『巨乳ハンター』(きょにゅうハンター)は、安永航一郎によるギャグ漫画。「週刊少年サンデー」(小学館)に1989年16号より掲載された(終盤は「週刊少年サンデー増刊号」に掲載)。第1話は読み切りとして書かれたが、その後シリーズ化され、連載という形になった。
単行本は、右乳篇、左乳篇の全2巻で刊行されており、右乳篇が1巻に相当する。 1990年には少年サンデー3月20日増刊号として、巨乳ハンター特集号が発売され、安永の顔写真が掲載されている。
安永の同人誌『野蛮ゲリオン』で、『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレーが巨乳ハンターとして活躍する話を書いている。風景には、福岡サンパレスと、近くにあるバス停「石城町」、福岡ダイエーホークスをもじった「平和台ポークス」(本拠地は平和台球場だった)、姪浜七丁目など福岡市各所が描かれている。
2019年10月、新作の「巨乳ハンターG」(前後編)が「サンデーうぇぶり」上で公開された。
あらすじ
女子高生の恭塚まさ子は、容姿端麗、学業優秀、運動万能、裁縫も得意だが、貧乳である事が原因で、巨乳好きの板東英次に振られてしまう。まさ子は怒りを燃やし、保健室から「全校女生徒巨乳リスト」を盗み出す。巨乳への(逆)恨みから、巨乳の女生徒達の「パイ拓」を取るために、まさ子は貧乳に肉まんを詰め込み、巨乳ハンターへと変身する。
登場人物
芸能人や相撲力士の名前をもじっている(カッコ内は名前のモデル)。
- 恭塚まさ子(京塚昌子)
- 本作の主人公。巨乳コンプレックスが高じ、巨乳ハンターとなった。
- 板東英次(板東英二)
- まさ子が想いを寄せていた男子生徒。巨乳が好きで貧乳は眼中にない為、まさ子を相手にしなかった。
- 笠城しづ子(笠置シヅ子)
- 恭塚まさ子の友人。貧乳。
単行本・副題
サブタイトルは、人気作品を巨乳に絡めたもの。「エイチマンIV」は安永の『エイチマン』とのコラボレーション。なお、『巨乳ハンター』と言うタイトルは、『刑事ハンター』が元ネタであるという。右乳篇の表紙には「乳」、左乳篇には「巨」の文字が大きく書かれており、左右を並べると「巨乳」となる。なお、裏表紙は、それぞれの文字を裏側から見た状態になっている。
右乳篇(第1巻)少年サンデーコミックス スペシャル ISBN 4-09-122861-5 1990年11月15日
巻末に「余談」の題で4コマ漫画が書き足されている。ネタは、オリジナルビデオ、『陸軍中野予備校』第6巻、『天と地と』のパロディ(『天と乳と』)など。
左乳篇(第2巻)少年サンデーコミックス スペシャル ISBN 4-09-122862-3 1991年1月15日
巻末に、『ナイジェル=マンセル[1]物語』が書き足されている(『ウルトラセブン』最終回のパロディもある)。
オリジナルビデオ
実写オリジナルビデオ作品。
- 巨乳ハンター
- 1990年4月25日販売。製作・発売は東北新社、販売はビデオ・グラフ。定価12,000円(税別)。
スタッフ:
- 監督・脚本:渡辺寿
- 製作:真木太郎
- 制作プロデューサー:竹本克明
- 音楽:小川洋一
- 撮影:阿部淳
- 照明:井上富夫
- 録音:芦原邦雄(サウンドライズ)
- 美術:山崎輝(山崎美術)
- 特殊美術:松山仁、杉本末男(MOBY DICK)
- 編集:奥原茂
- ネガ編:藤山伊世子
- 助監督:竹下昌男
- 監督助手:徳永斉、竹之内努
- 撮影助手:大木純男、矢田美宏
- 照明助手:江口和人、佐野誠、山木眞生、松岡慶子
- 録音助手:大井徹、村上洋裕(サウンドライズ)
- 編集助手:堀口正則
- 選曲:合田豊(ゴリラ・2)
- 効果:渡部健一(東洋音響カモメ)
- 記録:江原千登勢
- 装飾:栗原牧子
- 特効:LATHE
- CG:聖咲奇、時矢利昌
- スタイリスト:上野真利子、佐々木美由紀
- ヘアーメイク:岡野千江子、田代恵子
- 製作宣伝:大沢信博
- 製作主任:高橋憲行
- 製作進行:塚内裕子、野崎哲司
キャスト:
- 巨乳ハンター2 アドベンチャー・サマー
- 1990年12月25日販売。
スタッフ:
脚注