新宮紀宝道路(しんぐうきほうどうろ)は、和歌山県新宮市あけぼのから三重県南牟婁郡紀宝町神内に至る自動車専用道路である。近畿自動車道紀勢線に並行する国道42号の自動車専用道路として整備されている。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、近畿自動車道紀勢線(勢和多気 - 和歌山)を形成するため「E42」が振られる[1]。
概要
新宮市と紀宝町を結ぶ幹線道路は、熊野川河口部にある国道42号の新熊野大橋と熊野大橋しかなく有効な迂回路がない状況である。そのため、慢性的な渋滞や、平成23年台風第12号により熊野川が氾濫し当区間が通行止めになったように、災害時に当地域の連携に支障が出るなどの問題があった[2]。また、南海トラフ巨大地震による津波被害が予測されていることから熊野川河口に橋を架ける会などによって熊野川河口大橋(仮称)の建設が求められていた[3]。2013年に救急医療活動の支援、渋滞緩和、災害時の救命活動や地域復興支援の寄与などを目的に熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路が事業化された。
新宮紀宝道路が計画されているルートには、紀宝町鵜殿地区の住宅地があり、周辺住民から生活環境の悪化や立ち退きの反対を理由に計画ルートの変更が要望されている[4]。この問題は紀宝町長選の争点としても挙げられたが、2018年1月28日に現職の西田健が当選したことにより現行の計画で事業が進められる予定である[5]。2019年には、基本計画区間となっていた新宮紀宝道路に接続する両端の高速道路が事業化されたことで、紀伊半島一周の高速道路整備が決定した。
2024年(令和6年)12月7日に全線開通した[6][7][8]。
路線データ
道路の位置関係
- 近畿自動車道紀勢線
- (大阪・和歌山方面) - E26 / E42 阪和自動車道 - E42 ※湯浅御坊道路 - E42 阪和自動車道 - E42 紀勢自動車道 - E42 ※すさみ串本道路 - E42 ※串本太地道路 - E42 ※那智勝浦新宮道路 - E42 ※新宮道路 - E42 ※新宮紀宝道路 - E42 ※紀宝熊野道路 - E42 ※熊野道路 - E42 ※熊野尾鷲道路 - E42 紀勢自動車道 - (津・名古屋方面)
※は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路を示す。
歴史
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色が■である部分は未開通区間または未供用施設を示す。
主な橋梁
脚注
参考文献
- 社会資本整備審議会 道路分科会 事業評価部会 第9回事業分科会資料(抜粋)
関連項目
外部リンク
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通過市区町村 |
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主要交差点 |
大倉戸IC - 伊良湖港入口 - 中之郷 - 松下JCT - 通町IC - 西黒部町1丁目 - 小津町 - 大黒田西 - 丹生 - 片上南 - 東長島北 - 坂場 - 新矢ノ川橋西 - 小阪 - 大泊海岸 - 立石南 - 橋本 - 高富 - 岩崎 - みなべ - 塩屋 - 有田大橋北 - 船尾東 - 県庁前
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バイパス |
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道路名・愛称 | |
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道の駅 | |
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主要構造物 |
浜名大橋 - 汐合大橋 - 宮川大橋 - 松阪東大橋 - 船木大橋 - 長島トンネル - 三船トンネル - 尾鷲トンネル - 矢ノ川トンネル - 大又トンネル - 鬼ヶ城トンネル - 紀宝トンネル - 新熊野大橋 - 和深トンネル - 白島トンネル - 朝来トンネル - 日置トンネル - 日置大橋 - 笠甫トンネル - 天田橋 - 有田大橋 - 旭橋
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自然要衝 | |
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旧道 | |
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関連項目 | |
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