梅田駅 (Osaka Metro)
梅田駅(うめだえき)は、大阪府大阪市北区角田町(梅田地区)にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 御堂筋線の駅。駅番号はM16。
概要
ビジネス・商業の一大拠点である梅田地区の駅の一つである。JR大阪駅と阪急大阪梅田駅の間を通る御堂筋の直下に位置しており、ホワイティうめだなどの地下街と接続している[2]。戦前の1933年に、日本初の公営地下鉄である大阪市営地下鉄(現Osaka Metro)御堂筋線(仮)梅田駅 - 心斎橋駅開業時に設置された[3]。当駅の1日当たりの利用者数は約34万人(西梅田駅・東梅田駅の利用者数は含まない)を誇り[4]、これは単一路線の地下鉄駅としては世界で最も利用者数が多い。
当駅からの接続路線
梅田地区の鉄道駅の位置関係。駅名は右上の四角マークで地図を拡大しアイコンをクリックして表示される。
いずれの駅も当駅から徒歩での連絡が可能である。
谷町線東梅田駅、四つ橋線西梅田駅とは同一駅扱いであり、以下のような乗り継ぎ制度がある[5]。
- 乗車券は西梅田駅、東梅田駅とも相互に使用でき、定期券はいずれの方向に乗車しても区間外となる場合を含めて3駅とも入出場することができる。乗車する駅以外で普通乗車券を購入した場合も自動改札機を通過することが可能。たとえば、御堂筋線に乗車するのに誤って西梅田駅で乗車券を購入した場合は、その乗車券を梅田駅の自動改札機に通して通過できる。
- 乗り換えが30分以内ならば乗り継ぎ乗車料金で乗車可能である。30分を越えると適用外となり、改めて初乗り乗車料金からの計算となる。
- 梅田駅までの運賃と同一の普通乗車券で乗り継ぎをする場合は、淀屋橋寄りの改札口にある緑色の自動改札機に限り通過することができる。それ以外の機械を通過する場合はあらかじめ精算機で『乗継乗車券』に引き換えなければならない。また、梅田駅までの乗車料金よりも少ない普通乗車券の場合は精算機で梅田駅までの乗車料金を一旦精算することで『乗継乗車券』に引き換えなければならない。ただし、この乗継乗車券は最終降車駅では差額精算することができる。
- 阪急との連絡乗車券(天神橋筋六丁目駅経由指定)を利用する場合は、大阪梅田駅⇔梅田駅での乗り継ぎはできない。
歴史
1933年(昭和8年)、曽根崎警察署前付近にて仮駅で開業、1935年(昭和10年)に現在の位置にて本駅が完成した。
開業当初は1両での運行だったが、将来の輸送量増加を見込み、ホームの有効長は189 m、幅は9.1 mの島式ホームが建設された。これは、開業当初の車両の大きさで10両編成(現在の18 m車で換算すると8・9両分に相当する)に対応できる有効長であった[要出典]。
しかし、戦後はそのような巨大なホームを以てしても急激な輸送人員の増加に対応できず、ラッシュ時には改札制限が常態化するなど、当駅は終日激しい混雑に見舞われるようになった。そこで、混雑の解消と乗降人員の増加に対応するため、1988年(昭和63年)から改良工事に着手した。太平洋戦争前から2号線(谷町線)用に準備されていた[6]ものの同線建設時の落盤事故などで東梅田駅側へのルート変更に伴い放置されていたトンネルを転用して、幅12 mのなかもず方面行き新ホームが造られることになり、1989年(平成元年)に完成した。従来のなかもず方面の線路を移設の上、その跡のスペースをホームに組み込んで1本の島式ホームにした結果、ホームの幅は9.1mから並列した2本のトンネルを跨ぐ形の24.5 mまで拡幅された。1番線ホームと2番線ホームの間に壁があり、数カ所の短いトンネル状の通路を設けた形なのはこのためである。改良工事は1991年(平成3年)に完成し、コンコースも拡幅された。
箕面萱野方面行きのホームに立つと旧なかもず方面行きの位置が現在でもわかる構造になっており、箕面萱野方面行き列車の梅田到着直前に右側の窓を眺めると僅かながら蛍光灯に照らされた旧なかもず方面行きの線路跡を確認することができる。
年表
駅構造
Osaka Metro梅田駅配線略図
← 江坂方面 |
|
→ 中百舌鳥方面 |
凡例
出典:[15] |
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。ホームの幅は、1番線が12m、2番線が12.5mであり、Osaka Metroの駅では最大の24.5mが確保されている。1番線と2番線の間は壁で仕切られているが、壁に開いた出入口によって往来が可能。改札口はホーム中津寄りの「北改札」、ホーム中程付近の「中改札」、ホーム淀屋橋寄りの「南改札」がある。中改札と南改札の間には、駅ナカ商業施設であるekimo梅田があり、14の店舗が並んでいる。
のりば
- 駅の中津方には上下線を繋ぐ片渡り線が設置されている。異常時において、1番線のなかもず方面から逆出発という形で箕面萱野方面の列車を運転する場合もある。
Umeda Metro Vision
2番線南側のアーチ天井部に横40 m × 縦4 mのLEDモニター「Umeda Metro Vision」(ウメダメトロビジョン)が設置されている[13]。
