杉崎観光バス(すぎざきかんこうバス)は、神奈川県小田原市に本社を置く杉崎運輸株式会社(すぎさきうんゆ)[1][2]の貸切バスのブランド名[6]。かつては杉崎観光バス株式会社[4]として事業を展開していたが[5]、2023年9月1日付で「杉崎運輸株式会社」を存続会社として合併した[2][4][5]ことで、「杉崎運輸バス事業部」として事業を継承した[5][7]。また、杉崎高速バスのブランド名(Sugisaki Highway Bus、略称「SHB」)で高速路線バス事業も行っている[3]。そのほか特定バス事業も行う[1]。
概要
運送業の「杉崎運輸株式会社」を母体として設立。バス会社としての発足は1986年であるが、実際にはそれ以前から貸切バス事業を始めており、知名度はさほど高くないものの堅実な営業を行っていた。
バス事業が規制緩和された2000年代に入ると、都市間高速ツアーバスを主力とし、主にオリオンツアー主催の都市間ツアーバスの運行受託を行い専用車も保有していたが、高速ツアーバスの末期頃には、系列の旅行代理店「SUGIZAKIトラベルサポート」主催で自社ツアーバスも運行した。新高速乗合バス制度への移行後は、当初はオリオンバス専用車を転用して桜交通が運行する高速乗合バスの受託運行を行っていた。
2014年7月31日からは「杉崎高速バス」の名称で自社ブランドの高速乗合バスを運行開始し、現「SUGIZAKIトラベルサポート」が予約業務を行っている[3]。
沿革
- 1986年6月13日:杉崎観光バス株式会社設立。
- 2013年7月15日:千葉営業所閉鎖により、千葉県から撤退。
- 2014年
- 2月8日:小田原営業所を移転。
- 7月31日:高速乗合バス事業に参入、「横浜 - 名古屋線」「横浜 - 大阪線」運行開始。
- 9月4日:高速乗合バス「横浜 - 鳥取線」運行開始。当初は上記2路線と同時開業を予定[8]していた。
- 2023年9月1日:杉崎運輸株式会社を存続会社とし、杉崎観光バス株式会社を吸収合併[2][4][5]。
- 2014年7月31日:杉崎高速バスの名称で自社高速乗合バスを運行開始。
- 2015年1月:杉崎高速バスが東京地区へ乗り入れ開始。
営業所
杉崎運輸のバス営業所
- 本社: 神奈川県小田原市桑原570番地[2]
- バス事業部 運輸課:神奈川県小田原市桑原570番地
- バス事業部 貸切バス営業:神奈川県小田原市桑原570番地
- バス事業部 小田原営業所:神奈川県小田原市桑原570番地
- バス事業部 東京営業所:東京都町田市小野路町1679-1番地
杉崎観光バス時代の本社・営業所
2023年8月時点。
- 本社: 神奈川県小田原市堀之内24番地[4]
- 小田原営業所:神奈川県小田原市桑原570番地
- 東京営業所:東京都町田市小野路町1679-1番地
- 大阪営業所:大阪府泉南市信達市場1709-1
- 閉鎖された営業所
高速乗合バス「杉崎高速バス」
2014年7月から夜行高速バスの運行を開始。2015年1月には東京地区への乗り入れを開始。
車両
車両は新車と中古車を並行導入している。三菱ふそう製が大半を占めるが、日産ディーゼル製、ヒュンダイ製車両も少数在籍する。マイクロバスは、トヨタ・コースター、三菱ふそう・ローザを保有する。
1990年代頃には、中央観光バスからハイグレード車を中古導入するなど、豪華貸切車をラインアップしていた。また看板車として、日本に10台しか輸入されていないネオプラン・スターライナー日本仕様車が1台在籍していたが、これは杉崎観光バスでは初となる輸入車であった(現在は親会社の杉崎運輸が保有する[要出典])。
ツアーバス参入後は「オリオンツアー」専用車として、大宇バス製の大型貸切高速車BX212[注釈 2]を導入し、さらに日本で初めて[要出典]ヒュンダイ・ユニバースを導入した。
また過去には、三菱ふそう・エアロキングも保有していた。
高速車としては、ツアーバスから転用した車両、新規導入の3列または4列シートで電源コンセント装備のハイデッカー車、当初ハイグレード貸切車として導入した4列シートでトイレ付のスーパーハイデッカー車を使用する。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 中央観光バス - 豪華観光バスで知られた貸切バス事業者。中古車を譲受していた。
- ツアーバス
- オリオンツアー - 都市間高速ツアーバスを運行受託していた。
- 桜交通 - 新高速乗合バス制度へ移行してから運行受託していた。
外部リンク
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