白雲母(しろうんも、英語: muscovite[4]、マスコバイト)は、ケイ酸塩鉱物(フィロケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は KAl2□AlSi3O10(OH)2、結晶系は単斜晶系、まれに三斜晶系のものもある[要出典]。雲母グループのうち、2八面体雲母に属する。
産出地
火成岩(花崗岩など)や変成岩(片麻岩や結晶片岩)にごく普通に含まれる造岩鉱物。ペグマタイトには大きな結晶が産する。
日本では、各地のペグマタイト鉱床から広範に産出し、福島県石川町周辺は、大型結晶を多産する地域として著名である。
性質・特徴
和名のとおり、白色または透明で、組成によっては黄色、褐色などの色がついているものもある。
比重は2.9。モース硬度は2.5。
K のかわりに Na が入ったものはソーダ雲母(英語版)(NaAl2□AlSi3O10(OH)2)であるが、外見上からは見分けにくい。
変種
- 絹雲母(sericite、セリサイト)
- 微細な白雲母[5]。粘土鉱物の一種。
- クロム白雲母(fuchsite、フクサイト)
- 含クロム白雲母[5]。ヨハン・ネポムク・フォン・フックスにちなみ命名された[6]。
用途・加工法
大型結晶は造山運動の盛んな場所から発見され、採掘し、利用されている。
耐熱性のある絶縁材料として、真空管やアイロンの内部、そしてマイカコンデンサに用いられた。耐熱性のある透明材料として、ストーブののぞき窓にはめるなどの使い方もされる。微粉砕したものを、プラスチックや塗料に混ぜて、真珠光沢を持たせる顔料としても使われている。
名称
脚注
参考文献
関連項目
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外部リンク