安達 奈緒子(あだち なおこ)は、日本の脚本家。神奈川県出身[1]。
略歴・人物
子どもの頃から物語を作ることに興味を持ち、早稲田大学で演劇研究会に所属する。大学を卒業後、ドラマ脚本を学ぶため日本脚本家連盟ライターズスクールに進み、68期を修了した。[2]
その後、一旦就職して、海外ドキュメンタリー番組の日本語字幕やナレーションを制作する会社で台本作りに従事しながらコンクールに応募し[1]、2003年に『僕らの未来に子供たちはイエスと言うか』で第15回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。翌年、フジテレビのスペシャルドラマ『冬空に月は輝く』の脚本でデビューした。
その後、出産し育児と主婦業で多忙だったことから本格的な活動からは遠ざかり、プロデューサーの声かけで企画書を作成するも数年間採用がない状態が続いていた[1]。
2010年代に入り、再び小説も含めたコンテストに挑戦していた[2]。2011年には、フジテレビプロデューサーの増本淳の企画に誘われ、これを基にした1月期の月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』の脚本担当に抜擢され、全10話を執筆した[1]。翌2012年にも、同じく月9ドラマ枠で『リッチマン、プアウーマン』の全11話脚本を担当した。
以後、2014年に月9ドラマ『失恋ショコラティエ』で脚本を担当した。2017年には新機軸を打ち出した月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON』で第1、第2シーズンを手掛けた林宏司に代わって起用され[3]、翌2018年公開の『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』でも脚本を担当した[4]。
2018年に手掛けた第73回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞および第35回ATP賞テレビグランプリ受賞作の『透明なゆりかご』(NHK総合)でその作家性が脚光を浴び、翌2019年には第57回ギャラクシー賞マイベストTV賞第14回グランプリ受賞作の『きのう何食べた?』(テレビ東京)、第74回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞受賞作の『サギデカ』(NHK総合)、ならびに『G線上のあなたと私』(TBS)の3作品を手掛けて「2019年は安達奈緒子の年」「今もっとも勢いのある脚本家」との高評価を受け[5][6]、自身も『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』の2作品により東京ドラマアウォード2019にて脚本賞を受賞した[7]。
2021年には、同年公開予定の『きのう何食べた?』の映画化作品『劇場版 きのう何食べた?』で脚本を担当し[8]、同年度前期放送のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の脚本を手掛けた[9][10]。
受賞歴
作品
テレビドラマ
配信ドラマ
映画
ラジオドラマ
脚注
参考文献
- 黒澤宏之(取材・構成)、「インタビュー 新しい波:安達奈緒子 ヤンシナ受賞から8年、月9で連ドラデビュー」、月刊『ドラマ』2011年7月号、pp62-70.
関連項目
外部リンク
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