『新暗行御史』(SHIN ANGYO ONSHI、しんあんぎょうおんし)は、小学館のコミック誌「月刊サンデーGX」(ジェネックス)で連載されていたファンタジー漫画。また、日本のアニメーション制作プロダクションオー・エル・エム(OLM)と韓国のキャラクター・プラン(CHARACTER PLAN)によって作られた日韓共同合作劇場アニメ作品。全17巻。外伝を集めた『新暗行御史 外伝』、ガイドブックの『新暗行御史 [アメンオサ、その真実と使命]』がある。話数カウントは「Classic.○」。
原作は尹仁完、作画は梁慶一が担当の、韓国人による連載漫画。
内容はオリジナルだが、朝鮮半島の歴史や伝承が元ネタとして使われることも多い。
タイトルにある「暗行御史」(あんぎょうおんし、アメンオサ、韓:암행어사,'amhaiq'esa)とは、朝鮮王朝(李氏朝鮮時代)に実在した特別な官職。作品内においては、主人公の文秀(ムンス)が暗行御史を名乗っている。文秀は御使の証である馬牌(マハイ)を用い、幽幻兵士(ファントム・ソルジャー)を召喚して敵を倒す。彼は聚慎(ジュシン)という国の将軍だったが、聚慎が滅亡してからは流浪の旅を続けている(聚慎という名は朝鮮の原音に推定されている「ジュシン」から)。聚慎滅亡の原因となった男を捜すことが文秀の目的のひとつである。
作中の文明レベルは、西欧諸国が19世紀程度、聚慎は原始的な火砲はあるが携帯用の銃火器は普及しておらず、個人の武器は刀剣が主流であることから17世紀程度である。ただし、聚慎には西欧では一般的でない(失われた)魔法術が普及しているため、実際の戦闘では優劣は決めがたい。
多くの人物は朝鮮語の名前で読む。
人数は少数ながら構成員の多くが合気の使い手である精鋭集団である。 彼等のお陰で救われた村がいくつもあるというその一方で、総裁である洪吉童の思想を理解していない一部のメンバーが殺戮や略奪を行っており 又、「正義」を掲げつつも、その行為で苦しむ人がいる以上、ただの盗賊集団に過ぎないと文秀は指摘している。
いずれもプリティニカ帝国出身。
初の本格的な日韓共同合作アニメ映画として製作され、日本では2004年12月4日に公開。「日韓友情年2005」のプレイイベントとして認定されている。キャッチコピーは「希望は、戦いの先にある」。
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