムマウンテン・ピクチャーズを設立。2010年、新たなエンターテイメントサービスを目論む為のベンチャー、株式会社4Dブレインを設立。
2011年、来たるべきVRエンターテイメントの時代に備え、広視野角HMDを使った没入型コンテンツを制作“IDE –Immersive Digital Entertainment”と名付けバーチャルリアリティ展などで発表。株式会社Live2D社外取締役就任。
2012年、VFX業界の興隆、活性化を目的とした一般社団法人VFX-JAPANを設立、代表理事に就任。2013年、東京造形大学特任教授就任。
2014年、実写版『魔女の宅急便』VFXスーパーバイザーを務める[7][8]。
2015年、『グラスホッパー』のCGI スーパーバイザー[9]。『GAMERA』生誕50周年記念映像のVFXスーパーバイザー。hide crystal project presents RADIOSITY (DMM VR Theater)のビジュアルエフェクトプロデュース兼、アニメーションディレクターを務める[10]。
2016年、Tokyo VR Startups(現Tokyo XR Startups)メンター就任。
2017年公開、アレハンドロ・ホドロフスキー監督『エンドレス・ポエトリー』では撮影が南米チリで行われ、オンセットVFXスーパーバイザーを務めた。
2019年、企画制作を手掛けた『IGT-VR』(インターギャラクティック・トラベル VR)が、VFX-JAPANアワード2019 先導的視覚効果部門 優秀賞を受賞した。
2023年、裸眼3Dなどの特殊映像を制作している株式会社GADGETのChief Creative Officer (CCO)に就任[11]。
映像作品
DMM VR Theater
- hide crystal project presents RADIOSITY(2015年)※Visual Effects Produce & Animation Director[12][13]
VR
- IGT-VR「インターギャラクティック・トラベル VR」(2018年)※企画制作
映画
インターネット配信ドラマ
テレビドラマ
テレビアニメ
ミュージックビデオ
CM、TV、ライド映像、その他
イラストレーション(挿絵)
自主映画
著書、監修
- 「デジタルの仕事がしたい」杉山知之編(2003年、岩波ジュニア新書)共著
- 「監督バイブル」(2005年、宙出版)インタビュー
- 「ディジタル映像表現-CGによる映像制作-<改訂版>」(2006年、CG-ARTS協会)共著
- 「VESビジュアルエフェクトハンドブック(上巻)>」(2012年、ボーンデジタル)監修
- 「VESビジュアルエフェクトハンドブック(下巻)>」(2013年、ボーンデジタル)監修
- 「美術手帖 光と魔法の映画術 ILMが創造したリアル」(2015年、美術出版社)寄稿
受賞歴
- 映画
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- CM、TV、ライド映像、その他
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審査員、評議員
シンポジウム、パネリスト
講演、講義
- 女子美術大学 特別講義 「秋山貴彦の映像世界-Making of the Digital Movies-」(2010年)
- 女子美術大学 メディアアート学科 「プロジェクトコラボレーション演習-映画向けデジタルサイネージCMの制作-」(2010年)
- 東京大学 情報科学科 特別講義 「Making of the Digital Movies-イメージを具現化するには-」(2010年)
- 東京工科大学 特別講義 「Making of the Digital Movies-イメージを具現化するには-」(2010年)
- 東京工芸大学 工学部 コンピュータ応用学科 特別講義「Making of the Digital Movies-イメージを具現化するには-」(2010年)
- 女子美術大学 メディアアート学科 プロダクトコラボレーション授業「米国インターネットベンチャーWemoMedia社の次世代クリエーターズプラットフォーム「The Blu」の為のCG制作実習」(2011年)
- 放送大学 「映像メディアとCGの基礎」インタビュー出演(2012年)
- ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014 京楽ピクチャーズ. PRESENTS 映画『魔女の宅急便』メイキング(2014年)
- DEXS 2014 in 福岡 CG & VFX session 映画『魔女の宅急便』 VFXメイキング(2014年)
- VFX-JAPANセミナー ハリウッドVFXの総本山 VES(Visual Effects Society) 紹介セミナー(2015年)[17]
- 第1回ICTCO最先端技術セミナー「AR/VR/MRの未来」〜AR/VR/MRの発展とそれが生み出すコンテンツの新潮流〜(2017年)
- 台湾 高雄映画祭 講演「VRと私 “VR與我”」(2017年)[18]
- 映像表現・芸術科学フォーラム2018 教育/映像作品カテゴリー部門、論文発表「シネマトグラフィ・デッサンの実践 ~プリビズ的手法による映像デッサンを用いた映像言語習得のための教育効果について~」(2018年)[19]
会員
インタビュー
脚注
外部リンク