広岡勲(ひろおか いさお、1966年12月29日-)は、日本のジャーナリスト、新聞記者、大リーグ球団職員、学校法人学園理事、大学教員、専門学校役員、公益財団法人役員。
2020年1月1日現在、学校法人江戸川学園理事[1][2]、江戸川大学社会学部教授[2][3]、江戸川学園おおたかの森専門学校校長(旧:江戸川大学総合福祉専門学校)[2][4]、読売巨人軍社長付アドバイザー[2]、公益財団法人日本相撲協会理事補佐・危機管理担当を兼務する[2][3][4]。
日本エッセイスト・クラブ会員。
来歴・人物
東京都大田区出身[5]。早稲田中学校、早稲田高等学校を経て[5]、1991年、米国ハワイ州ハワイ・パシフィック大学社会科学部(Bachelor of Arts in the Social Sciences)卒業[5]。2002年、ニューヨーク市立大学大学院(リベラルスタディーズ研究科)修士課程(Master of Arts in Liberal Studies)修了[2][3][4]。2017年、慶應義塾大学大学院(健康マネジメント研究科)博士課程退学[2][4]。2020年1月1日現在、千葉工業大学大学院(社会システム科学研究科)博士課程在籍[6]。2023年、博士号(工学)を取得。
1991年、報知新聞社に入社[5][7]。編集局編集企画室では芸能・社会問題を扱う特別取材班記者、編集局運動第一部では8年間、読売巨人軍担当[7]として長嶋茂雄、松井秀喜番記者などを歴任した[3]。2002年11月、事業局へ異動。2002年12月31日、報知新聞社を退職した[7]。
2003年1月、松井秀喜の求めに応じて、ニューヨーク・ヤンキースへ入団[8]。大リーグでは日本人初となる球団広報に就任した[9]。2005年1月、球団広報兼環太平洋担当となり[9][10]、2010年12月、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへ移籍[11]。その後、2011年12月、オークランド・アスレチックス[12]、2012年5月、タンパベイ・レイズで球団広報兼環太平洋担当[13]として、のべ4球団、10年間に亘り、大リーグに在籍し同氏を支えた[3][6]。2013年1月、WBC日本代表(大リーグ機構)統括広報[14]に就任した。
2010年10月、財団法人日本相撲協会の第11代理事長、放駒輝門親方(元大関、魁傑)から招聘され、広報部特別アドバイザーに就任[15]。2011年10月、総合アドバイザー[16]。2016年1月、公益財団法人日本相撲協会の第13代理事長、八角信芳親方(元横綱、北勝海)から招聘され、理事長付アドバイザーに就任[17]。2016年6月、理事会に於いて「理事補佐・危機管理担当」を委嘱され[18]、現在に至る。
2013年4月、読売巨人軍球団代表付アドバイザーに就任[19]。2017年4月、社長付アドバイザーとして、現在に至る[2][6]。
2013年4月、教員公募により江戸川大学社会学部経営社会学科准教授(スポーツビジネスコース)に就任[20]。2015年、社会学部経営社会学科教授[1][2][3]、2016年、社会学部現代社会学科教授(レジャー・スポーツマネジメントコース)[1][2]、2017年、広報室長[7]、フットボールクラブ部長[7]、江戸川学園おおたかの森専門学校校長就任[21][22][23]、東京五輪・パラリンピック広報局を経て、江戸川学園評議員[1]。2019年、江戸川学園理事[1][2]。学園危機管理室室長、法人事務局局長に就任。
2024年、江戸川大学副学長に就任。巨人、日本相撲協会の要職も兼任する[24]。
著書(単著/共著/構成/監修/翻訳)・講演
著書(単著)
著書(共著・構成・監修・翻訳)
講演
特筆すべきエピソード
- 松井秀喜から「イサオちゃん」と呼ばれている[35]。
- 2005年に松井秀喜が第1回ワールド・ベースボール・クラシックを辞退した際、日本国内で松井に対しバッシングが起きた事に対して「広報担当者である僕の失敗だったと思っています」と答えており、日本とアメリカではWBCに対する受け止め方に差があったとしている。また広岡は松井がWBCの日本代表監督の王貞治にあてた便箋による15枚の手紙を王に直接届けている。松井の第2回WBC辞退に関しては「(前回大会の辞退と)同じ轍を踏まないように、今回は松井より先に帰国して情報を収集し、国内の空気や流れを読んで、タイミングを図って発表した」と語っている[36]。
- 2013年の東スポエターティンメント賞特別賞を受賞した松井のメッセージを代読[37]するなど、松井からの信頼は厚い。オフには松井やスポーツ紙の記者と草野球を楽しんでいる[38]。
- 長嶋茂雄が全幅の信頼を寄せる人物である[39][40][41]。
- 2017年11月30日、東京・墨田区の両国国技館で開かれた公益財団法人日本相撲協会の理事会に於いて、当時理事だった貴乃花親方の言葉を遮り、傍若無人な態度を批判した[42]。
脚注
- ^ a b c d e “江戸川学園組織図、役員”. 江戸川学園HP. 2019年4月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “元ヤ軍広報広岡氏が明かすジーター氏の素顔”. サンケイスポーツ. 2020年1月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “松井氏の専属広報、江戸川大教授就任へ”. スポーツニッポン. 2013年3月10日閲覧。
- ^ a b c d “日本人初の大リーグ球団広報 広岡氏が専門学校校長に”. 日本経済新聞. 2017年4月2日閲覧。
- ^ a b c d “学研出版サイト”. 学習研究社. 1998年6月25日閲覧。
