田中 愛治(たなか あいじ、1951年11月17日[1] - )は、日本の政治学者。専攻は計量政治学、政治過程論。早稲田大学総長(第17代)。世界政治学会(IPSA)会長を歴任。一般社団法人日本私立大学連盟会長。日本私立大学団体連合会会長。全私学連合代表[2][3]。北京大学名誉博士。
田中清玄(右翼活動家、日本共産党書記長、「政界のフィクサー」)の次男。
経歴
東京都出身。武蔵中学校・高等学校を経て[4]、1975年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業[5]。米国オハイオ州立大学大学院に留学[6]。1985年オハイオ州立大学で政治学博士課程修了[5]、Ph.D.(政治学)[5]。
1986年道都大学社会福祉学部専任講師、1987年同助教授、1989年東洋英和女学院大学人間科学部社会科学科助教授、1994年青山学院大学法学部助教授、1996年同教授を経て、1998年から早稲田大学政治経済学部教授。
学部講義の他、早稲田大学独自のオムニバス授業である「大隈塾」のコーディネーターも担当している。国家公務員I種試験(行政職)などの試験委員も務める。
日本ニュース時事能力検定協会理事(2006年度まで)。早稲田大学理事(教務部門総括)。2010年から政治経済学会理事。2014年7月に世界政治学会(IPSA)会長に就任(任期2年)。
2018年、第16代早稲田大学総長の鎌田薫の任期満了に伴う総長選挙に立候補。推薦代表者となった須賀晃一政治経済学術院長をはじめ[7]、渡邉義浩文学学術院教授、宮島英昭高等研究所所長、赤尾健一社会科学総合学術院教授、池岡義孝人間科学学術院教授、友添秀則スポーツ科学学術院教授、原田宗彦スポーツ科学学術院教授らが推薦人に名を連ねた[8]。なお、Twitterで「総長選挙で、負けた方の候補者を支援した職員が左遷されたり、降格されることはあってはならない」とつぶやき、注目を集めた[9][10]。そして島田陽一副総長との決選投票の末、当選を果たし、2018年11月より第17代総長に就任[11]。政治経済学部出身者の総長選出は時子山常三郎第9代総長以来50年ぶりとなった[12]。
2020年に早稲田大学政治経済学部教授を定年退職したが、総長の職務は継続している[13]。2022年6月16日、早稲田大学の総長選挙があり、現職の田中愛治が再任された。9月から新任期に入る[14]。2023年7月30日に北京大学より名誉博士号を授与された[15]。
人物
著書
単著
- 『日本政治のリーダーシップのあるべき姿 国民は政党指導者に何を求めているのか』早稲田大学総長室〈早稲田講義録 第18巻 第1号〉、2011年10月。
編集
監修
共著
共編
関連項目
脚注
外部リンク