駅リニューアル工事の一環として2019年夏に着工、同年11月に完成し、試験放映を経て同年12月1日から本格稼働した。コンセプトは「大阪から世界へ」、総工費は約3億円である。また、Osaka Metroは「地下におけるLEDスクリーン最大ディスプレー」としてギネス世界記録に申請し、同年11月30日に登録された。
-
北改札
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南改札
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改札内コンコース
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なかもず方面ホーム
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新大阪・箕面萱野方面ホーム(改修前)
-
新大阪・箕面萱野方面ホーム(改修後)
利用状況
2023年11月7日の1日乗降人員は412,340人(乗車人員:205,883人、降車人員:206,457人)である。同社の駅では第1位で、複数路線が乗り入れる同社のなんば駅や天王寺駅より多い。地下鉄単一路線の駅としては日本一(世界一)乗降人員が多く、複数の路線が乗り入れる駅を含めても東京メトロ渋谷駅や同北千住駅、同池袋駅に次ぐ規模である。
また、乗り換え駅である谷町線東梅田駅、四ツ橋線西梅田駅の1日乗降者数を含めると合計676,313人と、相互直通を行っていない地下鉄駅では日本一(世界一)であり、相互直通を行っている駅を含めても渋谷駅に次ぐ。これは、通常は同一地下鉄事業者の駅内の乗り換えは乗降客者数としてカウントされないのに対して、当駅は地下鉄の乗り換え駅が別駅扱いであるため、乗り換え利用者も乗降客数としてカウントしていることも影響している。
各年度の特定日における利用状況は下表の通りである。なお1969・1995年度の記録については、それぞれ1970・1996年に行われた調査である(会計年度上、表中に記載の年度となる)。
年度別特定日利用状況[統計 1][統計 2][統計 3]
年度
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調査日
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乗車人員
|
降車人員
|
乗降人員
|
出典
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府
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メトロ
|
1966年(昭和41年)
|
11月08日
|
219,215
|
216,605
|
435,820
|
[大阪府 1]
|
|
1967年(昭和42年)
|
11月14日
|
218,735
|
207,640
|
426,375
|
[大阪府 2]
|
|
1968年(昭和43年)
|
11月12日
|
221,327
|
216,497
|
438,274
|
[大阪府 3]
|
|
1969年(昭和44年)
|
01月27日
|
217,781
|
217,046
|
434,827
|
[大阪府 4]
|
|
1970年(昭和45年)
|
11月06日
|
241,061
|
231,176
|
472,237
|
[大阪府 5]
|
|
1972年(昭和47年)
|
11月14日
|
230,104
|
222,195
|
452,299
|
[大阪府 6]
|
|
1975年(昭和50年)
|
11月07日
|
230,248
|
223,974
|
454,222
|
[大阪府 7]
|
|
1977年(昭和52年)
|
11月18日
|
232,817
|
224,642
|
457,459
|
[大阪府 8]
|
|
1981年(昭和56年)
|
11月10日
|
243,136
|
242,453
|
485,589
|
[大阪府 9]
|
|
1985年(昭和60年)
|
11月12日
|
242,126
|
240,969
|
483,095
|
[大阪府 10]
|
|
1987年(昭和62年)
|
11月10日
|
254,173
|
253,682
|
507,855
|
[大阪府 11]
|
|
1990年(平成02年)
|
11月06日
|
256,498
|
256,400
|
512,898
|
[大阪府 12]
|
|
1995年(平成07年)
|
02月15日
|
232,982
|
235,628
|
468,610
|
[大阪府 13]
|
|
1998年(平成10年)
|
11月10日
|
226,674
|
223,516
|
450,190
|
[大阪府 14]
|
|
2007年(平成19年)
|
11月13日
|
230,750
|
230,109
|
460,859
|
[大阪府 15]
|
|
2008年(平成20年)
|
11月11日
|
224,413
|
226,210
|
450,628
|
[大阪府 16]
|
|
2009年(平成21年)
|
11月10日
|
208,547
|
214,875
|
423,422
|
[大阪府 17]
|
|
2010年(平成22年)
|
11月09日
|
206,112
|
208,903
|
