宗教社会学(しゅうきょうしゃかいがく、英語: sociology of religion)とは、宗教学及び社会学の研究分野の一つ。方法論としては、宗教学的な立場から社会を読み解く「宗教学的宗教社会学」と、社会学者が宗教を理論的に解明しようとする「社会学的宗教社会学」の二つがある(しかし、海外にはこれに相当する区分けがあまり見られないとする見方もある)。
社会学的宗教社会学での集団論では、宗教集団は目的の意識的共有によって結合された機能的・合理主義的組織として捉えられるが、宗教学的宗教社会学は、他の社会集団とを区別する教団特有の「聖なるもの」との成員の関わり方から、人間にとっての共同体の意味を問う[2]。宗教学的宗教社会学の先駆的な研究として、ヨアヒム・ワッハの『Sociology of Religion』や、ヨセフ・北川三夫の『Religions of the East』などがある[2]。