島田市(しまだし)は、静岡県の中部、大井川の両岸に位置する都市。
概要
江戸時代では東海道の宿場町として盛えた。市内を流れる大井川は、江戸の防衛上の理由から架橋を禁止されたため人足による川越制度が敷かれた。
1879年(明治12年)に蓬萊橋が架けられるまで、この制度は続けられた。
箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川
—箱根馬子唄
の一節が有名で、川止め(雨などで川越が禁止される事)の時、両岸の嶋田宿と金谷宿は、「さながら江戸のよう」な賑わいを見せた。
戊辰戦争の後、幕藩体制の崩壊に伴って失業した将軍警護隊たちは、市南部の初倉・金谷地区から遠江国の一部(牧之原市や菊川市)に渡って広がる牧之原台地の開墾を始め、これによって現在、牧之原台地は全国有数の大茶園地帯となっている。
また文金高島田や島田髷の発祥地であり、髷に因み「島田髷まつり」が開かれる。
大井川鐵道のSLや蓬萊橋といったロケーションなどから、江戸時代〜戦後の高度成長期に時代設定されているドラマや映画のロケでよく使用される[1]。
都市情報
2015年より、地球上でもっとも緑茶を愛する街として、市民参加型シティプロモーション「島田市緑茶化計画」を推進している[2]。
地理
位置
島田市は静岡県の中部、志太平野に位置する。
駿河国と遠江国の境界線でもある大井川沿いの駿河川側に位置するため、自然地理的にも人文地理的にも島田市が東西の境界線となっており、島田市から西と東では地形地質も食文化も大きく異なっている。
地形
山岳
- 主な山
河川
- 主な川
- 大井川
- 大津谷川
- 伊太谷川
- 伊久美川
- 湯日川
- 大代川
- 栃山川など。
湖沼
- 主な湖
人口
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島田市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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島田市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 島田市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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島田市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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96,613人
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1975年(昭和50年)
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98,998人
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1980年(昭和55年)
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100,519人
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1985年(昭和60年)
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102,086人
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1990年(平成2年)
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103,149人
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1995年(平成7年)
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103,490人
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2000年(平成12年)
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102,585人
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2005年(平成17年)
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102,108人
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2010年(平成22年)
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100,276人
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2015年(平成27年)
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98,112人
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2020年(令和2年)
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95,719人
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総務省統計局 国勢調査より
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隣接自治体・行政区
- 静岡県
地域
島田地区
- 島田(しまだ)地区
- 旭(あさひ):一丁目~三丁目
- 稲荷(いなり):一丁目~四丁目
- 扇町(おうぎちょう)
- 大井町(おおいちょう)
- 大川町(おおかわちょう)
- 大津通(おおつどおり)
- 御仮屋町(おかりやちょう)
