国鉄タ3900形貨車(こくてつタ3900がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
本形式は、揮発油(その後ガソリンに名称変更)専用の10t 積タンク車として1955年(昭和30年)11月19日から1957年(昭和32年)5月31日にかけて40両(タ3900 - タ3939)が日本車輌製造にて製造された。
落成時の所有者はスタンダード・ヴァキューム石油、日本石油運送(その後日本石油輸送へ社名変更)の2社であった。
1960年(昭和35年)10月12日にスタンダード・ヴァキューム石油所有全車15両(タ3900 - タ3914)が日本石油輸送へ名義変更され本形式は、日本石油輸送1社のみの所有となった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。
塗色は、黒であり、全長は7,900mm、全幅は2,530mm、全高は3,370mm、軸距は4,000mm、実容積は13.7m3、自重は10.2t - 10.7t、換算両数は積車2.0、空車1.0、車軸は12t長軸であった。
1987年(昭和62年)3月に最後まで在籍した車両が廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
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「タサ」級 | |
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「*」印はJR貨物に引き継がれた形式/「JRF」は民営化後の新形式
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