片岡 寛(かたおか ひろし、1941年4月8日 - )は日本の経営学者。専門は市場論、商品開発。一橋大学名誉教授、公立諏訪東京理科大学名誉教授。一橋大学イノベーション研究センター長や、諏訪東京理科大学学長、東京理科大学理事、日本商品学会会長等を務めた。
人物・経歴
千葉県出身。1960年に千葉県立千葉第一高等学校(現在の千葉県立千葉高等学校)を卒業し、1964年に東京教育大学理学部化学科を卒業[1][2][3][4]。1969年に東京教育大学大学院理学研究科博士課程化学専攻を修了し[5]、理学博士となる[3][4][6]。博士論文は「エノン系化合物の光化学反応」[7][8]。
1969年一橋大学商学部専任講師になった後、同学部助教授を経て、1982年から教授となる[3]。1993年に一橋大学商学部学部長に就任[3][4][6]。1997年に、初代一橋大学イノベーション研究センター長となる[3][6]。2005年定年退職し、一橋大学名誉教授の称号を受ける[3][4][6]。伊丹敬之東京理科大学教授・一橋大学名誉教授と親しく、同年、諏訪東京理科大学経営情報学部経営情報学科教授[3][4][6]、東京理科大学大学院総合科学技術経営研究科客員教授に就任[3]。2006年、諏訪東京理科大学第2代学長に就任[4][6][9]。2010年には、東京理科大学専門職大学院イノベーション研究科知的財産戦略専攻教授[6]となり、2013年に、同非常勤講師となる。指導学生に松井剛、中川淳一郎などがいる[10]。
日本商品学会会長[3][4][5][6]、日本インストアマーケティング学会会長[6]、日本開発工学会運営副委員長[5]、総務省統計審議会分類部会専門委員[3]、食品産業優良企業等表彰審査委員会委員長[11]、日本食糧新聞社ファベックス運営委員長[3]、日本経済新聞社新製品評価委員会委員長[12]、日本惣菜協会中食2025検討委員会委員長[13]、東京理科大学理事[9]、早稲田大学大学院商学研究科非常勤講師等も務めた[3]。
2019年、瑞宝中綬章受章[14][15]。ゼミの指導学生に松井剛(一橋大学教授)、中川淳一郎(PRプランナー)[16]、赤尾洋昭(セコマ社長)や、藤原雅俊(一橋大学教授)など[17]。
著書
- 『イノベーションと企業成長に関する研究』(共著)、1988年
- 『21世紀の商品市場―市場性と社会性の調和』(白桃書房)
- 『商品多様化戦略―市場力学を変える』(中央経済社)
脚注
- 先代
- 重倉祐光
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- 諏訪東京理科大学学長
- 2006年 - 2010年
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- 次代
- 河村洋
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