415,015
|
[大阪府 18]
|
|
2011年(平成23年)
|
11月08日
|
206,588
|
209,181
|
415,769
|
[大阪府 19]
|
|
2012年(平成24年)
|
11月13日
|
208,668
|
215,358
|
424,026
|
[大阪府 20]
|
|
2013年(平成25年)
|
11月19日
|
213,379
|
217,147
|
430,526
|
[大阪府 21]
|
[メトロ 1]
|
2014年(平成26年)
|
11月11日
|
218,093
|
219,962
|
438,055
|
[大阪府 22]
|
[メトロ 2]
|
2015年(平成27年)
|
11月17日
|
218,628
|
223,879
|
442,507
|
[大阪府 23]
|
[メトロ 3]
|
2016年(平成28年)
|
11月08日
|
211,974
|
219,033
|
431,007
|
[大阪府 24]
|
[メトロ 4]
|
2017年(平成29年)
|
11月14日
|
218,421
|
220,342
|
438,763
|
[大阪府 25]
|
[メトロ 5]
|
2018年(平成30年)
|
11月13日
|
219,739
|
221,235
|
440,974
|
[大阪府 26]
|
[メトロ 6]
|
2019年(令和元年)
|
11月12日
|
220,376
|
221,921
|
442,297
|
[大阪府 27]
|
[メトロ 7]
|
2020年(令和02年)
|
11月10日
|
171,735
|
174,054
|
345,789
|
[大阪府 28]
|
[メトロ 8]
|
2021年(令和03年)
|
11月16日
|
172,966
|
174,538
|
347,504
|
[大阪府 29]
|
[メトロ 9]
|
2022年(令和04年)
|
11月15日
|
188,531
|
188,466
|
376,997
|
[大阪府 30]
|
[メトロ 10]
|
2023年(令和05年)
|
11月07日
|
205,883
|
206,457
|
412,340
|
|
[メトロ 11]
|
駅周辺
梅田は大阪市最大の繁華街・オフィス街である。難波と並ぶ大阪の商業の中心地であり、淀屋橋とともに大阪の代表的なオフィス街である。百貨店・ファッションビル・専門店・ホテル・オフィスビルなどが集積し、関西最大の超高層ビル群を形成している。
バス路線
隣の駅
- 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
- 御堂筋線
- 中津駅 (M15) - 梅田駅 (M16) - 淀屋橋駅 (M17)
脚注
記事本文
注釈
出典
利用状況
- 大阪市高速電気軌道
- 大阪府統計年鑑
関連項目
外部リンク
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(箕面萱野 - 江坂間:北大阪急行電鉄南北線、江坂 - なかもず間:Osaka Metro御堂筋線) | |
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第1回選定 | |
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第2回選定 | |
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第3回選定 | |
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第4回選定 | |
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※: 廃止された駅 |
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設置駅 | |
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乗入路線 | |
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駅ビル | |
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主な商業施設 | |
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地下街 | |
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周辺施設 | |
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事業者 | |
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関連項目 | |
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関連カテゴリ | |
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