山﨑 謙吾(やまさき けんご、1992年7月30日 - )は、茨城県出身の陸上競技選手。専門は400mで46秒00の自己ベストを持つ。2013年モスクワ世界選手権男子4×400mリレーの日本代表。
経歴
茨城県出身。血液型はAB型。北茨城市立中郷第一小学校、北茨城市立中郷中学校、埼玉栄高等学校、日本大学(文理学部体育学科)卒業。モンテローザを経て、現在はヤマダ電機所属。
高校生時代まで
小中学校時代はサッカー部に所属[2]。中学校時代に校内の陸上大会400mで優勝すると、市の大会、県北の大会、県の大会でも優勝。全日中の参加標準記録(52秒14)を切ることはできなかったが、関東大会に出場して5位入賞を果たした。全国の舞台はジュニアオリンピックで経験(予選敗退)。中学時代の自己ベストは関東大会予選でマークした50秒80[3]。
2008年、本格的に陸上競技を始める決意をし、埼玉の名門埼玉栄高校に進学。1年時は県大会400m準決勝で敗退し、インターハイには出場できなかった。1年目の自己ベストは50秒24[3]。
2009年、インターハイの10日前に行われた国体予選400mにおいて、今季高校ランク1位および自身初の46秒台となる46秒93をマーク[4][3]。インターハイでは400mを46秒83の自己ベストで制すると[4]、アンカーを務めた4×400mリレーは埼玉県勢初の優勝に貢献し、大会2冠を達成した[5]。10月には国体少年A400mを46秒94で制し、高校2冠を達成[6]。「来年のための経験に」と日本ユース選手権ではなく日本ジュニア選手権に出場すると、400m決勝で今季4度目の46秒台となる46秒98をマークし、2位に0秒46の差をつける完勝で高校3冠を飾った[7]。
2010年、日本選手権400mに男子高校生でただ一人の出場を果たした[8]。日本選手権は予選敗退に終わったが、インターハイ400mで史上5人目となる連覇を達成[8]。国体は3位に終わり2年連続の高校3冠は逃したが、日本ジュニア選手権は制して高校2冠を達成した。
大学生時代
2011年、日本大学(文理学部体育学科)に進学。
2013年、高校以来2度目の出場となった6月の日本選手権400mで46秒00の自己ベストをマークして2位に入るも、モスクワ世界選手権の参加標準記録は切れなかった。しかし、7月のアジア選手権4×400mリレーで日本代表(石塚祐輔、金丸祐三、渡邉和也、廣瀬英行)が参加標準記録を突破。日本陸連がモスクワ世界選手権の4×400mリレーに選手を派遣することを決めたため、日本代表に選出された[9]。8月のモスクワ世界選手権4×400mリレーに日本代表ただ一人の学生選手として出場し、日本代表(山﨑謙吾、金丸祐三、廣瀬英行、中野弘幸)の1走を務めた。結果は3分02秒43の1組4着で、決勝に着順で進出できる組2着以内に入れず、タイムでも拾われず全体10位の予選敗退に終わった[10]。9月の日本インカレ400mを制し、大学生になって初の全国タイトルを獲得した[11]。
2014年、3月のソポト世界室内選手権4×400mリレーで負傷。この時から長い怪我との付き合いが始まった[12]。
社会人時代
2015年、4月にモンテローザに入社し、同社陸上競技部に所属。
2016年、所属するモンテローザ陸上競技部が2017年3月31日付で廃部されることが8月に発表された[13]。これに伴い、9月末日付でモンテローザを退社した[14]。
2017年、4月にヤマダ電機陸上競技部に入部[15]。
人物
- 趣味はスポーツ観戦[1]。
- 好きな食べ物はステーキ、嫌いな食べ物は寿司[1]。
自己ベスト
- 記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
主な成績
国際大会
年
|
大会
|
場所
|
種目
|
結果
|
記録
|
備考
|
2009 (高2)
|
日韓中ジュニア交流競技会
|
木浦
|
400m
|
優勝
|
48秒27
|
|
400m
|
2位
|
47秒82
|
|
4x100mR
|
2位
|
41秒19 (3走)
|
|
4x100mR
|
2位
|
41秒11 (3走)
|
|
2010 (高3)
|
アジアジュニア選手権
|
ハノイ
|
400m
|
5位
|
48秒55
|
|
4x400mR
|
2位
|
3分12秒14 (4走)
|
|
2013 (大4)
|
ユニバーシアード (en)
|
カザン
|
400m
|
準決勝
|
46秒90
|
全体13位
|
4x400mR
|
5位
|
3分06秒58 (4走)
|
|
世界選手権
|
モスクワ
|
4x400mR
|
予選
|
3分02秒43 (1走)
|
全体10位
|
東アジア大会 (en)
|
天津
|
400m
|
4位
|
47秒40
|
|
4x400mR
|
2位
|
3分07秒32 (1走)
|
|
2014 (大4)
|
世界室内選手権
|
ソポト
|
4x400mR
|
予選
|
3分12秒63 (1走)
|
全体10位
|
日本選手権
年
|
大会
|
場所
|
種目
|
結果
|
記録
|
備考
|
2009 (高2)
|
第93回
|
横浜市
|
4x400mR
|
予選
|
3分19秒14 (4走)
|
|
2010 (高3)
|
第94回
|
丸亀市
|
400m
|
予選
|
47秒06
|
|
横浜市
|
4x100mR
|
予選
|
41秒95 (4走)
|
|
4x400mR
|
予選
|
3分15秒46 (2走)
