市井 昌秀(いちい まさひで、1976年4月1日 - )は、日本の映画監督。富山県射水市出身。妻は女優の市井早苗(旧:今野早苗)。
来歴・人物
富山県立富山中部高等学校、関西学院大学卒業。漫才グループ「髭男爵」の元メンバー[1] で、大学在学中からお笑い芸人を目指して活動していた。「髭男爵」以前には笑い飯の哲夫とのコンビ「スキップ」の初代ツッコミを担当していた[2]。東京NSC3期生だが、中退している。
その後、劇団東京乾電池の研究生を経て、映画学校のENBUゼミナールに入学し映画製作を学ぶ。2004年にゼミナールを卒業、その後の長編2作が立て続けに映画祭の賞を受賞し注目を集める。
2019年、妻の早苗との共同名義「市井点線」で小説『台風家族』を発表し、5月22日にキノブックスより発売。なお、同作品は同年6月に自身が監督・脚本を務めた映画版が公開予定だったが、出演俳優の新井浩文が2月に強制性交罪で起訴された影響で公開が延期された[3]。映画版の公開自体が危ぶまれたものの、同年9月より期間限定での公開となった[4]。
監督作品・受賞歴
映画
- 房総(2004年/DV/カラー/25分)
- 隼(2005年/DV/カラー/73分)
- 第28回ぴあフィルムフェスティバル(2006年)準グランプリ&技術賞[5]
- 香港アジア映画祭(2007年)コンペティション部門「New Talent Award」グランプリ
- 第30回ぴあフィルムフェスティバル(2008年)グランプリ&技術賞&Gyao賞[6]
- 第13回釜山国際映画祭(2008年)新人監督作品コンペティション部門最高賞(ニュー・カレンツ・アワード)[7]
- 第59回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門正式出品
- 第54回日本映画監督協会新人賞
テレビドラマ
- 第52回ギャラクシー賞 奨励賞[10]
- 平成27年日本民間放送連盟賞 テレビドラマ部門 優秀賞[11]
- 東京ドラマアウォード2015 単発ドラマ部門・優秀賞[12]
PV
脚注
- ^ 時事ドットコム「髭男爵 元メンバーの栄誉に「髭男爵をやめてよかった…」」2008年10月11日
- ^ 「笑い飯全一冊」 ISBN 978-4-8470-1920-3 哲夫一万二千字インタビュー より
- ^ “構想12年 「台風家族」市井監督「小説も映画も“我が子”」”. Sponichi Annex. (2019年5月23日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/05/23/kiji/20190523s00041000235000c.html 2019年6月1日閲覧。
- ^ a b “草なぎ剛×市井昌秀監督「台風家族」9月6日に劇場公開決定! “再編集なし”で上映へ”. 映画.com. (2019年8月2日). https://eiga.com/news/20190802/14/ 2019年8月13日閲覧。
- ^ PFF2006年各賞
- ^ PFF2008年各賞
- ^ AFPBB News「釜山国際映画祭、市井昌秀監督の『無防備』が最高賞受賞」2008年10月11日
- ^ “中島裕翔、初の恋愛映画主演!「僕らのごはんは明日で待ってる」ヒロインは新木優子”. 映画ナタリー (2016年2月1日). 2016年2月1日閲覧。
- ^ “セクゾ佐藤勝利&橋本環奈W主演、小説「ハルチカ」シリーズを実写映画化”. 音楽ナタリー (2016年3月17日). 2016年3月17日閲覧。
- ^ “第52回(2014年度)”. ギャラクシー賞. NPO法人 放送批評懇談会. 2022年3月26日閲覧。
- ^ “テレ東『家、ついて行ってイイですか?』最優秀賞 レギュラー化に追い風”. ORICON (2015年9月18日). 2015年9月18日閲覧。
- ^ “『天皇の料理番』が4冠獲得 「東京ドラマアウォード2015」”. ORICON STYLE (2015年10月21日). 2015年10月21日閲覧。
外部リンク
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2020年代 | |
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受賞年は表示年の翌年。「※」は奨励賞。 |