- 河原(かわら):一丁目・二丁目
- 祇園町(ぎおんちょう)
- 幸町(さいわいちょう)
- 栄町(さかえちょう)
- 新田町(しんでんちょう)
- 新町通(しんまちどおり)
- 高砂町(たかさごちょう)
- 中央町(ちゅうおうちょう)
- 中河町(なかがわちょう)
- 中溝(なかみぞ):四丁目
- 中溝町(なかみぞちょう)
- 旗指(はっさし)
- 宝来町(ほうらいちょう)
- 本通(ほんとおり):一丁目~七丁目
- 松葉町(まつばちょう)
- 三ッ合町(みつあいちょう)
- 南(みなみ):一丁目・二丁目
- 宮川町(みやがわちょう)
- 向島町(むかいじまちょう)
- 向谷(むくや):一丁目~四丁目
- 向谷元町(むくやもとまち)
- 元島田(もとしまだ)
- 元島田東町(もとしまだひがしちょう)
- 柳町(やなぎまち)
- 横井(よこい):一丁目~四丁目
- 若松町(わかまつちょう)
- 伊久美(いくみ)地区
- 大津(おおつ)地区
- 大草(おおくさ)
- 尾川(おがわ)
- 落合(おちあい)
- 千葉(ちば)
- 野田(のだ)
- ばらの丘(ばらのおか):一丁目・二丁目
- 大長(おおなが)地区
- 伊太(いた)
- 鵜網(うあみ)
- 神座(かんざ)
- 身成(みなり)
- 初倉(はつくら)地区
- 井口(いぐち)
- 大柳(おおやなぎ)
- 大柳南(おおやなぎみなみ)
- 岡田(おかだ)
- 阪本(さかもと)
- 月坂(つきざか):一丁目・二丁目
- 中河(なかがわ)
- 船木(ふなき)
- 牧之原(まきのはら)
- 南原(みなみはら)
- 湯日(ゆい)
- 六合(ろくごう)地区
- 阿知ケ谷(あちがや)
- 御請(おうけ)
- 岸(きし)
- 岸町(きしちょう)
- 高島町(たかじまちょう)
- 道悦(どうえつ):一丁目~五丁目
- 道悦島(どうえつじま)
- 東光寺(とうこうじ)
- 東町(ひがしちょう)
- 細島(ほそじま)
金谷地区
- 牛尾(うしお)
- 大代(おおじろ)
- 金谷東(かなやあずま):一丁目・二丁目
- 金谷泉町(かなやいずみちょう)
- 金谷扇町(かなやおうぎちょう)
- 金谷上十五軒(かなやかみじゅうごけん)
- 金谷金山町(かなやきんざんちょう)
- 金谷栄町(かなやさかえちょう)
- 金谷坂町(かなやさかまち)
- 金谷猪土居(かなやししどい)
- 金谷清水(かなやしみず)
- 金谷下十五軒(かなやしもじゅうごけん)
- 金谷城山町(かなやしろやまちょう)
- 金谷新町(かなやしんまち)
- 金谷田町(かなやたまち)
- 金谷代官町(かなやだいかんちょう)
- 金谷天王町(かなやてんのうちょう)
- 金谷中町(かなやなかまち)
- 金谷二軒家(かなやにけんや)
- 金谷根岸町(かなやねぎしちょう)
- 金谷富士見町(かなやふじみちょう)
- 金谷古横町(かなやふるよこちょう)
- 金谷本町(かなやほんまち)
- 金谷緑町(かなやみどりちょう)
- 金谷南町(かなやみなみちょう)
- 金谷都町(かなやみやこちょう)
- 金谷宮崎町(かなやみやざきちょう)
- 神尾(かみお)
- 神谷城(かみやしろ)
- 菊川(きくがわ)
- 切山(きりやま)
- 佐夜鹿(さよしか)
- 志戸呂(しとろ)
- 島(しま)
- 高熊(たかくま)
- 竹下(たけした)
- 番生寺(ばんしょうじ)
- 福用(ふくよう)
- 牧之原(まきのはら)
- 横岡(よこおか)
- 横岡新田(よこおかしんでん)
川根地区
- 川根町家山(かわねちょういえやま):明ケ平(あけだいら)、市井平(いちいだいら)、市場中部(いちばちゅうぶ)、市場東部(いちばとうぶ)、市場北部(いちばほくぶ)、牛代(うしんしろ)、大和田(おおわだ)、切山(きりやま)、雲見(くもみ)、越地(こえじ)、塩本(しおもと)、下大和田(しもおおわだ)、栃下(とちした)、西向(にしむき)、祢宜島(ねぎしま)、前山(まえやま)、峯(みね)、山河原(やまがわら)、湯島(ゆじま)、両現(りょうげん)
- 川根町上河内(かわねちょうかみごうち)
- 川根町笹間上(かわねちょうささまかみ):粟原(あおばら)、石上(いしがみ)、出本(いずもと)、臼平(うすだいら)、日掛(ひかけ)、久野(ひさの)、二俣(ふたまた)
- 川根町笹間下(かわねちょうささましも):桑ノ山(くわのやま)、ケイノウ、高日向(たかひなた)、竹島(たけじま)、日向(ひなた)、三並(みならび)
- 川根町笹間渡(かわねちょうささまど):村上(むらかみ)
- 川根町葛籠(かわねちょうつづら):石風呂(いしぶろ)、倉平(くらだいら)
- 川根町抜里(かわねちょうぬくり)
- 川根町身成(かわねちょうみなり):一色(いっしき)、北(きた)、久奈平(くなだいら)、渡島(どじま)、中河内(なかごうち)、原八坂(はらやさか)、堀之内(ほりのうち)
歴史
ウィキソースに
島田市設置の内務省告示文があります。
近世
- 安土桃山時代
- 江戸時代
- 天領(幕府直轄領)として島田陣屋(島田代官所)が設置される[3]。
近代
- 明治時代
- 昭和時代
現代
- 昭和時代
- 平成時代
政治
行政
市長
- 歴代市長
代 |
氏名 |
就任日 |
退任日 |
備考
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初代 |
桜井勝郎 |
2005年5月29日 |
2013年5月28日 |
旧島田市長
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2代 |
染谷絹代 |
2013年5月29日 |
現職 |
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役所
- 市役所
都市基盤整備
- 島田駅周辺整備:南口設置計画が進行中
- 中心市街地区画整理:商店街の区画整理事業
市章
市章は、島田市の「S」の字をかたどり、東海道の中心から全国に広がる躍動感あふれるデザインである。青は大井川を、緑はお茶を表し、豊かな自然をイメージしている。
市旗
地色が緑色で、市章が白抜きとなっている。
島田市民憲章
さやかなる大井川越すに越されぬは昔のこと 今では 心の架け橋が市民を結ぶ
山並みに汽笛が響き お茶香る 健やかなくらし
尊敬・信頼・感謝のもとに みんなで幸せ分かち合うまち 島田市
歴史と伝統を重んじ 明日への飛躍を願いながら
