松岡 佑起(まつおか ゆうき、1986年1月14日 - )は、日本の陸上競技選手(長距離種目)、京都府綴喜郡田辺町(現・京田辺市)出身。身長176cm、体重59kg。洛南高等学校、順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。大塚製薬所属。現在は引退し、大塚製薬のアシスタントコーチをしている。ユニバーシアードバンコク大会男子5000m2位。2009年東アジア競技大会男子5000m2位。2010年第94回日本陸上競技選手権大会男子5000m優勝者。
人物・略歴
中学校では野球部に所属していたが、陸上の試合にも駆り出されていたといい、中学3年になって陸上に転向した。ラストスパートが持ち味である。双子の弟(悟史)は同じ中学・高校から龍谷大学進学ののち、揃って大塚製薬に就職。松岡兄弟として知られ、刺激し合い切磋琢磨している。同学年には北村聡、上野裕一郎、伊達秀晃がいる。高校時代には4人とも5000mで13分台を出しており大学進学以降もそろって第一線級で活躍を続け、「四天王」とも呼ばれている。
順天堂大学時代、関東インカレでは大会新記録を記録し日本人1位となるなど上位に入賞し、日本選手権でも大学生ながら入賞するなど、トラック種目の中・長距離走で活躍。2006年の関東・日本両インカレで、スピードをつけるために取り組んでいた1500mで大会記録を更新するなどの結果を残した。2007年にはユニバーシアードバンコク大会日本代表に選出されて出場し、銀メダルを獲得している。大学卒業後は大塚製薬へ進み、活躍を重ねた。2009年12月には香港で開催された東アジア競技大会5000mに出場、13分58秒00の記録で李子成に次ぐ2位に入り銀メダルを獲得した。2010年6月の第94回日本選手権5000mでは第2集団を引っ張るなど果敢に先行するレースを見せ、ラストスパートで大西智也以下を抑えて優勝を飾った。
高校時代から駅伝競走においても優れた成績を残しており、全国都道府県対抗男子駅伝では2003年第8回大会で1区区間記録を樹立した。大学時代、足の故障に悩まされたが第83回箱根駅伝では3区を走り、今井正人らとともに順天堂大学完全優勝に貢献した[1][2]。出雲駅伝では2004年第16回大会4区、2007年第19回大会3区で区間賞を獲得した。2010年の第54回全日本実業団対抗駅伝競走大会では3区に登場、10人を抜いて9位まで順位をあげる走りで大塚製薬の7位入賞に大きく貢献した。
主な戦績
年
|
大会
|
種目
|
順位
|
記録
|
備考
|
2002
|
第55回全国高等学校総合体育大会陸上競技大会
|
5000m
|
8位
|
14分12秒70
|
|
2003
|
第56回全国高等学校総合体育大会陸上競技大会
|
5000m
|
8位
|
14分09秒83
|
|
2003
|
第58回国民体育大会
|
少年A5000m
|
4位
|
14分06秒82
|
|
2004
|
世界クロスカントリー選手権
|
ジュニア
|
28位
|
|
|
2004
|
第73回日本学生陸上競技対校選手権大会
|
10000m
|
6位
|
28分48秒75
|
|
2004
|
第73回日本学生陸上競技対校選手権大会
|
5000m
|
7位
|
14分16秒34
|
|
2005
|
世界クロスカントリー選手権
|
シニア
|
82位
|
|
|
2005
|
第84回関東学生陸上競技対校選手権大会
|
5000m
|
3位
|
28分25秒05
|
日本人1位
|
2005
|
第84回関東学生陸上競技対校選手権大会
|
10000m
|
3位
|
13分42秒44
|
日本人1位
|
2006
|
第85回関東学生陸上競技対校選手権大会
|
1500m
|
2位
|
3分43秒84
|
大会新記録, 日本人1位
|
2006
|
第85回関東学生陸上競技対校選手権大会
|
5000m
|
7位
|
14分00秒91
|
|
2006
|
第90回日本陸上競技選手権大会
|
5000m
|
6位
|
13分53秒94
|
|
2006
|
第75回日本学生陸上競技対校選手権大会
|
1500m
|
2位
|
3分47秒41
|
|
2006
|
第75回日本学生陸上競技対校選手権大会
|
5000m
|
6位
|
13分47秒24
|
|
2007
|
第86回関東学生陸上競技対校選手権大会
|
5000m
|
2位
|
14分01秒17
|
|
2007
|
第86回関東学生陸上競技対校選手権大会
|
1500m
|
2位
|
3分46秒21
|
|
2007
|
第76回日本学生陸上競技対校選手権大会
|
10000m
|
2位
|
28分55秒66
|
日本人1位
|
2007
|
第76回日本学生陸上競技対校選手権大会
|
5000m
|
2位
|
13分36秒51
|
順天堂大学新記録
|
2007
|
第91回日本陸上競技選手権大会
|
5000m
|
6位
|
13分58秒75
|
|
2007
|
第24回ユニバーシアード
|
5000m
|
2位
|
14分09秒33
|
|
2008
|
第92回日本陸上競技選手権大会
|
5000m
|
14位
|
14分02秒07
|
|
2008
|
第92回日本陸上競技選手権大会
|
1500m
|
7位
|
3分53秒06
|
|
2009
|
第93回日本陸上競技選手権大会
|
5000m
|
4位
|
13分53秒43
|
|
2009
|
第5回東アジア競技大会
|
5000m
|
2位
|
13分58秒00
|
|
2010
|
第58回兵庫リレーカーニバル