- ^ a b c “スポーツにおけるビジネス視点を学ぶ、Sports Business College”. 「Number」文藝春秋社. 2018年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e “江戸川大学教員紹介”. 江戸川大学HP. 2020年1月1日閲覧。
- ^ “栗村智「朝のひとりごと」”. ニッポン放送HP. 2008年9月23日閲覧。
- ^ a b “メディアに学ぶメディア対応と広報流儀(2)元松井秀喜の専属広報「危機が本領発揮の時」”. 「広報会議」宣伝会議デジタルマガジン. 2013年10月号閲覧。
- ^ “メディアに学ぶメディア対応と広報流儀(4)球団の“品格”とは何か”. 「広報会議」宣伝会議デジタルマガジン. 2013年10月号閲覧。
- ^ “「松井番」広岡広報もエンゼルス“移籍”!”. スポーツニッポン. 2009年12月23日閲覧。
- ^ “松井バット火噴かずもクラブハウスで火事”. 日刊スポーツ. 2011年7月2日閲覧。
- ^ “連帯~松井秀喜~ NHKスポーツオンライン 高橋洋一郎”. Matsui’s Space. 2012年7月9日閲覧。
- ^ “松井氏元パートナー広岡氏がWBC広報就任”. 日刊スポーツ. 2013 年2月13日閲覧。
- ^ “エ軍広報広岡勲氏、日本相撲協会の広報部特別アドバイザー就任”. 日刊スポーツ. 2010年10月19日閲覧。
- ^ “ア軍広報広岡勲氏、日本相撲協会の総合アドバイザー就任”. 日刊スポーツ. 2011年10月19日閲覧。
- ^ “相撲協会理事長付アドバイザーに松井秀喜氏の元広報就任”. 朝日新聞. 2016年1月5日閲覧。
- ^ “広岡氏が日本相撲協会理事補佐に”. スポーツニッポン. 2016年5月26日閲覧。
- ^ “元松井氏広報の広岡氏、巨人アドバイザー就任”. スポーツニッポン. 2013年4月4日閲覧。
- ^ “松井氏の元専属広報、江戸川大准教授就任へ”. スポーツニッポン. 2013年3月10日閲覧。
- ^ “松井秀喜氏の元“専属広報”広岡勲氏、江戸川大学総合福祉専門学校の校長就任”. Full-Count. 2017年4月2日閲覧。
- ^ “元ヤンキース広報担当・広岡氏が流山の専門学校の校長に”. 産経新聞. 2017年4月2日閲覧。
- ^ “新たなキャリア、広岡勲教授が江戸川大学総合福祉専門学校の校長に就任”. 毎日新聞. 2017年5月19日閲覧。
- ^ “元ヤンキース広報・広岡勲氏、江戸川大副学長に就任 「イチロー、松井秀喜、大谷翔平を超えるような人材を育てていきたい」”. 中日新聞. 2024年4月1日閲覧。
- ^ “県和歌山高発表会:「ドリームつかんで」 ヤンキース広報・広岡さんが講演”. 毎日新聞. 2010年1月21日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “授業改善研究大会の全体後援会に広岡氏を招聘”. 那珂川市立那珂川北中学校HP. 2016年10月1日閲覧。
- ^ “現代社会学科広岡勲教授、私立昭和第一高等学校(東京都文京区・本郷)で講演”. 江戸川大学HP. 2016年12月13日閲覧。
- ^ “現代社会学科広岡勲教授、私立駒込高等学校(東京都文京区・駒込)で講演”. 江戸川大学HP. 2017年1月27日閲覧。
- ^ “現代社会学科広岡勲教授、私立関東第一高等学校(東京都・江戸川区)で講演”. 関東第一高等学校HP. 2018年1月26日閲覧。
- ^ “現代社会学科広岡勲教授、1年生進路講話で講演”. 岩倉高等学校HP. 2018年1月19日閲覧。
- ^ “現代社会学科広岡勲教授、進路行事で講演”. 東京都教育委員会、都立青井高等学校HP. 2018年3月16日閲覧。
- ^ “「第22回 全国大会 スポーツと観光」基調講演”. 日本国際観光学会. 2018年10月27日閲覧。
- ^ “OBで協会理事補佐の広岡氏が、母校生徒を前に両国国技館の教習所にて講演”. 早稲田中学校・高等学校HP. 2019年1月17日閲覧。
- ^ “広報室長の広岡教授が国立研究開発法人「海洋研究開発機構」(JAMSTEC)で特別講演”. 江戸川大学HP. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “松井「90秒後の豹変」…広岡勲氏(下)”. ZAKZAK. 産経デジタル. 2016年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月25日閲覧。
- ^ “WBC、松井の本音は「出場」だった…広岡勲氏(上)”. ZAKZAK. 産経デジタル. 2016年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月25日閲覧。
- ^ “松井秀喜が草野球の強豪たけし軍団に挑戦状”. 東京スポーツ. 2013年2月26日閲覧。
- ^ “あれっ、松井秀? 草野球にファン200人大興奮”. サンケイスポーツ. 2005年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年12月5日閲覧。
- ^ “長嶋監督が松井秀を激励、試合中、ヤ軍広報に国際電話”. 朝日新聞. 2004年7月16日閲覧。
- ^ “プロ野球「キャンプ地獄耳」(4)満を持してミスターが出馬”. アサ芸プラス. 2012年3月9日閲覧。
- ^ “広岡アドバイザーと大相撲の取り組みを見つめる長嶋茂雄終身名誉監督”. スポーツニッポン. 2011年11月17日閲覧。
- ^ “沈黙の貴乃花がタニマチに明かした「本当のワルは白鵬」「私は完全にハメられた」”. ディリー新潮. 2017年12月21日閲覧。
外部リンク