思いやりにあふれる 誰にでも優しいまちづくりを目指し
わたしたちは ここに市民憲章を謳う
わたしたち島田市民は
しぜん 文化 そして 人権を 尊びます
まつり スポーツ そして 子育てを 楽しみます
だれもが 歴史 産業 そして 協働を 讃えます
しごと 学習 そして 健康 づくりに 励みます
みんなで創 ります わたしたちのふるさと わたしのまち島田
(2015年11月1日制定)
議会
市議会
- 島田市議会
- 定数:20名
- 任期:2017年(平成29年)5月29日 - 2021年(令和3年)5月28日[5]
- 議長:紅林貢(きょうどう島田)
- 副議長:曽根嘉明(魁しまだ)
会派名 |
議席数 |
議員名
|
きょうどう島田 |
5 |
山本 孝夫、伊藤 孝、福田 正男、森 伸一、横山 香理
|
さきがけ島田 |
3 |
曽根 嘉明、村田 千鶴子、平松 吉祝
|
創造島田 |
2 |
清水 唯史、藤本 善男
|
清風会 |
3 |
大村 泰史、齊藤 和人、佐野 義晴
|
嶋友会 |
4 |
河村 晴夫、大石 節雄、大関 衣世、杉野 直樹
|
無会派 |
1 |
桜井 洋子
|
計(欠員2) |
18 |
|
※2014年(平成26年)12月4日、河原崎聖が次期県議選に出馬することを表明[6]。その後、辞職。
※2015年(平成27年)2月26日、冨澤保宏が酒気帯び運転をしたとして島田署から事情聴取を受ける[7]。冨澤は辞職願を提出した。
県議会
- 静岡県議会
- 選挙区:島田市・榛原郡北部選挙区
- 定数:2名
- 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2024年(令和5年)4月29日[5]
氏名 |
会派名 |
当選回数
|
伊藤育子 |
自民改革会議 |
3
|
大池幸男 |
ふじのくに県議団 |
2
|
※2014年(平成26年)4月4日現在。
国会
- 衆議院
出先機関・施設
施設
警察
- 本部
消防
- 本部
- 消防署
- 島田消防署
- 六合出張所
- 初倉出張所
- 金谷出張所
- 川根南出張所
- 川根北出張所
医療・福祉
- 主な病院
郵便局
- 主な郵便局
図書館
- 島田市立島田図書館
- 島田市立金谷図書館
- 島田市立川根図書館
文化施設
- 博物館
運動施設
対外関係
姉妹都市・提携都市
国内
- 姉妹都市
海外
- 姉妹都市
- 友好都市
経済
- 産業人口:41,087人(旧島田市。2000年国勢調査)
第一次産業
農業
第二次産業
工業
- 製造業
第三次産業
商業
- 主な商業施設
拠点を置く企業
情報・生活
マスメディア
中継局
ライフライン
上下水道
電信
- 市外局番
処理施設
- 火葬場
- 島田市立島田市斎場
- 火葬炉3基 汚物炉1基 この汚物炉を使用してペットの火葬を引き受けている。
- 島田市立静浄苑(旧金谷町立)
教育・研究機関
高等専修学校
専修学校
- 市立
高等学校
- 県立
- 私立
中学校
- 国立
- 市立
小学校
- 市立
幼児教育
認定こども園
幼稚園
(私立幼稚園は、静岡県私立幼稚園振興協会加盟の園のみ掲載)
保育所
(認可保育所のみ掲載)
特別支援学校
- 県立
障害者支援施設
交通
空路
空港
鉄道
市の中心となる駅:島田駅
新幹線
鉄道路線
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 大井川鐵道(大鉄)
-
バス
路線バス
道路
高速道路
- 中日本高速道路(NXCO中日本)
国道
県道
- 主要地方道
- 一般県道
道の駅
旧街道
観光
名所・旧跡
- 城郭
- 神社
- 寺院
- 宿場町
- 史跡
観光スポット
- 島田市ばらの丘公園
- 茶の都ミュージアム(旧お茶の郷)
- 牧之原公園
- 桜トンネル
- 大井川鐵道(SL)
- KADODE OOIGAWA
- 温泉・銭湯
文化・名物
祭事・催事
名産・特産
スポーツ
野球
サッカー
島田市出身の人物一覧
歴史的人物
学者
映画監督
音楽家
アナウンサー
スポーツ選手・関係者
芸能人
画家
議員
島田市に関係の深い人物
脚注
外部リンク
行政
産業
観光
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高等教育機関 |
大学院大学 | |
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大学 | |
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短期大学 | |
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専門職大学 | |
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専門職短期大学 | |
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高等専門学校 | |
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地方自治体 | |
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公共的団体(正会員) | |
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公共的団体(準会員) | |
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私企業(準会員) | |
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公共的団体 私企業(賛助会員) |
- 公益社団法人静岡県国際経済振興会
- 公益財団法人静岡県国際交流協会
- 岸本工業(株)
- (株)オレンジハウス
- (株)SBSコミュニケーションズ
- (株)静鉄アド・パートナーズ
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関連項目 | |
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