寒菊賞(かんぎくしょう)は、岩手県競馬組合が水沢競馬場ダート1600mで施行する地方競馬の重賞競走である。格付けはM3。正式名称は「岩手日日新聞社杯 寒菊賞」。
概要
2002年に明け3歳牝馬限定の特別競走として創設された[2][3]。創設時のコース・距離は水沢競馬場のダート1600mで、現在まで変更されていない。
2004年には施行時期が年末に移行して2歳戦となり[2]、加えて出走条件が変更され牡・騸も出走可能となった。
2012年に重賞に格上げされ[2]、2016年に岩手競馬の重賞格付け制度開始にともない、M3に格付けされる。
2023年現在、同じく年末の重賞・金杯の前哨戦に位置づけられており、上位3着までに入った馬に同競走の優先出走権が付与される。
条件・賞金等(2024年)
- 出走条件
- サラブレッド系2歳、岩手所属
- 負担重量
- 別定。55kg、牝馬1kg減を基本に、格付賞金600万円以上900万円未満は1kg、同900万円以上は2kgの負担増となる[1]。
- 賞金等
- 1着300万円、2着105万円、3着60万円、4着39万円、5着21万円、着外手当1万5000円[4]。
- 優先出走権付与
- 3着以上の馬に金杯の優先出走権が付与される[1]。
- 副賞[4]
- 岩手日日新聞社賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞。
歴史
- 2002年 - 明け3歳牝馬限定の特別競走として創設。1月に施行された。
- 2004年 - 施行時期が年末に移行し2歳戦となり、あわせて牡騸出走可能に条件変更。
- 2012年 - 重賞に格上げ。JRA認定競走となる。
- 2016年 - 重賞格付け制度開始にともないM3に格付けされる。
- 2024年 - 積雪の影響により開催取り止め。
歴代優勝馬
重賞昇格以後。全てダートコースで施行。
回数 |
施行日 |
コース |
距離 |
優勝馬 |
性齢 |
所属 |
タイム |
優勝騎手 |
管理調教師 |
馬主
|
第11回 |
2012年12月15日 |
水沢 |
1600m |
ロックハンドパワー |
牡2 |
水沢 |
1:42.1 |
村上忍 |
菅原勲 |
千葉浩
|
第12回 |
2013年11月15日 |
水沢 |
1600m |
ラブバレット |
牡2 |
水沢 |
1:41.1 |
齋藤雄一 |
菅原勲 |
内山一郎
|
第13回 |
2014年12月13日 |
水沢 |
1600m |
スペクトル |
牡2 |
盛岡 |
1:43.4 |
山本政聡 |
櫻田浩三 |
山本武司
|
第14回 |
2015年12月13日 |
水沢 |
1600m |
イチダイ |
牡2 |
水沢 |
1:42.6 |
菅原俊吏 |
板垣吉則 |
中村博亮
|
第15回 |
2016年12月11日 |
水沢 |
1600m |
ベンテンコゾウ |
牡2 |
水沢 |
1:43.4 |
村上忍 |
菅原勲 |
大久保和夫
|
第16回 |
2017年12月10日 |
水沢 |
1600m |
チャイヤプーン |
牡2 |
水沢 |
1:42.8 |
村上忍 |
千葉幸喜 |
大久保和夫
|
第17回 |
2018年12月10日 |
水沢 |
1600m |
パンプキンズ |
牡2 |
水沢 |
1:45.9 |
菅原俊吏 |
伊藤和忍 |
山中元夫
|
第18回 |
2019年12月9日 |
水沢 |
1600m |
グランコージー |
牡2 |
盛岡 |
1:43.2 |
鈴木祐 |
櫻田康二 |
布施慶士
|
第19回 |
2020年12月14日 |
水沢 |
1600m |
リュウノシンゲン |
牡2 |
水沢 |
1:40.3 |
坂口裕一 |
菅原勲 |
簑島竜一
|
第20回 |
2021年12月14日 |
水沢 |
1600m |
クロールキック |
牡2 |
水沢 |
1:40.8 |
山本聡哉 |
千葉幸喜 |
佐野幸一郎
|
第21回 |
2022年12月13日 |
水沢 |
1600m |
セイレジーナ |
牝2 |
水沢 |
1:45.1 |
高橋悠里 |
板垣吉則 |
金田成基
|
第22回 |
2023年12月10日 |
水沢 |
1600m |
レッドオパール |
牝2 |
水沢 |
1:42.5 |
山本聡哉 |
菅原勲 |
村上聡藏
|
第23回 |
2024年12月16日 |
水沢 |
1600m |
中止
|
各回競走結果の出典
出典