国際ローイング連盟 (こくさいローイングれんめい、仏: Fédération Internationale des Sociétés d'Aviron (FISA))は、ローイング競技の国際競技連盟。英名はWorld Rowing(ワールドローイング)[1]。
日本語の競技名は2023年まで公式ルールである「競漕規則・細則」で「ボート競技」とされ、当組織にも「国際ボート連盟」の訳が当てられていた(旧「競漕規則・細則」)[2]。しかし、当組織は英語の団体名と競技名をRowing(ローイング)としており、ボートレース(競艇)との混同も避けるため、2023年1月に日本語の競技名を「ローイング」に変更し[3][4]、これに伴って公式ルールである「競漕規則・細則」での「国際ボート連盟」の呼び名も「国際ローイング連盟」に変更された(2024年4月発効)[2]。
2019年10月現在の会長はジャンクリストフ・ロラン。世界ボート選手権などの大会を主催している。
歴史
ローイング競技の人気上昇に伴い、さまざまなルールの統一を目的に1892年6月25日にフランス、スイス、ベルギー、アドリア、イタリアの代表によりトリノに設立。
初めてFISAが開催した大会は、1893年にイタリアのオルタ湖で開催されたヨーロッパボート選手権である。3種目10組のみの参加であった。
1922年にはローザンヌ(スイス)に本部を設置した。
FISAはオリンピックの活動に最初に参加した国際競技連盟である。その後第1回アテネ大会(1896年)からオリンピック競技となっている(1896年は強風のため中止)。ローイング競技が行われている国にはFISAに加盟する国内競技連盟が設置されていて、2019年10月現在、155団体に及ぶ。
大会
FISAは1年を通して国際的な大会を開催している。
- オリンピック
- FISAは第1回アテネ大会からオリンピックにおけるローイング競技を支援している。オリンピック参加者の選抜を行っているのは、FISAである。
- FISAワールドカップ
- 夏に開催される、3つのレガッタからなる大会である。1997年から開催されている。
- 世界ボート選手権
- 毎年1週間行われるボート大会である。オリンピックが開催される年は、オリンピックで行われない種目のみの開催となる。
- 世界ジュニアボート選手権
- 18歳以下の選手が参加できる大会である。1967年から開催されている。
- World Rowing Under 23 Championships
- World Rowing Masters Regatta
- World Rowing Sprints
脚注
外部リンク