恵北駅(けいほくえき)は、北海道(宗谷支庁)稚内市大字声問村字恵北にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線の駅(廃駅)である。電報略号はケホ。事務管理コードは▲121918[2]。
歴史
駅名の由来
「幕別」はアイヌ語の「マクンペッ(mak-un-pet)」(後ろ〔奥の方・山の方〕・にある・川)に由来し、もともと現在の声問川の支流の名称であったと考えられているが、のちに地名化し、声問川本流の上流域を示す名称として使われたこともある[6]。
駅名は当初、この「幕別」を用いたが、根室本線沿線の幕別町の役場最寄り駅が、かつてその地が止若と呼ばれていた名残で止若駅と命名されており、当駅の存在が紛らわしいという問題があった[7]。
このため、1963年(昭和38年)7月1日付けで当地の字を「幕別」から「恵北」に改称し[8]、続いて10月1日付けで駅名を字名に従って恵北駅に改称、その後11月1日付けで止若駅を幕別駅と改称することとなった[7]。
恵北の名称は「北の地で幸せに恵まれるように[9]」との意であるとされている。
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。
年度
|
乗車人員
|
出典
|
備考
|
年間
|
1日平均
|
1935年(昭和10年)
|
18,544
|
(50.7)
|
[10]
|
|
1949年(昭和24年)
|
34,974
|
(94.2)
|
|
1968年(昭和43年)
|
38,321
|
(105.0)
|
[11]
|
|
1970年(昭和45年)
|
32,291
|
(88.5)
|
|
1978年(昭和53年)
|
|
44
|
[12]
|
|
駅構造
廃止時点で、1面1線の単式ホームと線路を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(南稚内方面に向かって右手側)に存在した[13]。
無人駅(簡易委託駅)となっていたが、有人駅時代の木造駅舎が残っていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホーム中央部に接していた。
駅周辺
駅跡
|
|
|
線路は撤去され百周年の記念碑が残る。
|
2001年(平成13年)時点では空き地となっており、かつての駅前商店が残存していた(2014年末にて閉店)[15]。2008年(平成20年)時点では旧駅前に現役時代からあった楡の大樹が残り、開拓の記念碑である「恵北開基百年記念碑」が建立されていた[16]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[17]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 天北線
- 樺岡駅 - 恵北駅 - (臨)東声問駅 - 声問駅
脚注
関連項目