岩崎通信機株式会社(いわさきつうしんき)は、情報通信、印刷システム、電子計測分野における機器製造及び商品サービスの提供を主に手がけている電機メーカー。略称は「岩通」(いわつう、IWATSU)。 三水会とその後身社長会である水曜会およびみどり会の会員企業[3][4]で三和グループに属しており、いわゆる電電ファミリー。
1938年(昭和13年)創業という歴史を誇り、日本電信電話公社(現・日本電信電話)との関係が強い。サクサホールディングス、NECプラットフォームズ、ナカヨとともに、電電ファミリーの一角としてNTTグループに電話交換機などの通信機器を納入しており、通信機器メーカー全体としては中堅の地位にある。
主に中小企業向けの電話交換機や情報通信機器、コンタクトセンタソリューション、印刷関連機器(電子製版機器)及び電子計測機器を手がける。また電子計測分野では、アナログオシロスコープが過去に国内トップシェアであったことで有名。年配の技術者や大学教授などがオシロスコープのことを「シンクロスコープ」と呼ぶのは、かつて岩通のアナログオシロスコープの商品名が「シンクロスコープ」であった名残りである。
本社は東京都杉並区久我山にあり、最寄り駅は京王井の頭線の久我山駅。駅から会社までの通りは岩通通り商店街といい、小規模な企業城下町を形成している。また上記のとおり「みどり会」加盟企業であり、在阪都銀であった旧三和銀行が大口取引先である岩通に対応するため久我山支店(現・三菱UFJ銀行久我山支店)を設置していた。
なお、社名が同じ「岩崎」で同業種の東証プライム上場企業である岩崎電気は、創業者が兄弟の関係であるが資本関係はない[5]。
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