「恋に落ちた時」(こいにおちたとき、When I Fall in Love)は、ヴィクター・ヤング(音楽)とエドワード・ヘイマン(歌詞)が作曲したポピュラーソング。それは映画『零号作戦』で初めて使用された。この歌はスタンダードになり、多くのアーティストが録音したが、最初のヒット・ヴァージョンはドリス・デイによるものである。ドリス・デイの録音は1952年6月5日に制作された。それはコロムビア・レコードによりカタログナンバー39786として発表され、裏面の「Take Me in Your Arms」とともに発行された。この歌はビルボードチャート20位に達した[1]。
あるカヴァーヴァージョンが1956年12月28日にナット・キング・コールにより録音された。それはキャピトル・レコードによりLPアルバム『恋こそはすべて』で発行され、カタログナンバーSW824である。このシングルはイギリスで1957年に発売され、全英シングルチャート2位に達した。この録音は1987年に再発売され、その時4位であった。それは同時に発売されたリック・アストリーによるヴァージョンと競った。アストリーのヴァージョンは2位に達した。ロマンチック歌手ジョニー・マティスはそれを彼のアルバムOpen Fire, Two Guitarsで1959年に録音し、イギリスと他の多くの国でチャートに入った。ブルース・ラウンジ歌手エタ・ジョーンズは彼女の1961年ヴァージョンでビルボードトップ100でヒットさせた。レターメンによりシングルとして1961年に発行されたヴァージョンはまたかなり人気になりビルボードポップチャートの7位とイージーリスニングチャートの1位に達した[2]。
カーペンターズはこの歌を最後のテレビ特集番組『Music, Music, Music!』のために録音した。リチャード・カーペンターはそれを彼らのアルバム『愛の軌跡〜ラヴラインズ』で「ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ」として正式に発表、彼の妹の死から6年後の1989年であった。この歌はまた彼らの1994年のセカンド・コンピレーション『Interpretations:カーペンターズ コレクション 25th Anniversary Celebration』 にも収録された。カーペンターはまたInterpretationsというVHSテープを発表し、『When I Fall in Love』ミュージックビデオが入っている。カントリー歌手ケニー・ロジャースは彼のヴァージョンを彼のラブソングのコレクションAlways and Foreverに収録した。
リック・アストリーのヴァージョン
リック・アストリーによるヴァージョンは、この歌のナット・キング・コールのヴァージョンの30周年記念発売と同時期にあたる1987年11月にリリースされた。このシングルにはイギリスのクリスマス・ナンバーワン・シングルにおける競争があり、ライバルのEMIはペット・ショップ・ボーイズの首位獲得のためにナット・キング・コールによるヴァージョンを再発売した[3][4]。これが影響してかペット・ショップ・ボーイズが首位を記録したのと引き換えに、リック・アストリーのバージョンは250,000枚以上の売れ行きを記録し、またBPIからのシルバー認定を獲得したにもかかわらず[5] イギリスでは2週間連続の2位が最高位であった。この際ナット・キング・コールのバージョンの再発売は4位に達した。
このシングルは両A面として発売され、両A面のもう1つの曲であるMy Arms Keep Missing Youは、ヨーロッパで独自に成功した。
チャート
年末チャート
年末チャート(1987年)
|
順位
|
全英シングルチャート[6]
|
50
|
年末チャート(1988年)
|
順位
|
ドイツ・シングルチャート
|
78
|
セリーヌ・ディオンとクライヴ・グリフィンのヴァージョン
セリーヌ・ディオンとクライヴ・グリフィンによるバージョンはロマンチック・コメディ『めぐり逢えたら』の主題歌として1993年6月28日にシングル発売された。邦題は「めぐり逢えたら・愛のテーマ」。1994年のグラミー賞(Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocal)にノミネートされ、同賞のBest Instrumental Arrangement Accompanying Vocalist(s) を受賞した。賞自体はデイヴィッド・フォスターとジェレミー・ラボックに贈られている。この歌はめぐり逢えたら サウンドトラック(アメリカでBillboard 200での1位と4百万枚以上の販売による4xプラチナ RIAA認定)と、後のディオンが1993年11月に発表したアルバム『ラヴ・ストーリーズ』の双方に収録されている[7]。
ミュージックビデオはドミニク・オーランドの監督により、カリフォルニア州ハリウッドで撮影された。
ニュージーランドでの22位、アメリカ合衆国での23位、オランダでの37位などいくつかの国ではトップ40に入った。特にアメリカのホット・アダルト・コンテンポラリーでは人気となり、最高6位を記録した。
1998年、アン・マレーはこの曲をセリーヌ・ディオンと共にライブ公演し、その模様がマレーのDVD『An Intimate Evening with Anne Murray...Live』に収録された。後に、このバージョンはマレーの2007年のアルバム『Anne Murray Duets: Friends & Legends』にも収録されている。
収録曲
世界版CDシングル
- 「めぐり逢えたら・愛のテーマ」 – 4:20
- 「イフ・アイ・ワー・ユー」 – 5:07
イギリス版CDマキシシングル
- 「めぐり逢えたら・愛のテーマ」 – 4:20
- 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
- 「アン・アフェア・トゥ・リメンバー」(インストゥルメンタル) – 3:30
チャート
録音のヴァージョン
脚注
- ^ ホイットバーン, ジョエル (1973年). Top Pop Records 1940–1955. Record Research
- ^ ホイットバーン, ジョエル (2002年). Top Adult Contemporary: 1961–2001. Record Research. pp. 144ページ
- ^ “The Ultimate Collection by Rick Astley”. itunes.apple.com. 2010年5月15日閲覧。
- ^ “Discography – When I Fall In Love”. www.rickastley.co.uk. 2010年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月15日閲覧。
- ^ “Certified Awards Search”. BPI. 2010年5月15日閲覧。
- ^ The Complete Book Of British Charts by Warwick/Kutner/Brown
- ^ The Colour of My Love Archived 2008年7月3日, at the Wayback Machine.. 1996年1月31日閲覧。
- ^ Australian Singles Chart
- ^ Lwin, Nanda (1999年). Top 40 Hits: The Essential Chart Guide. Music Data Canada. ISBN 1-896594-13-1
- ^ Top Singles – Volume 58, No. 13, October 9, 1993. 2010年5月16日閲覧。
- ^ Adult Contemporary – Volume 58, No. 12, October 2, 1993. 2010年5月16日閲覧。
- ^ Dutch Singles Chart
- ^ New Zealand Singles Chart
- ^ Billboard Hot 100
- ^ Hot Adult Contemporary Tracks
- ^ Top 40 Mainstream
関連項目
|
---|
スタジオ・アルバム | |
---|
コンピレーション・アルバム | |
---|
主な楽曲 | |
---|
関連項目 | |
---|
|
---|
|
スタジオアルバム |
|
---|
ライブアルバム | |
---|
ベストアルバム |
|
---|
映像作品 | |
---|
コンサートツアー | |
---|
レジデンシーショー | |
---|
関連項目 | |
---|
|