|
|
2012 (大2)
|
第96回
|
横浜市
|
4x400mR
|
3位
|
3分07秒37 (4走)
|
|
2013 (大3)
|
第97回
|
調布市
|
400m
|
2位
|
46秒00
|
自己ベスト
|
2015 (社1)
|
第99回
|
新潟市
|
400m
|
予選
|
47秒27
|
|
2016 (社2)
|
第100回
|
名古屋市
|
400m
|
予選
|
47秒67
|
|
その他
年
|
大会
|
場所
|
種目
|
結果
|
記録
|
備考
|
2007 (中3)
|
ジュニアオリンピック
|
横浜市
|
400m
|
予選
|
52秒53
|
|
2009 (高2)
|
インターハイ
|
奈良市
|
400m
|
優勝
|
46秒83
|
高2歴代7位
|
4x400mR
|
優勝
|
3分12秒38 (4走)
|
|
国民体育大会
|
新潟市
|
400m
|
優勝
|
46秒94
|
|
日本ジュニア選手権
|
甲府市
|
400m
|
優勝
|
46秒98
|
|
2010 (高3)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400m
|
決勝
|
47秒56
|
|
南部記念
|
札幌市
|
400m
|
5位
|
48秒26
|
|
インターハイ
|
沖縄市
|
200m
|
予選
|
22秒63 (-2.6)
|
|
400m
|
優勝
|
47秒79
|
|
4x100mR
|
2位
|
41秒24 (4走)
|
|
4x400mR
|
2位
|
3分13秒28 (4走)
|
|
国民体育大会
|
千葉市
|
400m
|
3位
|
47秒49
|
|
4x100mR
|
準決勝
|
41秒17 (4走)
|
|
日本ジュニア選手権
|
名古屋市
|
400m
|
優勝
|
47秒63
|
|
2011 (高3)
|
日本ジュニア室内大阪
|
大阪市
|
60m
|
予選
|
7秒08
|
|
2011 (大1)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400m
|
7位
|
48秒50
|
|
関東インカレ (1部)
|
東京都
|
400m
|
予選
|
48秒70
|
|
4x400mR
|
予選
|
3分11秒22 (1走)
|
|
日本学生個人選手権
|
平塚市
|
400m
|
準決勝
|
48秒57
|
|
日本インカレ
|
熊本市
|
400m
|
予選
|
47秒27
|
|
4x400mR
|
6位
|
3分07秒85 (4走)
|
|
2012 (大2)
|
関東インカレ (1部)
|
東京都
|
400m
|
8位
|
1分29秒74
|
|
4x400mR
|
決勝
|
DNF (1走)
|
|
トワイライト・ゲームス
|
東京都
|
400m
|
4位
|
47秒65
|
|
日本インカレ
|
東京都
|
400m
|
3位
|
46秒90
|
|
4x400mR
|
4位
|
3分06秒50 (2走)
|
|
実業団・学生対抗
|
小田原市
|
400m
|
2位
|
47秒34
|
|
メドレーR
|
2位
|
1分50秒50 (3走)
|
|
2013 (大3)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400m
|
7位
|
46秒17
|
自己ベスト
|
関東インカレ (1部)
|
東京都 横浜市
|
400m
|
優勝
|
46秒31
|
|
4x400mR
|
優勝
|
3分04秒96 (4走)
|
|
トワイライト・ゲームス
|
東京都
|
400m
|
優勝
|
46秒57
|
|
日本インカレ
|
東京都
|
400m
|
優勝
|
46秒65
|
|
4x400mR
|
3位
|
3分08秒39 (4走)
|
|
2014 (大4)
|
関東インカレ (1部)
|
熊谷市
|
400m
|
準決勝
|
51秒61
|
|
トワイライト・ゲームス
|
東京都
|
4x400mR
|
3位
|
3分08秒82 (1走)
|
|
日本インカレ
|
熊谷市
|
400m
|
予選
|
47秒58
|
|
4x400mR
|
3位
|
3分04秒93 (4走)
|
|
国民体育大会
|
諫早市
|
400m
|
予選
|
47秒89
|
|
2015 (社1)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400m
|
2位
|
46秒72
|
|
全日本実業団選手権
|
岐阜市
|
400m
|
予選
|
48秒27
|
|
2016 (社2)
|
静岡国際
|
袋井市
|
400m
|
決勝
|
47秒21
|
|
東日本実業団選手権
|
熊谷市
|
400m
|
優勝
|
46秒97
|
|
全日本実業団選手権
|
大阪市
|
400m
|
5位
|
47秒66
|
|
4x400mR
|
4位
|
3分13秒25 (4走)
|
|
2017 (社3)
|
東日本実業団選手権
|
秋田市
|
400m
|
6位
|
48秒08
|
|
全日本実業団選手権
|
大阪市
|
400m
|
7位
|
47秒60
|
|
2018 (社4)
|
木南記念
|
大阪市
|
400m
|
5位
|
46秒81
|
|
東日本実業団選手権
|
熊谷市
|
400m
|
2位
|
47秒33
|
|
脚注
外部リンク