|
1500m
|
9位
|
3分49秒26
|
|
2010
|
第26回静岡国際陸上競技大会
|
5000m
|
7位
|
13分35秒37
|
|
2010
|
第94回日本陸上競技選手権大会
|
5000m
|
優勝
|
13分40秒11
|
|
駅伝成績
年
|
大会
|
区間
|
距離
|
順位
|
記録
|
備考
|
2001
|
第52回全国高等学校駅伝競走大会
|
5区
|
3.0 km
|
区間4位
|
8分53秒
|
|
2002
|
第53回全国高等学校駅伝競走大会
|
1区
|
10.0 km
|
区間8位
|
29分47秒
|
|
2003
|
第8回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会
|
1区
|
7.0 km
|
区間賞
|
19分51秒
|
区間新記録(現区間記録)
|
2003
|
第54回全国高等学校駅伝競走大会
|
1区
|
10.0 km
|
区間7位
|
29分34秒
|
|
2004
|
第9回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会
|
1区
|
7.0 km
|
区間賞
|
20分07秒
|
|
2004
|
第16回出雲全日本大学選抜駅伝競走
|
4区
|
6.5 km
|
区間賞
|
18分42秒
|
|
2004
|
第36回全日本大学駅伝対校選手権大会
|
1区
|
14.6 km
|
区間5位
|
44分08秒
|
|
2005
|
第81回東京箱根間往復大学駅伝競走
|
2区
|
23.2 km
|
区間11位
|
1時間10分41秒
|
|
2006
|
第82回東京箱根間往復大学駅伝競走
|
2区
|
23.2 km
|
区間14位
|
1時間10分20秒
|
|
2007
|
第83回東京箱根間往復大学駅伝競走
|
3区
|
21.5 km
|
区間4位
|
1時間03分57秒
|
|
2007
|
第19回出雲全日本大学選抜駅伝競走
|
3区
|
8.5 km
|
区間賞
|
24分28秒
|
8人抜き
|
2007
|
第39回全日本大学駅伝対校選手権大会
|
2区
|
13.2 km
|
区間2位
|
37分48秒
|
|
2009
|
第53回全日本実業団対抗駅伝競走大会
|
3区
|
13.7 km
|
区間9位
|
39分05秒
|
|
2009
|
第14回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会
|
3区
|
8.5 km
|
区間3位
|
24分01秒
|
14人抜き
|
2010
|
第54回全日本実業団対抗駅伝競走大会
|
3区
|
13.7 km
|
区間4位
|
38分52秒
|
10人抜き
|
記録
|
1500m |
5000m |
10000m
|
2001年 (高校1年) |
|
14分50秒00 |
|
2002年 (高校2年) |
3分51秒33 |
13分57秒6 ※高校2年歴代3位 |
|
2003年 (高校3年) |
3分49秒90 |
14分06秒82 |
|
2004年 (大学1年) |
3分53秒31 |
14分06秒61 |
28分48秒75
|
2005年 (大学2年) |
|
13分42秒44 ※ジュニア日本歴代5位 |
28分25秒05 ※ジュニア日本歴代8位
|
2006年 (大学3年) |
3分43秒84 |
13分47秒24 |
29分03秒89
|
2007年 (大学4年) |
3分46秒21 |
13分36秒51 |
28分25秒45
|
2008年 |
3分50秒33 |
13分44秒72 |
|
2009年 |
|
13分36秒90 |
28分22秒46
|
2010年 |
|
13分35秒37 |
28分19秒06
|
※太字は自己記録
関連人物
脚注
- ^ 出場50回 節目へ万全…順大 今井正人 松岡佑起. YOMIURIONLINE(2006-12-28). 2010年6月11日閲覧。
- ^ 長距離ホープの決意…順大 松岡佑起. YOMIURIONLINE(2007-12-28). 2010年6月11日閲覧。
外部リンク
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1910年代 | |
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1920年代 | |
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1930年代 | |
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
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|
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1980年代 | |
---|
1990年代 | |
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2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
|
|
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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